「こんにちわッ、テディちゃでス!
きょうはァ、さんけいィのひィでスゥ!」
「がるる!ぐるるるるがるる!」(←訳:虎です!日本三景の日だよ!)
こんにちは、ネーさです。
日本三景とされる、
宮城県の松島、京都の天橋立、広島の宮島を記念する
今日7月21日の読書タイムは、
ちょっと観光気分でいってみましょうか。
魅惑のガイド役を務めてくださるのは、
はい、↓こちらの御本と著者さんですよ~♪

―― 黄色いマンション 黒い猫 ――
著者は小泉今日子(こいずみ・きょうこ)さん、2016年4月に発行されました。
雑誌《SWITCH》に連載された『小泉今日子 原宿百景』に加筆訂正し、
再構成したエッセイ作品集です。
以前に『小泉今日子書評集』を御紹介いたしましたが、
『書評集』に続いてこちらのエッセイ集も、
たいそうな評判になっていますね!
「りずむがァ、すごォ~いィのでス!」
「ぐるるるがるるるぅ!」(←訳:朗読してほしいなぁ!)
私ネーさも、思いましたよ。
小泉さんの文章、まるでラジオドラマのようです。
卓越した言葉のリズム、
読んでいるうちに単語の強弱や、
BGM、効果音が聴こえてくるかのような、
“語り”の完成度がすばらしさ。
これは……舞台で言葉をあやつる、
その能力を自然に身につけている俳優さんならではのもの、
でしょうか。
「どのォおはなしもォ~…」
「がるるぐるるる!」(←訳:まるで短編映画!)
御本冒頭の『はじめに』は、
こんな一文から始まります。
私が生まれる少し前に、
原宿という町名が消えた。
えっ?そうなの?
ああ、そうか、駅名の原宿は残っていても
町の名としての原宿はもう無くなっていたのか……
と、読み手のこころを一気に引きつけておいてから、
さらにもう一撃を放ちます。
『はじめに』を読み終え、
本文の最初に収録されている
表題作品『黄色いマンション 黒い猫』。
ここで明かされる、
エンターテイメント界の第一線で生きるということの
苛烈さ、つらさ。
「びッくりシしたのでスゥ~…」
「ぐぅっるがっる~…」(←訳:ショックだった~…)
人生が180度変わってしまった
《スター誕生!》オーディション応募の経緯を語る
『嵐の日も 彼とならば』。
まだ何者でもなかった頃の自分を想う
『海辺の町にて』。
この御本のための書下ろし作品
『逃避行、そして半世紀』。
「なんだかァ、しんぱいにィなッちゃいィまス!」
「がるるぅっるぐるる?」(←訳:書いちゃっていいの?)
何も隠さず、誤魔化しもなく。
衒いもなく。
小泉さんは書いてしまうのです。
当時の、今の、こころの動きを。
それはもう、読んでいる私たちが心配になるほどに。
しかし、心配になればなるほど、
そこに誠意があることが伝わってきます。
嘘をつかない。
読み手を嘲弄することは、しない。
これが、私の昨日であり、今日である。
「ほこりィたかくゥ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:背筋を伸ばして!)
私ネーさには、ミーハーと笑われるかもしれませんが、
『彼女はどうだったんだろう?』
という作品が衝撃的でした……
アイドル時代、
小泉さんが楽屋で目にした或る女の子の笑顔。
笑顔の持ち主が選んだ道と、
残された小泉さんが抱く思いを描いたこの一編は、
“無念”を深く漂わせ、
それゆえに美しい。
「いちどォ、よんだらァ!」
「がるるるるる!」(←訳:忘れられない!)
エッセイ好きな活字マニアさんに、
いえ、全活字マニアさんにおすすめしたい作品です。
ぜひとも、一読を!
きょうはァ、さんけいィのひィでスゥ!」
「がるる!ぐるるるるがるる!」(←訳:虎です!日本三景の日だよ!)
こんにちは、ネーさです。
日本三景とされる、
宮城県の松島、京都の天橋立、広島の宮島を記念する
今日7月21日の読書タイムは、
ちょっと観光気分でいってみましょうか。
魅惑のガイド役を務めてくださるのは、
はい、↓こちらの御本と著者さんですよ~♪

―― 黄色いマンション 黒い猫 ――
著者は小泉今日子(こいずみ・きょうこ)さん、2016年4月に発行されました。
雑誌《SWITCH》に連載された『小泉今日子 原宿百景』に加筆訂正し、
再構成したエッセイ作品集です。
以前に『小泉今日子書評集』を御紹介いたしましたが、
『書評集』に続いてこちらのエッセイ集も、
たいそうな評判になっていますね!
「りずむがァ、すごォ~いィのでス!」
「ぐるるるがるるるぅ!」(←訳:朗読してほしいなぁ!)
私ネーさも、思いましたよ。
小泉さんの文章、まるでラジオドラマのようです。
卓越した言葉のリズム、
読んでいるうちに単語の強弱や、
BGM、効果音が聴こえてくるかのような、
“語り”の完成度がすばらしさ。
これは……舞台で言葉をあやつる、
その能力を自然に身につけている俳優さんならではのもの、
でしょうか。
「どのォおはなしもォ~…」
「がるるぐるるる!」(←訳:まるで短編映画!)
御本冒頭の『はじめに』は、
こんな一文から始まります。
私が生まれる少し前に、
原宿という町名が消えた。
えっ?そうなの?
ああ、そうか、駅名の原宿は残っていても
町の名としての原宿はもう無くなっていたのか……
と、読み手のこころを一気に引きつけておいてから、
さらにもう一撃を放ちます。
『はじめに』を読み終え、
本文の最初に収録されている
表題作品『黄色いマンション 黒い猫』。
ここで明かされる、
エンターテイメント界の第一線で生きるということの
苛烈さ、つらさ。
「びッくりシしたのでスゥ~…」
「ぐぅっるがっる~…」(←訳:ショックだった~…)
人生が180度変わってしまった
《スター誕生!》オーディション応募の経緯を語る
『嵐の日も 彼とならば』。
まだ何者でもなかった頃の自分を想う
『海辺の町にて』。
この御本のための書下ろし作品
『逃避行、そして半世紀』。
「なんだかァ、しんぱいにィなッちゃいィまス!」
「がるるぅっるぐるる?」(←訳:書いちゃっていいの?)
何も隠さず、誤魔化しもなく。
衒いもなく。
小泉さんは書いてしまうのです。
当時の、今の、こころの動きを。
それはもう、読んでいる私たちが心配になるほどに。
しかし、心配になればなるほど、
そこに誠意があることが伝わってきます。
嘘をつかない。
読み手を嘲弄することは、しない。
これが、私の昨日であり、今日である。
「ほこりィたかくゥ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:背筋を伸ばして!)
私ネーさには、ミーハーと笑われるかもしれませんが、
『彼女はどうだったんだろう?』
という作品が衝撃的でした……
アイドル時代、
小泉さんが楽屋で目にした或る女の子の笑顔。
笑顔の持ち主が選んだ道と、
残された小泉さんが抱く思いを描いたこの一編は、
“無念”を深く漂わせ、
それゆえに美しい。
「いちどォ、よんだらァ!」
「がるるるるる!」(←訳:忘れられない!)
エッセイ好きな活字マニアさんに、
いえ、全活字マニアさんにおすすめしたい作品です。
ぜひとも、一読を!