「こんにちわァ、テディちゃでス!
きょうはァ、たたかいィましたでス!」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!エアコンとね!)
こんにちは、ネーさです。
ええ、エアコンのフィルターお掃除という厳しい闘いを終え、
ここらでホッと一息の読書タイムは、
皆さまも好みの飲み物などを手に、
本日は、さあ、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 意匠の天才 小村雪岱 ――
著者は、原田治さん、平田雅樹さん、山下裕二さん他の方々、
2016年6月に発行されました。
『Koyama Settai』と英語題名が付されています。
小村雪岱(こやま・せったい)さん――
はい、『雪岱』と書いて『せったい』と読むこの御方、
一部の活字マニアさんには
かねてよりよく知られているのですが……
「めずらしィおなまえェ、なのでスゥ!」
「ぐるがるるぅ~!」(←訳:雪岱さんかぁ~!)
珍しいお名前だけに、
一度憶えたら忘れませんね。
1887年(明治20年)、
埼玉県川越町に生まれ、
1940年(昭和15年)没。
その一生は、或る小説家さんのお仕事と
深く結びついたものでした。
「しょうせつかァさんッ?」
「がるるる??」(←訳:誰だろう??)
先日は、夏目漱石さんの『吾輩ハ猫デアル』の装幀を担当した
画家・中村不折(なかむら・ふせつ)さんの展覧会情報を
御紹介いたしましたが、
不折さんを漱石さんと縁深い画家とするならば、
雪岱さんとゆかりある小説家さんとは――
泉鏡花さんです。
「おおォ~♪ 文豪さんッ♪」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:高野聖に夜叉ヶ池!)
そうね、鏡花さんの代表作は、
たとえば『高野聖』『草迷宮』『天守物語』といった、
怪奇色幻想色が濃い作品もあり、
また、『日本橋』『外科室』『歌行灯』などの
“現実的”な作品もあります。
雪岱さんは、いわば“現実的”な方の鏡花さんの作品の、
装幀美術の素晴らしさで
現代にも語り継がれている画家さん、なのです。
雪岱という名(雅号)も、
実は鏡花さんから授かったものなのだそうよ。
本名は、泰助さんと申されたんですって。
「じゃあァ、でびゅーさくひんもォ!」
「がるぐるがるるる!」(←訳:鏡花さんつながり?)
まだ東京美術学校日本画科の学生であった1907年(明治40年)、
雪岱さんは鏡花さんに出会います。
その頃、既に鏡花さんは押しも押されぬ人気作家さんでした。
鏡花さんの大ファンだった雪岱さん、
美術雑誌のお仕事にたずさわってのち、
鏡花さん著『日本橋』の装幀デザインが
装幀家デビュー作品となったことは
天にも昇るような心地であったことでしょう。
しかも、雪岱さんの装幀は絶賛され、
この後もながく、
鏡花さん&雪岱さんの幸福な結びつきは続きます。
「たいしょうゥからァ、しょうわァへッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:激動の時代も!)
この御本には、
雪岱さんの装幀家デビュー作『日本橋』、
『鏡花選集』他の装幀画作品、
鏡花さんに初めてお目にかかった日を回想する雪岱さんの文章、
資生堂でのデザイナー時代、
舞台美術のお仕事の記録、
挿絵画家として大ブレイク!と、
雪岱さんの業績が詳しく記され、
図版資料も多数収録されています。
大正や昭和初期の挿絵なんて古い?
いいえ、とんでもない!
どの作品も、時代を超越した美しさ!
「しゃッきりィ!」
「がるるるぅ!」(←訳:小粋だなぁ!)
アート好きさん、
そして本好き&古書好きさんにも、
お気に召すこと間違いなしの《本の本》、
書店さんのアート本コーナーで探してみてくださいな。
おすすめです!
きょうはァ、たたかいィましたでス!」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!エアコンとね!)
こんにちは、ネーさです。
ええ、エアコンのフィルターお掃除という厳しい闘いを終え、
ここらでホッと一息の読書タイムは、
皆さまも好みの飲み物などを手に、
本日は、さあ、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 意匠の天才 小村雪岱 ――
著者は、原田治さん、平田雅樹さん、山下裕二さん他の方々、
2016年6月に発行されました。
『Koyama Settai』と英語題名が付されています。
小村雪岱(こやま・せったい)さん――
はい、『雪岱』と書いて『せったい』と読むこの御方、
一部の活字マニアさんには
かねてよりよく知られているのですが……
「めずらしィおなまえェ、なのでスゥ!」
「ぐるがるるぅ~!」(←訳:雪岱さんかぁ~!)
珍しいお名前だけに、
一度憶えたら忘れませんね。
1887年(明治20年)、
埼玉県川越町に生まれ、
1940年(昭和15年)没。
その一生は、或る小説家さんのお仕事と
深く結びついたものでした。
「しょうせつかァさんッ?」
「がるるる??」(←訳:誰だろう??)
先日は、夏目漱石さんの『吾輩ハ猫デアル』の装幀を担当した
画家・中村不折(なかむら・ふせつ)さんの展覧会情報を
御紹介いたしましたが、
不折さんを漱石さんと縁深い画家とするならば、
雪岱さんとゆかりある小説家さんとは――
泉鏡花さんです。
「おおォ~♪ 文豪さんッ♪」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:高野聖に夜叉ヶ池!)
そうね、鏡花さんの代表作は、
たとえば『高野聖』『草迷宮』『天守物語』といった、
怪奇色幻想色が濃い作品もあり、
また、『日本橋』『外科室』『歌行灯』などの
“現実的”な作品もあります。
雪岱さんは、いわば“現実的”な方の鏡花さんの作品の、
装幀美術の素晴らしさで
現代にも語り継がれている画家さん、なのです。
雪岱という名(雅号)も、
実は鏡花さんから授かったものなのだそうよ。
本名は、泰助さんと申されたんですって。
「じゃあァ、でびゅーさくひんもォ!」
「がるぐるがるるる!」(←訳:鏡花さんつながり?)
まだ東京美術学校日本画科の学生であった1907年(明治40年)、
雪岱さんは鏡花さんに出会います。
その頃、既に鏡花さんは押しも押されぬ人気作家さんでした。
鏡花さんの大ファンだった雪岱さん、
美術雑誌のお仕事にたずさわってのち、
鏡花さん著『日本橋』の装幀デザインが
装幀家デビュー作品となったことは
天にも昇るような心地であったことでしょう。
しかも、雪岱さんの装幀は絶賛され、
この後もながく、
鏡花さん&雪岱さんの幸福な結びつきは続きます。
「たいしょうゥからァ、しょうわァへッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:激動の時代も!)
この御本には、
雪岱さんの装幀家デビュー作『日本橋』、
『鏡花選集』他の装幀画作品、
鏡花さんに初めてお目にかかった日を回想する雪岱さんの文章、
資生堂でのデザイナー時代、
舞台美術のお仕事の記録、
挿絵画家として大ブレイク!と、
雪岱さんの業績が詳しく記され、
図版資料も多数収録されています。
大正や昭和初期の挿絵なんて古い?
いいえ、とんでもない!
どの作品も、時代を超越した美しさ!
「しゃッきりィ!」
「がるるるぅ!」(←訳:小粋だなぁ!)
アート好きさん、
そして本好き&古書好きさんにも、
お気に召すこと間違いなしの《本の本》、
書店さんのアート本コーナーで探してみてくださいな。
おすすめです!