テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 8つの豪華な《味わい》 ~

2016-07-14 22:06:53 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 そろそろォ、もものォしーずんでスッ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!大好きモモ!)

 こんにちは、ネーさです。
 桃がいちばん美味しくなるのは、品種にもよりますが、
 7月中旬あたりから、なのだそうです。
 つまり、今週末頃からってことね。
 楽しみだなぁ~♪とついニヤけてしまう頬を引き締めながら、
 さあ、今日も読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!
 
  



            ―― 毒殺協奏曲 ――



 編者はアミの会(仮)の皆さん、2016年6月に発行されました。
 著者は収録順に、永嶋恵美さん、柴田よしきさん、新津きよみさん、
 有栖川有栖さん、松村比呂美さん、小林泰三さん、
 篠田真由美さん、光原百合さん、
 という豪華な顔触れと題名からも推察できますね、
 この御本のテーマは――

「どッ、どくさつゥ!?!」
「ぐるるるる!」(←訳:毒ミステリ!)

 ええ、そうです。
 《毒》をテーマにしたアンソロジー!

 なんですが、
 《毒》といっても、いろいろありますねえ。
 だって、ほら、今はまだ梅雨でしょ、
 うっかりヘンなもの食べちゃうと、
 お腹がアイタタタってなっちゃっうじゃない?

「それはァ、しょくちゅうゥどくゥ、なのでス!」
「がるぐるるがるるぅ!」(←訳:毒は毒でも違う毒ぅ!)

 偶然による食中毒なんかじゃない、
 人気作家さんたちが使うのは、
 本物の、正真正銘の、《毒》。

 ええ、有栖川有栖さんならば、やってくれそうです、
 見事なトリックを用いた本格派《毒》事件。

 光原百合さんの《毒》ミステリは、
 芸術的かつ心理的なものに違いないわね。

 小林泰三さんは、SFっぽい設定を使うのかしら?
 それともファンタジー?
 
 と、期待は高まりますが。

 ここでは、柴田よしきさんの作品について
 ちょっとだけ御紹介いたしましょう~♪

「ああッ! これはァ~!」
「ぐるがるーる!」(←訳:あのシリーズ!)

 御本の2番目に収録されている、
 柴田よしきさん著『猫は毒殺に関与しない』。

 『猫』云々のこの題名と、
 登場人物のひとりに
 桜川ひとみさんという作家さんがいる、と書けば、
 身を乗り出す活字マニアさんもおられることでしょう。

 《猫探偵・正太郎の冒険》シリーズ、
 ニャンコ好きなミステリマニア、
 いえ、ミステリが嫌いじゃないニャンコマニアさんに人気の、
 あの猫探偵・正太郎(しょうたろう)くんが帰ってきた?!?

「おひさしぶりィ!」
「がっるるるぅ!」(←訳:待ってたよぅ!)

 正太郎くんと、
 同居人(飼い主?)さんの桜川さん。
 以前は琵琶湖の近郊に暮らしておりました。
 それが東京の神楽坂にお引っ越し、
 今はまたさらに、
 神奈川県某市の駅から徒歩25分の、
 古い一軒家に移り住んでいます。

 そこへ、
 引っ越して間もないのなら、
 引っ越し祝いのパーティをやりましょう!
 と押しかけてきたのは、
 旧知の作家仲間さんたちや、編集者さんたち。

 皆で飲み物食べ物を持ち寄って、
 さあ和気あいあいのパーティが始まった♪
 ように見えますけれど……

「だれかがァ~、なにかをォ~…」
「ぐるるる!」(←訳:企んでる!)

 誰が、何を、どんな目的で企んでいるのか?
 桜川さんは、正太郎くんは、
 その企みに気付くのでしょうか?
 
 正太郎くんファンの猫好きさんは、
 読後に必ず、
 ニヤリ♪とすること請け合いの快作です。
 
「にゃほほん♪」
「がるる♪」

 短編ミステリ8作品から成る
 《毒》たっぷりのアンソロジー、
 シャレを解するオトナな活字マニアさんにおすすめです。
 ぜひ、一読を!
 

コメント
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