テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

 ― 星の記憶 ―

2016-07-21 22:15:35 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうはァ、さんけいィのひィでスゥ!」
「がるる!ぐるるるるがるる!」(←訳:虎です!日本三景の日だよ!)

 こんにちは、ネーさです。
 日本三景とされる、
 宮城県の松島、京都の天橋立、広島の宮島を記念する
 今日7月21日の読書タイムは、
 ちょっと観光気分でいってみましょうか。
 魅惑のガイド役を務めてくださるのは、
 はい、↓こちらの御本と著者さんですよ~♪
 
  



        ―― 黄色いマンション 黒い猫 ――



 著者は小泉今日子(こいずみ・きょうこ)さん、2016年4月に発行されました。
 雑誌《SWITCH》に連載された『小泉今日子 原宿百景』に加筆訂正し、
 再構成したエッセイ作品集です。

 以前に『小泉今日子書評集』を御紹介いたしましたが、
 『書評集』に続いてこちらのエッセイ集も、
 たいそうな評判になっていますね!

「りずむがァ、すごォ~いィのでス!」
「ぐるるるがるるるぅ!」(←訳:朗読してほしいなぁ!)

 私ネーさも、思いましたよ。
 小泉さんの文章、まるでラジオドラマのようです。

 卓越した言葉のリズム、
 読んでいるうちに単語の強弱や、
 BGM、効果音が聴こえてくるかのような、
 “語り”の完成度がすばらしさ。

 これは……舞台で言葉をあやつる、
 その能力を自然に身につけている俳優さんならではのもの、
 でしょうか。

「どのォおはなしもォ~…」
「がるるぐるるる!」(←訳:まるで短編映画!)

 御本冒頭の『はじめに』は、
 こんな一文から始まります。

   私が生まれる少し前に、
   原宿という町名が消えた。

 えっ?そうなの?
 ああ、そうか、駅名の原宿は残っていても
 町の名としての原宿はもう無くなっていたのか……
 と、読み手のこころを一気に引きつけておいてから、
 さらにもう一撃を放ちます。

 『はじめに』を読み終え、
 本文の最初に収録されている
 表題作品『黄色いマンション 黒い猫』。

 ここで明かされる、
 エンターテイメント界の第一線で生きるということの
 苛烈さ、つらさ。

「びッくりシしたのでスゥ~…」
「ぐぅっるがっる~…」(←訳:ショックだった~…)

 人生が180度変わってしまった
 《スター誕生!》オーディション応募の経緯を語る
 『嵐の日も 彼とならば』。

 まだ何者でもなかった頃の自分を想う
 『海辺の町にて』。

 この御本のための書下ろし作品
 『逃避行、そして半世紀』。

「なんだかァ、しんぱいにィなッちゃいィまス!」
「がるるぅっるぐるる?」(←訳:書いちゃっていいの?)

 何も隠さず、誤魔化しもなく。
 衒いもなく。

 小泉さんは書いてしまうのです。
 当時の、今の、こころの動きを。
 それはもう、読んでいる私たちが心配になるほどに。

 しかし、心配になればなるほど、
 そこに誠意があることが伝わってきます。

 嘘をつかない。
 読み手を嘲弄することは、しない。
 
 これが、私の昨日であり、今日である。

「ほこりィたかくゥ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:背筋を伸ばして!)

 私ネーさには、ミーハーと笑われるかもしれませんが、
 『彼女はどうだったんだろう?』
 という作品が衝撃的でした……

 アイドル時代、
 小泉さんが楽屋で目にした或る女の子の笑顔。
 笑顔の持ち主が選んだ道と、
 残された小泉さんが抱く思いを描いたこの一編は、
 “無念”を深く漂わせ、
 それゆえに美しい。

「いちどォ、よんだらァ!」
「がるるるるる!」(←訳:忘れられない!)

 エッセイ好きな活字マニアさんに、
 いえ、全活字マニアさんにおすすめしたい作品です。
 ぜひとも、一読を!
 

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~ 暗い夜が明けたなら ~

2016-07-20 21:58:07 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでスッ!
 ぐむむゥ? きょうはァ、とりやめェでスかァ?」
「がるる!ぐるがるるぅ~…」(←訳:虎です!延期ですかぁ~…)

 こんにちは、ネーさです。
 今日から日本でもポケモンGOが始まるのかしら?と
 期待していたんですが……まだちょっと先、みたいですね。
 楽しみにしていたチビっ子ちゃん&大人さんたち、元気出してー!
 凹んだ心をリカバリーするために、
 本日は読書をサボり、
 ↓こちらの可愛らしい展覧会情報を、さあ、どうぞ~♪
 
  



        ―― あべ弘士の 動物王国展 ――



 東京都・練馬区の ちひろ美術館・東京にて、
 会期は2016年8月11日~11月6日
 (月曜休館、ただし祝休日の場合は開館し、翌平日休館)、
 『生命(いのち)はぐるぐるまわっている』と副題が付されています。

「あはァ! らいおんッ!」
「ぐるるるがるー!」(←訳:キリンもいるー!)

  

 北海道生まれの絵本作家、
 あべ弘士さん。

 あべさんのお名前にピンと来なかった大人さんたちも、
 『あらしのよるに』
 の作家さんよー!と言えば、
 ああ、あの!と分かってくださることでしょう。

「あらしのォ、よるゥにィ!」
「がるっるぐるる!」(←訳:出会った天敵は!)

 一寸先も見分けられない、
 真っ暗な、嵐の夜のこと。
 雨風を避けようと小屋に逃げ込んだオオカミとヒツジ。

 風邪を引いていた2匹は鼻が利かず、
 相手が何者なのか気付きません。

 気付かぬまま、すっかり意気投合して
 仲良くなってしまうふたり、いえ、2匹。

 嵐が過ぎたら?
 夜が明けたら?

 仲良しの2匹――
 食べる側=オオカミと、
 食べられる側=ヒツジは
 どんな翌日を迎えるのか……

 1994年に発表された『あらしのよるに』。
 アニメ化、舞台化、翻訳されて海外でも出版、と
 大反響を得て、続巻も刊行されました。

「ちびッこにィ、にんきィでスゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:大人にも!)
 
 この展覧会では、
 2000年刊行の大型版『あらしのよる』原画作品が
 展示されるんですよ♪
 
  

 また、あべ弘士さんの経歴にも
 ぐぐ~っとフォーカス!

 北海道旭川市生まれのあべさん、
 ペンギンたちのお散歩で有名な
 旭山動物園(旭川市)で
 飼育員さんを25年間勤めておられたんですって!

「おおォ! ぺんぎんぱれーどッ!!」
「がるるるっるがっる!」(←訳:行動展示って言って!)

 野生動物たちを描くことに注力しているあべさんの、
 初期から近作までの絵本、
 立体作品なども出展されるこの企画展は、
 チビっこさんたちはもちろん、
 絵本好きな活字マニアさんにも
 激おすすめです。

 あべさんによるギャラリートーク、講演会他、
 イベントも予定されていますので、
 詳細は美術館HPを参照の上、ぜひ、お出掛けくださいね♪

「たのしもうッ、なつやすみィ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:大人もコドモも!)
 
 


    さて、ここで今日のオマケ画像も♪
   
    蒸し暑い日の水分補給に、
    『キリン』さんの
    《冴えるハーブと緑茶》!
    「すッきりィ~」
    「がるる!」(←訳:爽やか!)
    無糖系飲料が好きな御方は、お試しあれ♪


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ついつい、見逃し?

2016-07-19 22:11:43 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪るるゥ~♪せまるゥ~けッせんッ♪」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!毎日が決戦!)

 こんにちは、ネーさです。
 2016ツール・ド・フランスもいよいよ最終週に突入しました。
 今日19日はスイス・ベルンでの休息日……
 そして明日からはアルプスを舞台とする
 山岳ステージ4連戦!
 勝者の証・マイヨジョーヌの行方を見守りながら、
 さあ、本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~♪

  



          ―― 額縁から見る絵画 ――



 著者は小笠原尚司(おがさはら・ひさし)さん、2015年5月に発行されました。
 『古代ローマのフレスコ画から十九世紀の肖像画へ』と
 副題が付されています。

 額縁――
 この、鑑賞者の視界に確かに入っていながら、
 注目度はいまひとつだし、
 存在をすっかり忘れられちゃうこともしばしばのモノ。

「でもォ、ひつようゥなのでスゥ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:無いと困ります!)

 額縁の起源はどこにあるのでしょうか。

 写真家であり美術家、
 額装家でもある著者・小笠原さんは、
 額縁の“始まり”は古代ローマにある、と
 説いています。

 あるフレスコ画を壁面より取り出し
 木の枠=額縁に入れて移動した、という記録が
 残されているんですって。

「わほゥ! こだいィろーまッていうとォ~…」
「がるるぐるるる!」(←訳:二千年くらい昔!)

 保護用の木枠から出発した額縁の歴史は、
 そのまますぐ、
 黄金に塗装された華麗な装飾品へと変化した……かというと、
 実際はそうでもなかったのね。

 絵画作品を“囲む”ものとして、
 作品の周囲に、
 色合いの異なる線が塗られる、
 あるいは、
 縁取り模様が描かれる。

 それが、中世になって、
 はっきりとした原型と技術が
 祭壇画の装飾から
 大きく飛躍してゆきます。

 ルネッサンスの時代には、
 一挙に花が!

「ぽーんッ!」
「ぐるるるがるるるぅ!」(←訳:額縁芸術バクハツぅ!)

 御本の本文40ページに掲載されている、
 ミケランジェロさんの作品、
 ラファエロさんの作品が納められている額縁なんて、
 もう額縁それ自体がアートです。派手派手です。

 その派手な額縁にいっこうに負けてない
 ミケランジェロさんラファエロさんの凄さ素晴らしさは、
 さすがは巨匠!とも思わされますが。

「はではでェではないィがくぶちもォ、ありまスッ!」
「がるぐるるがる……!」(←訳:渋い路線の額縁……!)

 ベラスケスさんの、言わずとしれた名作
 《ラス・メニナス(侍女たち)》。

 1656年に描かれたこの作品の額縁は、
 ラファエロさんの額縁に比べれば
 拍子抜けしてしまうほどの、
 あっさりシンプルなもの。

 そのシンプルさは、
 画家ベラスケスさんの意図による演出なのであろうと
 著者・小笠原さんは推測します。

 《ラス・メニナス》という、
 いくつもの暗喩が仕掛けられた稀代の絵画に隠された、
 企み、試み、効果……。

「べらすけすゥおじさんッ、かッこいいィ~!」
「ぐぅるるがる!」(←訳:オシャレです!)

 18世紀のフランス――ロココ時代に、
 額縁/額装はひとつの頂点へと到ります。
 様式、装飾の複雑さ、
 行き着くところまで行き着いて、
 もうここらへんが限界?

「ぎりぎりのォ、ばらんすゥ??」
「がるるる!」(←訳:あやうい!)

 古典への回帰、
 シンプルさと豪華さが同居する近代の額縁、
 額縁の制作にすすんで関わる画家さんたちの登場、と
 舵を切りかえてゆく《美術》の歴史――

 展覧会ではつい見逃してしまう、
 画集や図録にはそもそも印刷すらされていないことも多い、
 額縁の成長記録でもあるアート系ノンフィクション作品は
 カラー図版が豊富に収録されていて、
 アート好きさんには嬉しくも楽しい一冊です。
 書店さんで、図書館で、
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
 
 
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きらきら!な短篇たち。

2016-07-18 22:04:10 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 ざッぷゥ~んッ!」
「がるる!ぐぅるぐぅる~♪」(←訳:虎です!ちゃぷちゃぷ~♪)

 こんにちは、ネーさです。
 えーと、テディちゃと虎くんは水遊びを楽しんでおりますが、
 カナヅチな私ネーさは、
 暑~い《海の日》も、もちろん読書タイム!
 本日は、さあ、こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



    ―― 短篇ベストコレクション 現代の小説2016 ――



 編者は日本文藝家協会の皆さん、2016年6月に発行されました。
 著者は収録順に、
 朝倉かすみさん、大沢在昌さん、萩原浩さん、恩田陸さん、梶尾真治さん、
 神田茜さん、北村薫さん、佐々木譲さん、高村薫さん、長岡弘樹さん、
 新津きよみさん、藤井大洋さん、本城雅人さん、三浦しをんさん、
 宮木あや子さん、両角長彦さん、という、
 人気の16作家さんによる
 《短篇》作品集です。

「たんぺんッ、なんでスけどォ~…」
「ぐるるぅ!」(←訳:濃いぞぅ!)

 そうなんです。
 短篇ですから、原稿用紙にすれば
 そんなに長くはない、はず、なのですが。

 読後感は、長編作品を上回るものがあって、
 自然と考え込んでいまいます。
 
 このお話の、この先は?

 ハッピーエンドか、
 それとも……?

「ぐいぐいィ、ひッぱられるゥ~!」
「がるぐるるる!」(←訳:磁石みたいだ!)

 そんなふうに、
 読み終えた後はしばし放心状態になってしまう、
 印象深く、
 そしてとびきり美しい作品の御紹介を
 ちょっとだけ――

   三浦しをんさん著『胡蝶』。

 小説すばる5月号に発表されたこの作品は、
 “夢”のおはなしです。

「ゆめッて、ゆめェでスかッ?」
「ぐるがるる?」(←訳:夜に見る夢?)

 夢のお話といえば、
 多くの活字マニアさんが思い浮かべることでしょう、
 夏目漱石さんの『夢十夜』を。

   こんな夢を見た。

 という一文から始まる夢世界の彷徨は、
 夏目さんの願望の影であったのかもしれませんが、
 ここでは、もっと不確かな、
 それでいて地に足がついた“夢”が登場します。

 主人公の未千(みち)さんは、
 たいそうなお祖母ちゃん子として育ちました。

 両親は共働きで忙しく、
 幼児の頃からずっと、
 未千さんの面倒をみてくれたのは、お祖母ちゃん。

 幼稚園の送り迎えにきてくれたのも、お祖母ちゃん。
 お弁当を作ってくれたのも、お祖母ちゃん。
 優しく物静かなお祖母ちゃんを、
 小さな未千さんは大好きなんですけれども。

 お祖母ちゃんの、すこし、他の人と異なるところは……

 “夢”の話をするんです。

「どどッ、どんなッ??」
「がるるっ??」(←訳:怖い夢っ??)

 お祖母ちゃんが見るのは、
 小さな未千ちゃんには他愛のないような、
 それでいて広い世界を感じさせてくれるものでした。

 憧れ、畏れ、悲しみ、不穏――

 未千ちゃんの知らない何か。

 そう、知りたくても、
 夢を見ない体質の未千ちゃんには
 しりようもないこと。

「うむむゥ、ときどきィいまスねッ!」
「ぐるがるるるるぐっるる!」(←訳:夢も見ないほどぐっすり!)

 体質なのか、
 夢を見ても憶えていないのか。

 そんな未千さんの身に変化が起こります。
 大人になって、
 故郷から東京に出てきて、
 彼女は夢を見るようになりました。

 お祖母ちゃんが見ていたであろう“夢”と同じような、
 不思議な“夢”を……

「ふァ~、たいへんでスゥ!」
「がるるる!」(←訳:この夢は!)

 読むうちに強く強く引き込まれる未千さんの“夢”。

 “夢”は、彼女に何を見せ、
 何を囁くのか。

「こわいィようなッ?」
「がるるぐるる?」(←訳:嬉しいような?)

 まさに“夢に出て”きそうな、
 “夢”の物語。

 三浦さんのファンの方々は、もう必読の、
 そして他にもワクワク&はらはらな作品がいっぱいの
 贅沢な一冊ですよ♪
 短篇マニアさんも、読み逃がしなく~!
 

 
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ココロの乗りもの。

2016-07-17 22:10:29 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 れんきゅゥ~でスゥ!」
「がるる!ぐるるるがるぅ!」(←訳:虎です!SALEですぅ!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、三連休&夏物セール真っ只中の日曜日は、
 読書タイムも大物狙いで行きましょう!
 さあ、本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



             ―― 代体 ――



 著者は山田宗樹(やまだ・むねき)さん、2016年5月に発行されました。
 『代体』と書いて『だいたい』と読みますが……

「むうゥ? ききおぼえェ、ないィでスよゥ?」
「ぐるがるぅ?」(←訳:新語かなぁ?)

 代体。
 それは新語というよりも
 造語というべきでしょうか。

 代体とは、
 車を修理に出せば、
 メーカーさんが代車を用意してくれるように、
 人体に修理は必要な場合――
 つまり、
 長期入院が必要な大怪我をしたり
 難しい病気の治療が必要になったとき、
 病院が用意してくれる
 “代理”用の身体を指します。

「ええッ?? そんなことォ、できちゃうゥのォ??」
「がるるー!」(←訳:初耳だー!)

 もちろん、そんなこと出来ません。

 この物語は、フィクションです。
 物語の舞台は、近未来の日本です。
 代体という技術は、架空のもので、
 この現実世界には存在していない、んですけど。

 まるで、明日か明後日には実現しそうな、
 いえ、もしやどこかで既に実行されているんじゃないか、と
 読み進むうちに思えてくるのです。

「りありずむゥ、でスねッ?」
「ぐるるがる!」(←訳:リアルSF!)

 画期的な技術、代体。

 しかし、代体は、
 不老不死とか、
 永遠の生命と同等のものではありません。

 機能しない身体から、
 意識だけを一時的に
 代体に移行させておく。
 その間に、人体の方の怪我や病気を治療する。

 人体が健全な状態に快復したら、
 代体から人体に意識を戻して、
 はい、治療は完了。

「ふァ~! べんりィでスゥ!」
「がるぐるるるる!」(←訳:高価そうだけど!)

 高額な治療法で、
 健康保険も利かなくて、
 セラミックの骨格と人工筋肉で造られた代体は、
 まだまだ改善の余地があります。

 その点を、病院のお医者さんたち、
 代体メーカーの技術者さんたちはよく分かっていて、
 日々、改良を重ねてはいますが。

 ……今回のようなアクシデントの場合、
 どうすればいいんでしょう?

「なにごとォ、でスかッ?」
「ぐるっ??」(←訳:事件っ??)

 ひとつの代体が、姿を消した――

 代体メーカーの営業部員・八田輝明(はった・てるあき)さんは
 そう報されて驚愕します。

 その代体は、稼働中。
 ヒトの意識を乗せた状態で
 行方不明になってしまったのですから。

「ひゃああァ! さがさないとォ!」
「がるる~!ぐる~!」(←訳:急いで~!早く~!)

 代体のエネルギーには限度がある。

 最長でも31日間しか保たない。

 代体に移されている意識の持ち主は
 そのことをよく知っているはずなのに、
 なぜ、姿を消した?
 どこに行った?

 疑問に、疑惑に、
 八田さんは振り回されます。

 代体というモノの、技術の、
 奥底に隠されているのは――?

「えすえふゥだしィ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:ミステリだし!)

 2016年前半期のSF作品としては、
 おそらBEST!な激おすすめの一冊です。
 休日の読書タイムに、
 皆さま、ぜひ~!

 
 
 
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 ~ コスモス ~

2016-07-16 22:04:02 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あとちょッとでェ、なつやすみィ~なのでス!」
「がるる!ぐるーがるーるぅる♪」(←訳:虎です!サマーバケーション♪)

 こんにちは、ネーさです。
 夏休みはもうすぐそこ!な週末は、
 さあ、いつものように
 読書をサボって展覧会情報をお送りいたしますよ。
 本日は、こちらを、どうぞ~!
 
  



     ―― 遠藤彰子の世界展 ~ COSMSOS ~ ――



 神奈川県相模原市の相模原市民ギャラリーにて、
 会期は2016年8月6日~8月28日(水曜日休館)、
 『EXHISITION:THE WORLD OF AKIKO ENDO ~COSMOS~ 』と
 英語題名が付されています。

 えーと、実はわたくしネーさ、
 遠藤彰子さんのお名前を全く知りませんで、
 けれど、↑このチラシ(フライヤー)を見た瞬間、
 うわあ!とビックリいたしまして。

 かっこいい~!!

 と、一目惚れです。

「げんそうゥてきィ??」
「ぐぅっるがる?」(←訳:ちょっと怖い?)

  

 これは!
 横溝正史さんの探偵小説、
 江戸川乱歩さんのミステリ評論本の表紙画にしたい!

 そんなふうに私ネーさが感じ入ったのは、
 現在、相模原市を制作活動の拠点としている
 遠藤彰子(えんどう・あきこ)さん。

「しらぬはァ、ネーさァばかりなりィ!」
「がるるぐるるるがる!」(←訳:著名な画家さんです!)

 ええ、そうなんですよ。
 2007年に芸術選奨文部科学大臣賞、
 2014年には女性画家さんとして初となる
 紫綬褒章を受章しておられる遠藤さん、
 武蔵野美術大学の教授職も務めていらっしゃるんですって。
 
  
 
 代表作である大型の作品や、挿絵作品、
 立体作品もが展示されるこの企画展は、
 相模原市では初めての、
 遠藤さんの大規模な個展となります。

 会場となる相模原市民ギャラリーは、
 JR相模原の駅ビル《セレオ相模原》の4F、
 入場は無料です。
 東京の多摩地域や
 神奈川県にお住まいの方々は、
 ぜひ、お出掛けを~♪

「ふぁんたじッくなァ~ふしぎィせかいッ!」
「ぐるるるがるるぅる!」(←訳:探検してみましょう!)


 


   では、ここで“トリコロール”なオマケ画像も!
   
   
   
   赤・白・青の小さなパンジー(だと思うのですが)に、
   今日も、フランスがんばれ!の想いを込めて。
   「つーる・ど・ふらんすのォ、おにいさんたちィ!」
   「がるるぐーるるがるるる!」(←訳:パリやニースの皆さんに!)
   世界中に、どうか穏やかな日曜日が訪れますように。
   
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国内外で、糸を引く?

2016-07-15 22:00:04 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふらんすゥ、がんばれェ~!」
「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!負けるな~!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日は、国際ニュースを見るにつけ、
 がんばれフランス!
 とエールを送りたくなる一日でした。
 けれど、読書タイムは、リラックス&楽し~くゆきましょう♪
 本日は、さあ、こちらの御本を、どうぞ~!

  



          ―― 謎のアジア納豆 ――



 著者は高野秀行(たかの・ひでゆき)さん、2016年4月に発行されました。
 『そして帰ってきた《日本納豆》』と副題が付されています。

「……なッとうゥ~??」
「……ぐるぅ?」(←訳:……納豆ぅ?)

 アフリカの奥地やトルコの湖へ、怪獣探しに!
 紛争中の国境の、ジャングルを歩き抜く!
 外務省も実情を知らぬ戦国状態の未承認国にも、いざ!
 と、私たち読み手を常にハラハラさせる名人である
 著者・高野さん。

 今回、その冒険の舞台、
 いえ、素材となったのは、
 御本の題名にもありますように。

 納豆です!

「……ほんきィ、でスかァ??」
「がるっるるる!」(←訳:本気っぽいよ!)

 納豆。

 まあね、地域によって浸透度に差がありますが、
 日本国内ならばまず、
 どこでも入手可能、
 たくさんの人に好かれている食品、ですね。

 ではこの納豆、
 完全に日本オリジナルなものなのか、というと?

「えェ~とォ……?」
「ぐ~るる……?」(←訳:う~んと……?)

 著者・高野さんは回想します。

 14年ほど前、
 ミャンマー(ビルマ)のジャングルで
 納豆卵かけご飯を御馳走になったぞ。

 いや、それよりも前、
 タイの北部で取材していたとき、
 納豆入り野菜スープに舌鼓を打ったこともある。

「じゃんぐるゥ??」
「がる?」(←訳:タイ?)

 海外にも納豆はある!と断言しかけて、
 考え込む高野さん。

 日本の納豆と、
 アジアを中心とする海外の納豆は
 同じもの、なのだろうか?
 どうやって作る?
 料理方法は?
 そもそもの発祥地はどちらの方だろう?
 日本が先か、海外が先か??

「ふむふむゥ、そうでスねッ!」
「ぐるがるる!」(←訳:疑問だらけ!)

 高野さんのことですから、
 ええ、納豆の謎を解くために、
 行っちゃいますよ、海の向こうへ。

 そして、日本の納豆についても詳しく知りたいと、
 茨城県や、長野県、秋田県、
 岩手県へも足を延ばし、
 納豆の何たるかを追い求めます。

 いつから、
 どこから、
 人と納豆は寄り添って生きているのか――

「こうどうゥりょくゥ!」
「がるぐるぅ!」(←訳:根性だねぇ!)

  《誰も行かないところへ行き、
   誰もやらないことをやり、
   それをおもしろおかしく書く》

 をモットーとする著者・高野さんの面目躍如、
 納豆好きさんには堪らない傑作ノンフィクション、
 地理好きさん、歴史好きさんにも
 ぜひ!のおすすめ♪

 あ、それにですね、
 ちょこっとだけ登場する
 高野さんの愛犬マドちゃんが可愛いので、
 ワンコ好きな皆さまも
 一読してみてくださいね~♪

「ねばねばァ~にはァ~…」
「ぐるがるるぐる!」(←訳:深いワケがある!)
 

 
 
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~ 8つの豪華な《味わい》 ~

2016-07-14 22:06:53 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 そろそろォ、もものォしーずんでスッ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!大好きモモ!)

 こんにちは、ネーさです。
 桃がいちばん美味しくなるのは、品種にもよりますが、
 7月中旬あたりから、なのだそうです。
 つまり、今週末頃からってことね。
 楽しみだなぁ~♪とついニヤけてしまう頬を引き締めながら、
 さあ、今日も読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!
 
  



            ―― 毒殺協奏曲 ――



 編者はアミの会(仮)の皆さん、2016年6月に発行されました。
 著者は収録順に、永嶋恵美さん、柴田よしきさん、新津きよみさん、
 有栖川有栖さん、松村比呂美さん、小林泰三さん、
 篠田真由美さん、光原百合さん、
 という豪華な顔触れと題名からも推察できますね、
 この御本のテーマは――

「どッ、どくさつゥ!?!」
「ぐるるるる!」(←訳:毒ミステリ!)

 ええ、そうです。
 《毒》をテーマにしたアンソロジー!

 なんですが、
 《毒》といっても、いろいろありますねえ。
 だって、ほら、今はまだ梅雨でしょ、
 うっかりヘンなもの食べちゃうと、
 お腹がアイタタタってなっちゃっうじゃない?

「それはァ、しょくちゅうゥどくゥ、なのでス!」
「がるぐるるがるるぅ!」(←訳:毒は毒でも違う毒ぅ!)

 偶然による食中毒なんかじゃない、
 人気作家さんたちが使うのは、
 本物の、正真正銘の、《毒》。

 ええ、有栖川有栖さんならば、やってくれそうです、
 見事なトリックを用いた本格派《毒》事件。

 光原百合さんの《毒》ミステリは、
 芸術的かつ心理的なものに違いないわね。

 小林泰三さんは、SFっぽい設定を使うのかしら?
 それともファンタジー?
 
 と、期待は高まりますが。

 ここでは、柴田よしきさんの作品について
 ちょっとだけ御紹介いたしましょう~♪

「ああッ! これはァ~!」
「ぐるがるーる!」(←訳:あのシリーズ!)

 御本の2番目に収録されている、
 柴田よしきさん著『猫は毒殺に関与しない』。

 『猫』云々のこの題名と、
 登場人物のひとりに
 桜川ひとみさんという作家さんがいる、と書けば、
 身を乗り出す活字マニアさんもおられることでしょう。

 《猫探偵・正太郎の冒険》シリーズ、
 ニャンコ好きなミステリマニア、
 いえ、ミステリが嫌いじゃないニャンコマニアさんに人気の、
 あの猫探偵・正太郎(しょうたろう)くんが帰ってきた?!?

「おひさしぶりィ!」
「がっるるるぅ!」(←訳:待ってたよぅ!)

 正太郎くんと、
 同居人(飼い主?)さんの桜川さん。
 以前は琵琶湖の近郊に暮らしておりました。
 それが東京の神楽坂にお引っ越し、
 今はまたさらに、
 神奈川県某市の駅から徒歩25分の、
 古い一軒家に移り住んでいます。

 そこへ、
 引っ越して間もないのなら、
 引っ越し祝いのパーティをやりましょう!
 と押しかけてきたのは、
 旧知の作家仲間さんたちや、編集者さんたち。

 皆で飲み物食べ物を持ち寄って、
 さあ和気あいあいのパーティが始まった♪
 ように見えますけれど……

「だれかがァ~、なにかをォ~…」
「ぐるるる!」(←訳:企んでる!)

 誰が、何を、どんな目的で企んでいるのか?
 桜川さんは、正太郎くんは、
 その企みに気付くのでしょうか?
 
 正太郎くんファンの猫好きさんは、
 読後に必ず、
 ニヤリ♪とすること請け合いの快作です。
 
「にゃほほん♪」
「がるる♪」

 短編ミステリ8作品から成る
 《毒》たっぷりのアンソロジー、
 シャレを解するオトナな活字マニアさんにおすすめです。
 ぜひ、一読を!
 

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ここから《宇宙》へ!

2016-07-13 22:15:13 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 しつどォ、にひゃくぱーせんとォでス!」
「がるる!ぐるぐる!」(←訳:虎です!蒸し蒸し!)

 こんにちは、ネーさです。
 最近の湿布って効きますわね~♪
 “珍妖怪・湿布まみれ”から“珍獣・あちこち湿布”に進化し、
 肉離れの激痛もほぼ癒えてきました♪
 なので、本日は気合いを入れなおし、
 いざ、読書……をサボって、
 夏の展覧会情報を、どうぞ~!
 
  



          ―― 宇宙と芸術展 ――



 東京・港区六本木の森美術館にて、
 会期は2016年7月30日~2017年1月9日(会期中無休)、
 『THE UNIVERSE AND ART』と英語題名が付されています。
 そして、
 『六本木に《宇宙の入り口》できました。』
 “A portal to the universe”in Roppongi!
 と副題も!

「むははッ♪ うちゅうゥ~!」
「ぐるるーるーるがる!」(←訳:サンダーバーズGO!)

 《宇宙と芸術》をテーマとするこの展覧会には、
 実に多彩な作品が出展されます。
 例えば、↓こちら!
 
  

「ふにゃッ? これはァ~…かたなァ、でスかッ?」
「がるる??」(←訳:日本刀??)

 上の画像は、
 鉄の隕石から作られた刀剣『流星刀』ですって!

 岡吉国宗さん作刀による
 『流星刀』(1898)は東京農業大学図書館所蔵の
 “伝説の刀”と謂われる刀剣だそうよ!

「いんせきィ!!」
「ぐる!!」(←訳:隕鉄!!)

  

 この展覧会は、

  《人は宇宙をどう見てきたか?》

  《宇宙という時空間》

  《新しい生命観――宇宙人はいるのか?》

  《宇宙旅行と人間の未来》

 と、4つのセクションに分けて
 作品が展示されます。
 その中でも、日本初公開となる大注目作は、
 ミラノのアンブロジアーナ図書館・絵画館所蔵の、

 レオナルド・ダ・ヴィンチさんの天文学手稿
 『アトランティコ手稿554v』(1513年頃)!

「ほんものォでスかッ!」
「がるるがるるっ?」(←訳:他には他にはっ?)

 日本からは、
 江戸時代に描かれた『竹取物語絵巻』、
 不時着(漂流?)したUFOを描いたものでは?ともいわれる
 『小笠原越中守知行所着舟』(漂流記集より・19世紀)、
 空山基さんによるイラスト作品(2016)など
 貴重な作品が出展されますよ。
 
  

 チームラボさんの新作インスタレーションも
 この展覧会で公開されますし、
 トークセッションやアーティストトーク、
 シンポジウムも開催されます。

 また、期間限定ペチケット(1000組限定・売切れ次第終了)、
 展覧会公式ミッションワッペンセット(1000枚限定・売切れ次第終了)も
 現在販売中ですよ。
 今夏から冬にかけ、
 長期にわたって開催される展覧会ですが、
 宇宙好きなチビっこさん&大人さんは
 夏休みのお出掛け先にいかがでしょうか。
 それに……

「でんせつのォ、かたなァ~!」
「ぐるがるるるぅ!」(←訳:見てみたいよゥ!)

 刀剣マニアさんも、ぜひ!



   では、ここでオマケ画像も、どうぞ~♪
   
   『ロッテ』さんの
   《パイの実 バニラアイスクリーム》は
   この季節、もちろん、
   「ひやすべしィ!」
   「がるぐるる!」(←訳:冷え冷えに!)
   明日14日はまた暑くなりそうです。
   皆さま、御自愛くださいね!
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楽しいランチの、延長戦?

2016-07-12 22:03:50 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ようかいィ~、はッけんッでスよゥ!」
「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!いや珍獣だ!)

 こんにちは、ネーさです。
 ストレッチなぞやってみましたら左大腿部肉離れを起こし、
 “珍妖怪・湿布まみれ”と、相成りました。
 慣れないことってするもんじゃないわぁ~と凹んでいても、
 読書タイムで、さあ、元気復活!
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



         ―― 幹事のアッコちゃん ――



 著者は柚木麻子(ゆずき・あさこ)さん、2016年2月に発行されました。
 『ランチのアッコちゃん』そして『3時のアッコちゃん』に続く、
 《アッコちゃん》シリーズの第三作です。

「あはァ! まッてましたでスよゥ!」
「ぐっるるぅるるがるる!」(←訳:アッコちゃんの復活だ!)

 はいはい、帰ってきてくれましたね、
 ルックスはやや威圧的?なれど、
 実はこころ優しく、
 面倒見のよい“アッコちゃん”こと
 黒川敦子(くろかわ・あつこ)さん。

 そのアッコちゃんが、
 今回は――

「かんじィさんッ?」
「がるるるっ?」(←訳:いまさらっ?)

 そうよねえ、いまさら幹事さん?
 『ランチの』でも『3時の』でも
 十二分に仕切りの手腕を発揮して、
 後輩の澤田三智子(さわだ・みちこ)さんを
 さんざん振り回していたようですが……

 新たなターゲット発見?!?

「あッ、あれはァ!」
「ぐるるがる!」(←訳:後輩の後輩!)

 アッコちゃんの後輩の三智子さん、
 その三智子さんの後輩の、
 久瀬涼平(くぜ・りょうへい)さん。

 三智子さんと同じ会社、同じ営業部の久瀬さんは、
 現在、ちょっとしたミッションを課せられています。
 すなわち、

  《忘年会の幹事をせよ!》

「わわうゥ! ぼうねんかいィ~!」
「がるっるぅるるぅ!」(←訳:難ミッションだぁ!)

 営業部に所属してはいても、
 商談を盛り上げられない、
 契約をまとめるのもうまくできない、と
 自分を悲観している久瀬さんに
 忘年会という重大な行事の幹事さんが
 務まるのでしょうか……。

 三智子さんはさりげなく心配し、
 アッコちゃんは堂々と口を挟んで命じます。

   今日から四日間、
   私の忘年会に参加なさい~!

「とれーにんぐゥ、でスかァ?」
「ぐるがるぐる!」(←訳:幹事養成講座!)

 幹事養成講座、いや、虎の穴・幹事版??

 アッコちゃんの厳しいレッスンを乗り越え、
 久瀬くんは一流レスラー、じゃなくて
 幹事デビューを飾れるんでしょうか?

「がんばッでスよッ、おにいさんッ!」
「がるぐるるるる!」(←訳:走れ幹事への道!)

 表題作である第一話『幹事のアッコちゃん』、
 第二話『アンチ・アッコちゃん』、
 第三話『ケイコのアッコちゃん』、
 第四話『祭りとアッコちゃん』と
 “アッコちゃんファミリー”が大活躍するエンタ作品は
 このシリーズが大好き!という方々はもちろん、
 シリーズ未読の御方も、
 ぜひトライしてみてくださいね♪

「かんじしょしんしゃさんもォ!」
「ぐるっ?」(←訳:必読っ?)

   
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