「こんにちわッ、テディちゃでス!
むむむゥ! じどうゥ~はんばいきィ??」
「がるる!ぐーるる!」(←訳:虎です!ケーキの!)
こんにちは、ネーさです。
洋菓子の『不二家』さんが駅ナカ他各地に設置中なのは、
ケーキの自動販売機!
面白いわ~見かけたら買ってしまいそうだわ~とニヤリとしつつ、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 実家暮らしのホームズ ――
著者は加藤鉄児(かとう・てつじ)さん、
2024年1月に発行されました。
先日ご紹介しました森見登美彦さんの著作
『シャーロック・ホームズの凱旋』は、
ミステリよりもファンタジックな色合いが濃い作品でしたが、
こちらは本気のミステリですよ。
著者・加藤さんが”ホームズ“に喩(たと)えるのは、
まさに名探偵レベルの推理強者!
でもって、ほぼ引きこもり?
「ほわッ? めいたんていィなのにィ~??」
「ぐるるるる?」(←訳:引きこもり?)
世界的な巨大IT企業『ビットクルー』と、
同社の創設者が設立した財団が開催したのは、
或るコンペティション。
《眠れる探偵プロジェクト》
と題されたコンペティションの企画意図は、
犯罪抑制を促すことも含まれていたのですが……
難問難問また難問の、
超ハイレベルな予選を勝ち抜き、
NYでの本選出場の資格を得た参加者さんが、
予選通過報奨金3万ドルとともに
消えちゃった?
「どろろォ~んッ!」
「がるぅる!」(←訳:あちゃあ!)
予選通過者はどこだ?消えた報奨金はどこだ?と、
大捜索を開始した『ビットクルー』社と財団は、
やがて、“犯人”を発見します。
日本の、千葉県柏市。
その郊外の、何の変哲もない一軒家。
2階の小部屋で、本とファイルに囲まれて暮らしている
判治リヒト(はんじ・りひと)くん、24歳。
「たしかにィ、じッかでスゥ~!」
「ぐるがるる!」(←訳:実家暮らし!)
苦心惨憺の末、
ようやっとリヒトくんに居所を突き止めた
財団日本支部のホルツマン・ユキさんは
当然ながらリヒトくんを問い詰めます、よね。
なぜ、こんなことを。
報奨金3万ドルを返しなさい!
「ふむむゥ! たぶん、それはァ~…」
「がるぐるぅ!」(←訳:無理でしょ!)
ええ、案の定、リヒトくんは悪びれもせず、言うのです。
3万ドルは、もうない、返せない、と。
しかし、リヒトくんにとっては残念なことに、
ホルツマンさん、ないと言われて引き下がったりしません。
彼女いわく――
それなら、
3万ドルぶんの“推理“をしていただきましょう。
「くすくすくすッ!」
「ぐるがるるるる~」(←訳:そう来たんだね~)
やる気に満ち満ちているホルツマンさん、
引きこもりだろうと何だろうと気にも留めず、
さっそく未解決事件のレポートを取り出しました。
事件を解き明かして犯人を捕まえないと、
リヒトくん、詐欺で告訴されちゃう……かも?
「がんばろうゥねェ~」
「がるぐるる~」(←訳:応援するよ~)
リヒトくんの推理力は、はたして本物なのか。
コンペティションではない、現実の事件に、
彼の推理は通用するのか。
ネタバレ回避のため、
詳しくはお喋りできませんが、
まことに愉快痛快なエンタミステリ作品です。
もっと読みたい!続巻がありますように!と熱望してしまう快作を、
ミステリ好きな活字マニアの皆さま、
ぜひ、一読してみてくださいね~♪
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます