テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

国内外で、糸を引く?

2016-07-15 22:00:04 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふらんすゥ、がんばれェ~!」
「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!負けるな~!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日は、国際ニュースを見るにつけ、
 がんばれフランス!
 とエールを送りたくなる一日でした。
 けれど、読書タイムは、リラックス&楽し~くゆきましょう♪
 本日は、さあ、こちらの御本を、どうぞ~!

  



          ―― 謎のアジア納豆 ――



 著者は高野秀行(たかの・ひでゆき)さん、2016年4月に発行されました。
 『そして帰ってきた《日本納豆》』と副題が付されています。

「……なッとうゥ~??」
「……ぐるぅ?」(←訳:……納豆ぅ?)

 アフリカの奥地やトルコの湖へ、怪獣探しに!
 紛争中の国境の、ジャングルを歩き抜く!
 外務省も実情を知らぬ戦国状態の未承認国にも、いざ!
 と、私たち読み手を常にハラハラさせる名人である
 著者・高野さん。

 今回、その冒険の舞台、
 いえ、素材となったのは、
 御本の題名にもありますように。

 納豆です!

「……ほんきィ、でスかァ??」
「がるっるるる!」(←訳:本気っぽいよ!)

 納豆。

 まあね、地域によって浸透度に差がありますが、
 日本国内ならばまず、
 どこでも入手可能、
 たくさんの人に好かれている食品、ですね。

 ではこの納豆、
 完全に日本オリジナルなものなのか、というと?

「えェ~とォ……?」
「ぐ~るる……?」(←訳:う~んと……?)

 著者・高野さんは回想します。

 14年ほど前、
 ミャンマー(ビルマ)のジャングルで
 納豆卵かけご飯を御馳走になったぞ。

 いや、それよりも前、
 タイの北部で取材していたとき、
 納豆入り野菜スープに舌鼓を打ったこともある。

「じゃんぐるゥ??」
「がる?」(←訳:タイ?)

 海外にも納豆はある!と断言しかけて、
 考え込む高野さん。

 日本の納豆と、
 アジアを中心とする海外の納豆は
 同じもの、なのだろうか?
 どうやって作る?
 料理方法は?
 そもそもの発祥地はどちらの方だろう?
 日本が先か、海外が先か??

「ふむふむゥ、そうでスねッ!」
「ぐるがるる!」(←訳:疑問だらけ!)

 高野さんのことですから、
 ええ、納豆の謎を解くために、
 行っちゃいますよ、海の向こうへ。

 そして、日本の納豆についても詳しく知りたいと、
 茨城県や、長野県、秋田県、
 岩手県へも足を延ばし、
 納豆の何たるかを追い求めます。

 いつから、
 どこから、
 人と納豆は寄り添って生きているのか――

「こうどうゥりょくゥ!」
「がるぐるぅ!」(←訳:根性だねぇ!)

  《誰も行かないところへ行き、
   誰もやらないことをやり、
   それをおもしろおかしく書く》

 をモットーとする著者・高野さんの面目躍如、
 納豆好きさんには堪らない傑作ノンフィクション、
 地理好きさん、歴史好きさんにも
 ぜひ!のおすすめ♪

 あ、それにですね、
 ちょこっとだけ登場する
 高野さんの愛犬マドちゃんが可愛いので、
 ワンコ好きな皆さまも
 一読してみてくださいね~♪

「ねばねばァ~にはァ~…」
「ぐるがるるぐる!」(←訳:深いワケがある!)
 

 
 
コメント
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