「こんにちわッ、テディちゃでス!
きょうはァ、ふじさんッきれいィ~でしたでス!」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!青空に映えるね!)
こんにちは、ネーさです。
青と白の妙なるコントラスト……霊峰富士のお姿を
電車の窓から仰ぎつつ、
もしこの画家さんが富士山を見たら?
と想像を膨らませた本日の読書タイムは、
こちらのアート評論を、さあ、どうぞ~♪
―― 誰も語らなかった フェルメールと日本 ――
著者は田中英道(たなか・ひでみち)さん、
2019年8月に発行されました。
はい、久しぶりにフェルメールさん関連の御本に
登場していただきましょう♫
「ことしもォ、わだいにィ~なりまスかッ?」
「ぐるがる!」(←訳:なるなる!)
そうね、以前に展覧会情報でご紹介した
《ロンドン・ナショナル・ギャラリー展》
(上野の国立西洋美術館にて、3月30日~6月14日)では、
フェルメールさん作『ヴァージナルの前に座る若い女性』
が展示される予定です。
たしか、日本初公開だと思うので、
またしても大きな話題になることは間違いありませんね。
日本人が大好きな画家ヨハネス・フェルメールさん(1632~1675)。
では、もしも、
フェルメールさんの方も、
日本が大好きだった、としたら……?
「わほッ! そうしィそうあいィ?」
「がるるるぐるるるぅ?」(←訳:そんなの有り得るぅ?)
有り得る、と
かねてより主張してきたのが、
著者・田中さんです。
その論拠は、
フェルメールさんの作品に描き込まれた
数々の雑貨……いえ、
“舞台装置“というべきでしょうか。
ルーヴル美術館蔵の『天文学者』、
仏シュテーデル美術館蔵の『地理学者』。
両作品で、
モデルを務めた男性が着用しているのは、
キモノが元となっているガウン――
その名も『ヤポンセ・ロック』。
モデルを務めたこの男性も、
日本に縁を持つ或る人物であると
田中さんは推測します。
その人物とは、
バールーフ・デ・スピノザさん(1632~1677)。
「ふたりはァ、なかよしィ?」
「ぐるるがる!」(←訳:たぶん親友!)
フェルメールさんとまったくの同時代を生きた、
アムステルダム生まれの哲学者スピノザさん。
生家が富裕な貿易商であったためでしょうか、
スピノザさんは
日本に関する正確な知識を持っていたようです。
ジパングとか、黄金の国とかじゃなくて、
日本ではキリスト教が禁じられている、
それでも彼らは幸福に生きられるのだ、と
『神学・政治論』(1670年刊)で述べているんです。
そういった情報を聞かされ、
東方貿易でデルフトに持ち込まれたキモノを、
また他にも、
地球儀の向き、
絨毯など、
さまざまな《東洋》アイテムを、
生涯デルフトから一歩も出ることのなかったフェルメールさんは
どんな思いで画面に描き入れたのか……
「はるかなァ、うみのォかなたァにィ~」
「がるぐるるる……」(←訳:心は翔けゆく……)
19世紀、ゴッホさんが夢見たように、
静かなアトリエでひとり、
フェルメールさんも旅をしたのでしょうか。
地球儀をゆっくり回転させて、
遠く日本へ。
フェルメールさん御自身に確かめることは
かなわぬ願いではありますが、
空想の翼を縦横に羽ばたかせたくなる
意欲的なアート評論は
歴史好きな方々にもおすすめですよ。
カラー図版も多数収録されているので、
アート好きな活字マニアさんも、
ぜひ、一読を♪
きょうはァ、ふじさんッきれいィ~でしたでス!」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!青空に映えるね!)
こんにちは、ネーさです。
青と白の妙なるコントラスト……霊峰富士のお姿を
電車の窓から仰ぎつつ、
もしこの画家さんが富士山を見たら?
と想像を膨らませた本日の読書タイムは、
こちらのアート評論を、さあ、どうぞ~♪
―― 誰も語らなかった フェルメールと日本 ――
著者は田中英道(たなか・ひでみち)さん、
2019年8月に発行されました。
はい、久しぶりにフェルメールさん関連の御本に
登場していただきましょう♫
「ことしもォ、わだいにィ~なりまスかッ?」
「ぐるがる!」(←訳:なるなる!)
そうね、以前に展覧会情報でご紹介した
《ロンドン・ナショナル・ギャラリー展》
(上野の国立西洋美術館にて、3月30日~6月14日)では、
フェルメールさん作『ヴァージナルの前に座る若い女性』
が展示される予定です。
たしか、日本初公開だと思うので、
またしても大きな話題になることは間違いありませんね。
日本人が大好きな画家ヨハネス・フェルメールさん(1632~1675)。
では、もしも、
フェルメールさんの方も、
日本が大好きだった、としたら……?
「わほッ! そうしィそうあいィ?」
「がるるるぐるるるぅ?」(←訳:そんなの有り得るぅ?)
有り得る、と
かねてより主張してきたのが、
著者・田中さんです。
その論拠は、
フェルメールさんの作品に描き込まれた
数々の雑貨……いえ、
“舞台装置“というべきでしょうか。
ルーヴル美術館蔵の『天文学者』、
仏シュテーデル美術館蔵の『地理学者』。
両作品で、
モデルを務めた男性が着用しているのは、
キモノが元となっているガウン――
その名も『ヤポンセ・ロック』。
モデルを務めたこの男性も、
日本に縁を持つ或る人物であると
田中さんは推測します。
その人物とは、
バールーフ・デ・スピノザさん(1632~1677)。
「ふたりはァ、なかよしィ?」
「ぐるるがる!」(←訳:たぶん親友!)
フェルメールさんとまったくの同時代を生きた、
アムステルダム生まれの哲学者スピノザさん。
生家が富裕な貿易商であったためでしょうか、
スピノザさんは
日本に関する正確な知識を持っていたようです。
ジパングとか、黄金の国とかじゃなくて、
日本ではキリスト教が禁じられている、
それでも彼らは幸福に生きられるのだ、と
『神学・政治論』(1670年刊)で述べているんです。
そういった情報を聞かされ、
東方貿易でデルフトに持ち込まれたキモノを、
また他にも、
地球儀の向き、
絨毯など、
さまざまな《東洋》アイテムを、
生涯デルフトから一歩も出ることのなかったフェルメールさんは
どんな思いで画面に描き入れたのか……
「はるかなァ、うみのォかなたァにィ~」
「がるぐるるる……」(←訳:心は翔けゆく……)
19世紀、ゴッホさんが夢見たように、
静かなアトリエでひとり、
フェルメールさんも旅をしたのでしょうか。
地球儀をゆっくり回転させて、
遠く日本へ。
フェルメールさん御自身に確かめることは
かなわぬ願いではありますが、
空想の翼を縦横に羽ばたかせたくなる
意欲的なアート評論は
歴史好きな方々にもおすすめですよ。
カラー図版も多数収録されているので、
アート好きな活字マニアさんも、
ぜひ、一読を♪
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