テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

人工知能の、明日はどこへ?

2016-07-29 22:05:21 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 つゆあけでェ、あつあつゥでスけれどォ~」
「がるる!ぐるるるるぅ!」(←訳:虎です!行かなくちゃ!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい、先日の参院選に続いて、
 今日は東京の未来を決する都知事選の期日前投票にGO!
 そして本日の読書タイムでも、
 我々の未来をちょっと覗き見るこちらの御本にGO!してみましょう♪

  


         
         ―― 人工知能は敵か味方か ――



 著者はジャン・マルコフさん、原著は2015年に、
 画像の日本語版は2016年6月に発行されました。
 英語原題は『Machines of Loving Grace』、
 『パートナー、主人、奴隷――人間と奴隷の関係を決める転換点』と
 日本語副題が付されています。

「ふァ~、じんこうちのうゥ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:いま流行りの!)

 そうね、この作品は去年発行されたものですけれど、
 今年に入ってからも
 囲碁の勝敗をめぐる人工知能と人間の攻防戦や、
 米国ではネットを使ったAIを“育てる”実験が中断したとか、
 人工知能に関するニュースが報じられていますね。

 人工知能と人類は
 どんな未来を築くのか。

 著者・マルコフさんは、
 著述当時、公けになっていたデータから
 人工知能と人間の未来を探ります。

「なかよくゥできるのでスかッ?」
「がるぐる?」(←訳:共存共栄?)

 うーむ、正直に言ってしまいますと、
 人工知能の定義について、
 私ネーさ、いまひとつ把握できません。

 どの程度の“賢さ”に到れば、
 それを知能と呼ぶことが出来るのか?

 鉄腕アトムくんのように
 機械(マシン)が《魂》を、
 《こころ》を持つに到って初めて、
 それを人工知能と呼びたい。

 或いは、『2001年宇宙の旅』のHALのような、
 生きたい!滅びたくない!と強く願う機械(モノ)を
 人工知能と呼びたい。

 そう考える御方は少なくないはずですが、
 この御本で論じられているのは、
 まだまだHALレベルまで達してはいない、
 《機械プラスアルファ》な機械たち――

「じどうゥうんてんッ!」
「ぐるがる!」(←訳:自動翻訳!)

 その自動運転システムも最近、
 トラブルを起こしたようですし、
 スマホやPCの翻訳機能も万全には程遠い現状です。

 それでもおそらく、
 ここで立ち止まることはないのでしょうね。

「じんこうゥちのうゥはァ、もッとさきへェ!」
「がるがるぐる!》(←訳:まだまだ進む!)

 多くの企業が研究を進めている人工知能とは、
 人間のパートナーなのか、
 それともヒトの仕事を強奪するマシンなのか。

 人間をコンピュータ・システムの内側に入れるか、
 もしくは外側に出しておくか。

 現場の開発者さんにも
 容易に答えが出せない問題に
 はたして《正解》はあるのか……。

「なんもんッ、やまづみィでスゥ!」
「ぐっるぅる!」(←訳:困っちゃう!)

 著者・マルコフさんが言いたいのは、
 おそらく、

   答えを急ぐな

 という一言でしょうか。

 すべては、これから。
 ヒトと機械の壮大な物語は
 まだ始まったばかり。

「ぼくたちのォ、みらいィはァ??」
「がっるるー?」(←訳:どっちだー?)

 混沌としている、私たちの明日。

 未来はどこへ向かうのか、
 その手掛かりをちょっとでも掴みたいと思う御方は、
 ぜひ、一読してくださいね。
 理系ノンフィクション好きな御方には
 特におすすめです!
 
 
 
コメント
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