テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

《ふしぎ》の方程式。

2016-11-10 22:07:31 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ……ことしもォ、そろそろッ?」
「がるる!ぐーるるがる!」(←訳:虎です!シーズンです!)

 こんにちは、ネーさです。
 そうね、そろそろインフルエンザの予防接種に行かなくては、
 と思うんですけど……
 誰か発明してくれませんか、
 ぜ~んぜん痛くない注射針ってヤツを!
 え? ムリ? ムリですか? そうなんですか……(←落ち込み中)
 では、怖ろしい現実から逃避すべく、
 本日も読書タイムと参りましょう~♪
 
  



        ―― 面白くて眠れなくなる植物学 ――



 著者は稲垣栄洋(いながき・ひでひろ)さん、2016年5月に発行されました。
 今年、チビっ子たち向けのはずが
 大人たちにもウケて予想外のヒットとなっている
 『おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典』という
 とっても愉快な御本があるんですけど、
 こちらはいわば
 『ざんねんじゃないしょくぶつ事典』という位置付けでしょうか。

「しょくぶつゥたちのォ、おおいなるゥふしぎィ!」
「ぐるがるる!」(←訳:総合植物学!)

  《花は葉の変型したものである》――

 著者・稲垣さんは巻頭で
 18世紀のドイツの詩人ゲーテさんの言葉を引きながら、
 考察を開始します。
 花は葉の変型? 本当だろうか?

 現代に至り、
 その仕組みは分子生物学によって証明されたものの――

「ふァ? ぶんしィせいぶつゥがくゥ??」
「がるる!」(←訳:理系だ!)

 しかし、仕組みが判ったとしても、
 植物の謎がすべて解き明かされた訳ではありません。

  WHY/どうして?
  HOW/どのように?

 この世は、まだまだ分からないことだらけです。

 たとえば、
 《木はどこまで大きくなれるのか?》
 《リンゴのヘタはどこにある?》
 《マツはなぜめでたいのか?》
 《ねこじゃらしが夏の炎天下でも萎れない理由は?》

「うゥッ?」
「ぐるっ??」

 さまざまな《?》に著者・稲垣さんは
 答えを提示してゆきます。

 《ラグビー日本代表の、
  サクラのジャージーは何サクラか》
 《人はなぜ、赤ちょうちんに惹かれるのか》

「なッとくのォ、かいとうゥでス!」
「がるぐるるるる!」(←訳:腑に落ちました!)

 私ネーさが感心させられたのは、
 《トリケラトプスの衰退と植物の進化》――

 恐竜絶滅の原因は隕石落下を起因とする複合的な環境の激変ゆえ、
 という近年の主流に対し、
 ここでは派手な“絶滅”とはまた別の、
 ひっそりと地味な、
 それでいて大きな意味を持つ“衰退”が語られています。

 被子植物と、裸子植物。

 草食恐竜にとっては
 どちらの植物も
 単なる“ボクのごはん”であったのに。

 被子植物の劇的な進化のスピードに
 ついてゆけなくなったトリケラトプスは
 じわりじわりと“衰退”の道を辿ることになりました。

「しょくぶつのォ、りべんじィ!」
「ぐるがる??」(←訳:復讐成功??)

 ダーウィンさんの《進化論》はよく知られています。
 動物はどのように進化してきたのか。

 ならば、植物の世界にもどこかに
 《進化の方程式》があるはず――

 その方程式がちょっと見えてくるような、
 楽しく分かりやすいノンフィクション作品です。
 理系さんも文系さんにもおすすめですよ~♪

「なぜェ、はなはァうつくしいィのかッ?」
「がるるぐるるるるるる!」(←訳:答えを確かめてみてね!)
 
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

それは、洞窟の奥深く……?

2016-11-09 22:05:42 | ミュゼ

年のことです。「こんにちわッ、テディちゃでス!
 うむむむむッ? わけがァわきゃらないィでスゥ!」
「がるる!ぐるるっるぅるる?」(←訳:虎です!どうなっちゃうの?)

 こんにちは、ネーさです。
 米国の大統領選の結果に頭の中は
 「?!!?!!!」って感じですが(溜め息~…)、
 世界から少しでも戦争・紛争が減ることを期待しつつ、
 さあ、今日は読書をサボり、
 展覧会情報を、どうぞ~♪
 
  



          ―― 世界遺産 ラスコー 展 ――



 東京・上野の国立科学博物館にて、
 会期は2016年11月1日~2017年2月19日
 (月曜休館、12/28~1/1、1/10は休館、ただし12/26、1/2、1/9、2/13は開館)、
 『LASCAUX:The Cave Paintings of the Ice Age』と英語題名が、
 『クロマニョン人が残した洞窟壁画』と日本語副題が付されています。

「せかいィいさんッ、なのでス~!」
「ぐるがるる!」(←訳:あの有名な!)

  

 およそ2万年前に描かれた壁画によって
 一躍その名を馳せた南フランスのラスコー洞窟。

 現在は、内部環境保全のため、
 研究者さんであろうと洞窟ねの立ち入りが許されていません。
 
「それをォ、ふくげんッしたのでスゥ!」
「がるるる!」(←訳:実物大で!)

  

 1979年に世界遺産登録されたラスコー洞窟からは、
 壁画、線刻、彫刻刀、顔料など、
 “人類最初の画材”が発見されています。

 この展覧会にはそういった資料とともに、
 ラスコー洞窟の壁画が描かれた時代に生息していた動物の標本も
 出展されますよ。

 ↑上の画像は、分かりにくくて申し訳ないのですが、
 《オオツノジカ》の複製標本です。

 肩までの高さが1.8メートルという巨大なシカは、
 なんと、
 ツノの重さだけで45kg!?!

「ふァ?? つのがァ?」
「ぐるるがるるるるる!」(←訳:重いし大き過ぎるし!)

 お荷物そのもののツノをアタマにくっつけて
 身体的なバランスはどうなってるの?
 走れるの?
 ムチ打ちになるのでは?
 肩が凝らないのかな?
 これを見たらダーウィンさんはなんて言うかしら?

 と、湯水のごとく疑問が湧いてきますねえ。

 氷河期時代のヨーロッパ、
 ラスコー壁画を描いたクロマニョン人と
 彼らの周囲の動植物は、
 いったいどのような世界(社会?)を成していたのか……
 
  

「ふくげんッ、がんばりィましたッ!」
「がるるるるぐるるがるるるっ!」(←訳:最新研究の成果を見てみてっ!)

 かつては、
 《原初の絵画》ばかりが注目されていましたけれど、
 いまやそれ以上の
 《創造性の開花》を考察させる唯一無二の空間、ラスコー。

 考古学好きさん、
 歴史好きさん、
 そしてもちろんアート好きな御方も、
 ぜひ、お出掛けを。




    は~い、ではここで可愛いオマケ画像もどうぞ♪
   
    『アフタヌーンティー』さんの店頭には、
    クリスマスカラーのクマちゃんが!
    「あはァ! テディちゃのォしんせきィ!」
    「ぐるるがるぅる!」(←訳:なんかオシャレ!)
    クマ好きさんはお店で実物のクマちゃんを
    ご覧になってくださいね~♪

    
  
    
    
    
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

異世界へ、ヒョイっと♪

2016-11-08 22:12:54 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 であえッ、くせものじゃァ~!」
「がるる!ぐるるがるぐる!」(←訳:虎です!クセ者集団だよ!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい、本日の読書タイムに登場いただくのは、
 とびっきりのクセ者さんたちによる
 ハチャメチャなアンソロジー作品なのです。
 さあ、爆笑また爆笑の掟破りな奇作は、
 ↓こちらですよ~♪

  



            ―― VS.こち亀 ――



 著者は、秋元治さん(原作)、
 秋田禎信さん、朝井リョウさん、石原宙さん、岡田邦彦さん、初野晴さん、東川篤哉さん、
 2016年9月に発行されました。
 『こちら葛飾区亀有公園前派出所ノベライズアンソロジー』と副題が付されています。

「あはァ! りょうゥさァ~んッ!」
「ぐるるがるぐるるがる!」(←訳:下町の名物ポリスさん!)

 つい先頃まで、週刊少年ジャンプに連載されていた
 漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』――

 2011年には連載30周年を記念しての
 『こちら葛飾区亀有公園前派出所 小説』が刊行されていて、
 今回の『VS.こち亀』はその流れを汲んだ第2弾といったところでしょうか。

 人気作家さんの作品世界に、
 あの《両さん》こと両津勘吉さんが堂々と割り込み!
 ……というか、君臨しちゃっているというべきか……。

「りょうさんッ、ふるぱわーでスッ!」
「がるぐるるーがるる?」(←訳:いや半パワーくらい?)

 そうね、本人さんはパワー全開してるつもりはなくとも、
 あの濃ゆいキャラクターですからね、
 ちょこっと顔を出しただけで、
 もうその場をカッさらってしまいます。

 では、どんな“作品”に両津さんが割り込んでいるのかというと。

 まずは、赤塚不二夫さん原作『おそ松くん』の進化系・パロディ
 『おそ松さん』!

「えええッ! それはッ!」
「ぐるるるぅ!」(←訳:怖いようぅ!)

 そして、秋田禎信さんの
 『魔術士オーフェン』シリーズの世界にも!

「……りょうさんがァ?」
「……がぅるるるーぐるる?」(←訳:……ファンタジー世界に?)

 次は、はいっ、朝井リョウさんの『チア男子!!』に!

「……ちあァりーでィんぐゥ??」
「ぐるる……」(←訳:マジか……)

 まだまだ止まりません。
 岡田邦彦さんの『ガールズ&パンツァー』も両津さんの餌食に?

「せんしゃとォ、りょうさんッ?」
「がるるぐるがる!」(←訳:それはアリかも!)

 さらには!
 私ネーさも大ファン、
 初野晴さんの『ハルチカ』シリーズと
 亀有公園前派出所が融合?!?

「……まさかッ?」
「ぐるるぅ!」(←訳:ウソだぁ!)

 そしてトリをつとめるのは、
 東川篤哉さんの『謎解きはディナーにあとで』ですから、
 国立市の刑事さんVS.葛飾区の巡査さんの対決開始っ?

「あわわわッ!」
「がるるるるぐるっ??」(←訳:亀有公園の決闘っ??)

 私ネーさ、個人的に、
 『ハルチカ』編での両津さんに大笑いしてしまいました♪
 
 地元から東京へ、
 コンサート鑑賞を目的にやってきた吹奏楽部在籍の高校生、
 ハルタくんとチカちゃん。

 しかし。
 コンサートホールの場所が
 葛飾区内だったのが運のツキ、
 いや、運命のお導き……。

「であッちゃッたからにはァ~」
「ぐるがる!」(←訳:事件出来!)

 世界が異なるキャラとキャラとの接近遭遇は
 思いもよらぬ化学反応を引き起こします。

 両津勘吉さんが存在する世界は、
 実は《真っ当》であり、
 《正義》が機能している世界。
 それはおそらく、
 多くの人が憧れる世界――

「だからァ、だれもがァ~」
「がるるぐるる!」(←訳:両さん大好き!)

 活字マニアの皆さま、
 ぜひ、一読を!

 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ぐるるん、と流されて?

2016-11-07 22:15:15 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 もうすぐゥ、おとりィさまッ、なのでス!」
「がるる!ぐるるるがるる!」(←訳:虎です!一の酉は11日!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、今週の金曜日は酉の市ですね。
 お出掛けする御方は寒さに備え、コートやマフラーの準備を!
 では、神社近くの屋台で何を買おうかなぁ~なんてイメージしつつ、
 本日の読書タイムは、こちらのミステリ作品を、どうぞ~♪

  



            ―― 裁く眼 ――



 著者は我孫子武丸(あびこ・たけまる)さん、2016年8月に発行されました。
 ミステリ作品、とご紹介いたしましたが、
 正確を期すならば、これは……
 ちょっと変わりダネな法廷ミステリ?

「うむむゥ! さいばんッ、でスかッ?」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:重大事件みたいだ!)

 法廷ミステリの傑作として名高いのは、
 『十二人の怒れる男』でしょうか。
 シドニー・ルメットさん監督による映画(1957年制作)は、
 小説作品ではありませんけれど、
 現題のクリエイターさんにも大きな影響を及ぼしている
 まさに“金字塔”!

 半世紀以上の年月を経ても
 被告が無罪か/有罪かをめぐって対立する陪審員さんたちの
 緊迫したドラマには思わず息を呑みますね。

「はらはらァしまスゥ!」
「がるぐるるる!」(←訳:心臓ドキドキ!)

 『十二人の怒れる男』でみられるように、
 法廷ミステリに登場するのは、
 裁判長、検事、弁護士、陪審員、被告、原告、事件記者、証言者、
 といった面々です、が。

 著者・我孫子さんは、
 法廷の中にもうひとり、
 重要なキャストが潜んでいたことを発見したようです。
 
「えッ? だれェでスかァ?」
「ぐるるがるる?」(←訳:法廷のどこに?)

 ほら、あちらですよ。
 傍聴席に着いているのは――

 法廷画家さん!

「あはァ! がかさんッ!」
「がるるるぅ!」(←訳:なるほどぉ!)

 法廷にカメラ持ち込みOKの国もあれど、
 ここ日本では、静止画も動画も撮影不可。
 ですから、テレビ局などでは
 法廷に画かさんを送り込み、スケッチさせるのです。

 審理中の被告、
 きりきり質問する検事さん、
 異議を唱える弁護士さん、
 審理を進行させる裁判長さんの様子を。

「とくほうゥをォ、とらえてッ!」
「ぐるるがるるるるぅ!」(←訳:素早く描かなくちゃ!)

 主人公の袴田鉄雄(はかまだ・てつお)さんは
 “臨時雇い”法廷画家さんです。

 鉄雄さん、売れない漫画家さんであって
 プロの法廷画家さんではありません。
 が、腕を見込まれ、お仕事を引き受けた以上、
 全力でもってスケッチに臨み、
 お仕事の依頼主のTV局員さんにも
 満足してもらえる作品を描き上げて、
 放送に使ってもらって、
 めでたしめでたし――とは行かず。

「たッ、たいへんでスッ!」
「がるるるるぐるる!」(←訳:鉄雄さんにピンチ!)

 裁判や審理のことなど全く知らぬ鉄雄さん、
 なぜか事件に巻き込まれてしまいます。

 えーと、なぜ自分が?
 いったいなぜだろ?

「しッかりしてッ!」
「ぐるるるる!」(←訳:考えるんだ!)

 どうやら鉄雄さん、
 究極の巻き込まれ型みたいですね。
 捜査に乗り出すでもなく、
 ただ流されるばかり。

 となると、
 別の誰かが探偵役を務めないと!

「とにかくゥ、てつおさんッ!」
「がるぐるるる!」(←訳:身を護ろうよ!)

 気弱な鉄雄さん、
 難を逃れることができるのかしら……?

 と読んでいて心配になってしまう
 不思議な味わいの新スタイル法廷ミステリ、
 エンタなミステリ好きさん、
 社会派ミステリ好きな活字マニアさんにもおすすめですよ。
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

~ 流れる星 ~

2016-11-06 22:14:14 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 わわッ! もうゥふゆゥ、でスかッ?」
「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!明日は立冬!)

 こんにちは、ネーさです。
 暦の上では、明日から《冬》突入……!ということで、
 寒季用ハンドクリームで手指をマッサージしながらの今日は、
 さあ、こちらの御本で読書タイムを、どうぞ~♪
 
  



     ―― 美術品でたどるマリー・アントワネットの生涯 ――



 著者は中野京子(なかの・きょうこ)さん、2016年9月に発行されました。
 NHKテレビ『』テレビでフランス語の番組テキスト
 (2015年10月号~2016年8月号)に連載した
 《美術品でたどるマリー・アントワネットの生涯》をもちに加筆・修正し、
 新たに編集されたのがこの御本です。

「ふァいッ! ただいまァ、てんらんかいィやッてまスゥ!」
「ぐるるがる!」(←訳:六本木にて!)

 ええ、そうなんですよね。
 現在、六本木の森アーツセンターギャラリーでは
 『マリー・アントワネット展 美術品が語るフランス王妃の真実』
 が開催されています
 (2017年2月26日まで)。

 この御本は、展覧会の関連本、であるともいえますが、
 長年に渡ってブルボン王朝の終焉を研究し、
 『ブルボン王朝12の物語』
 『ヴァレンヌ逃亡』等の作品を刊行している著者・中野さんの
 もうひとつの研究成果、とも申せましょうか。

「とッてもォ、どきゅめんたりィ!」
「がるるぐるる!」(←訳:事実を求めて!)

 『ヴァレンヌ逃亡』で描かれたのは、
 ルイ16世の“亡命未遂事件”ドキュメントでした。

 見張りたちの厳しい警備の目をくぐり、
 変装した国王一家は、一路、
 ベルギー(当時はハプスブルク領ネーデルランド)の国境へ
 馬車を走らせましたが……

「しッぱいィ、でしたでス……!」
「ぐるがぅっるぐっる!」(←訳:もうちょっとだった!)

 国境近くの小村ヴァレンヌで捕縛されるまでの、
 焦燥に満ちた旅路は、
 ノンフィクションを超越し、
 サスペンスフルなフィクション作品のように感じられたほどでしたが、
 この御本も、或る意味で
 サスペンスフルなドキュメントです。

 お姫さまとして生まれ、
 敵国に嫁ぎ、
 王妃の座につく。

 そして、王宮に暮らせば、
 美しいもの、
 稀少なもの、
 高価なものが
 自然と王妃の周囲に……。

「でもォ、そこにはッ!」
「がるる?」(←訳:陰謀が?)

 王妃がコレクションしていた日本製の漆器の写真が
 本文98~99ページに掲載されています。

 よくぞこれを!
 と、彼女の審美眼に感服しつつも、
 第7章『忍び寄る革命』では
 溜め息せざるを得ません。

 あの有名な《王妃の首飾り事件》が、
 王妃に、いえ、王朝に危機をもたらしたのだと、
 後世の私たち読み手は知っています。

「きれいなァほうせきがァ、いのちとりにッ!」
「ぐるがるぐるる!」(←訳:美は危険だよう!)

 王妃マリー・アントワネット(1755~1793)。

 その37年間の生涯のところどころを、
 浮かんでは消える泡のように
 ぽつん、ぷつり、と彩る“美しいもの”たち。

 御本の巻末、
 第11章『忘れ得ぬ王妃』で
 著者・中野さんが論じます。

 彼女は何者だったのか。
 彼女が存在した意味、意義とは。

「どきゅめんとをォ、ちょうえつゥ!」
「がるぐるがる!」(←訳:ここ必読です!)

 歴史好きな活字マニアさんにおすすめの新書です。
 ぜひ、一読を。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

挑戦の軌跡!

2016-11-05 22:08:59 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 まッくろくろすけッ、でておいでェ~ッ!」
「がるる!ぐるるるがるっる!」(←訳:虎です!ネコバス可愛かった!)

 こんにちは、ネーさです。
 昨日11月4日に放送された『となりのトトロ』……
 凄みあるストーリー(今昔物語か遠野物語か?)と、
 ジブリ作品のクオリティの高さに
 あらためて感動しました。
 宮崎さ~ん!短編でいいんですっ新作お願いしますっ!!
 この心の叫びが届くようにと願いながら、
 はい、本日は読書をサボっちゃっての展覧会情報を、どうぞ~♪

  



         ―― 華麗なるノリタケの挑戦 ――



 茨城県笠間市の茨城県陶芸美術館にて、
 会期は2016年10月1日~12月11日(月曜休館)、
 『オールドノリタケからマスターピースコレクションへ』
 と副題が付されています。

「きらきらァしてまスゥ~♪」
「ぐるるがる!」(←訳:黄金の輝き!)
「おさらにィ、こーひーかッぷゥ!」
「がっるる!」(←訳:ポットも!)

  

 『ノリタケ』こと『ノリタケカンパニーリミテド』さんは、
 1876年(明治9年)、銀座でオギャアと産声を上げました。
 森村市左衛門さんと豊(とよ)さん兄弟によって創業された会社は、
 日本の骨董品や陶磁器類の販売を手掛け、
 その後、豊さんの独立、
 陶磁器を主力にアメリカでの販売拡大、と
 変遷しつつ、
 オリジナルの陶磁器制作を開始します。

 その頃の会社名は『森村組』。

 『森村組』が製作した陶磁器は
 いかにも外国の人にウケそうな日本風のデザインから、
 やがて西洋風のデザインへ変貌してゆきました。
 それはつまり、
 狭いマーケットではなく、
 広大なマーケットを意識しての――

「ぐろーばるゥかッ、なのでスゥ!」
「ぐるるがる!」(←訳:顧客は世界!)
  
  

 短期間のうちに、
 輸出業者から
 世界を相手にオリジナル陶磁器を生産販売する
 トップメーカーへ。

 この展覧会では、
 《オールドノリタケ》として知られる
 明治~大正期の輸出用の花瓶や飾皿、
 それらのデザイン画、
 時代ごとに変化するテーブルウェア、
 そして、現代の《ノリタケチャイナ》などが展示されます。

「ほうせきのようなァ、いろあいィ!」
「がるるぐるるるる!」(←訳:手描きワンダフル!)

 印刷物ではなく、
 PCのモニターでもなく、
 肉眼で味わっていただきたい
 陶磁器の美しさ――

 陶磁器コレクターさんじゃないアート好きさんも、
 機会がありましたら、
 ぜひ、ご自分の眼でその美を確かめてくださいね!
 
 (茨城県陶芸美術館は
  電車ならばJR水戸線笠間駅からタクシーで5分、
  お車では北関東自動車道の友部インターから10分ほどです。
  ドライバーの皆様は、安全運転で!)
 
 
 
 
 
    では、ここで美味しいオマケ画像も抜かりなく! 
   
    『ブルボン』さんの
    《チーズおかきプレミアム 口どけチーズクリーム》は、
    いただきものなんですけれど、
    うん、プレミアムなチーズ増量が食欲増進!
    「ちーずゥおいしィ~♪」
    「ぐるるるるがる!」(←訳:辛党さんに推奨!)
    ぐぐっと寒さが増してきた今週……
    おいしいおやつで元気をチャージして、
    皆さま、どうか穏やかな休日を。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

続・《歩き》の収穫!

2016-11-04 22:10:33 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あッ! ととろォくんだァ!」
「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!ジブリ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 再放送だろうと再々放送だろうと何故か見てしまうジブリ作品……
 今日11月4日は『となりのトトロ』ですね♪
 ↓こちらも同様に裏番組キラーと呼ばれているようですが、
 さあ、前回に続いて本日の読書タイムでは――

  



            ―― ブラタモリ ② ――



 監修はNHK『ブラタモリ』制作班のみなさん、2016年7月に発行されました。
 ①では、長崎、金沢、鎌倉、の3ヶ所が登場し、
 こちらの②では、

 2015年10月10日と10月24日の2度に渡って放送された
 《富士山》、

 2015年7月20日放送の《東京駅》、

 2016年1月2日に放送された
 《真田丸スペシャル 上田&沼田》

 という3編が書籍化されています。

「ふうゥ~じィさァんッ!」
「ぐるるーがる!」(←訳:ナンバーワンッ!)

 日本一の山、富士。

 もうね、ハッキリ言っちゃいますけれどね、
 この御本の、いえ、書籍版『ブラタモリ』シリーズ中の
 白眉としても差しつかえありませんでしょ、
 タモリさんが富士山を登る《富士山》編!

 ①の、江ノ電に乗る《鎌倉》や坂道漬けの《長崎》、
 大河ドラマで話題となっている真田一族ゆかりの《上田&沼田》も
 もちろん素晴らしいんです。
 
 が、《富士山》って、特別なうえに特別なワケで。

「こんかいもォ、だいかつやくゥ!」
「がるっ!」(←訳:地図っ!)

 前回記事で申し上げましたように、
 地図、図版がここでも大奮闘してくれます。

 とりわけ、
 《富士山の成り立ちを知る》のパートでは、
 4階建ての火山である富士の生成図が、
 過去~現代の霊峰の歴史をつぶさに表わし、
 TV放送時に確かに見はしたものの
 今はおぼろげになっていた記憶がブラッシュアップされ、
 富士山の特異性に感動すら覚えます。

 同じ国のヤマなのに、
 日本で2番目に高い北岳を含む
 アルプスの山々の形と、
 富士山の形があんまり似ていないのは――

「こういうゥ~りゆうゥがッ!」
「ぐるるるる!」(←訳:そうさせた!)

 学びながらの山頂登山は、
 町でのようなぶらぶら歩きとはゆかず、
 苦行に近い本気の歩き。

 11月になった現在、
 当然ながら富士山の開山期間(7月~9月10日)は終わり、
 山頂付近は凍える寒さですが、
 タモリさんとNHKのスタッフさんが登頂した夏の日も、
 麓では半袖、
 登山時にはしっかり防寒着、と
 やっぱり“特別な何か”を感じさせます。
 これが《御山》なんですねえ。

「こうざんびょうにィ、きをォつけてッ!」
「がるるぐっる!」(←訳:酸素も吸って!)

 朝に夕に見仰ぐ富士の峰の、
 神々しさと親近感、
 その対比の妙。

 歴史好きさんも地図好きさんも、
 坂道好きさんも山好きさんも、
 この『ブラタモリ②』の《富士山》編、
 ぜひ、一読を♪

「まだまだァつづくゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:ブラ歩き!)

 つい先日『ブラタモリ③』と『④』が刊行されました。
 そちらも、書店さんで探してみてくださいね。

 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

《歩き》の収穫!

2016-11-03 22:03:43 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むねりんさんッ、おめでとォ~ッ!!」
「がるる!ぐるるがぅる!」(←訳:虎です!世界一じゃん!)

 こんにちは、ネーさです。
 ユーヴェントスが引き分けちゃって朝からどんより……
 だったんですけど、シカゴ・カブスがワールドシリーズ制覇と聞き、
 ちょっと元気を取り戻しました♪
 おめでとうございますカブスの選手さん&スタッフさん!
 さあ、では読書タイムもファイティングスピリットで、
 こちらの御本を、どうぞ~!

  



           ―― ブラタモリ ① ――



 監修はNHK『ブラタモリ』制作班の皆さん、2016年7月に発行されました。
 いまや局の看板番組?
 毎週高視聴率を記録し、
 費用対効果では『真田丸』『紅白歌合戦』をも軽く凌駕する、
 驚異のキラーコンテンツに大化けした
 『ブラタモリ』の書籍版です。

「ふァいッ! テディちゃもォ、みてまスゥ!」
「ぐるるがるぐるる~!」(←訳:タモリさん物識り~!)

 番組に招かれる専門家さんにも負けない
 タモリさんの博識ぶりのせいなのか、
 貫禄ある歩きっぷりにオーラが漂っているのか、
 『ブラタモリ』が訪問した土地はもれなく観光客大幅増、
 経済効果もアップというのですから、
 ホントに怖ろしいわ……。

「だいにんきィなのでス!」
「がるるぐるる!」(←訳:いつも斬新旅!)

 この書籍版『ブラタモリ①』では、
 放送後に反響が高かった3ヶ所――
 《長崎》
 《金沢》
 《鎌倉》
 が取り上げられています。

 《長崎》は、2015年4月11日にオンエアされたもの。

 《金沢》は2015年4月25日に。

 そして《鎌倉》は2015年5月9日。

 と、それぞれの放送分の
 『ブラタモリ』をベースにしていますが、
 放送時と異なる大きな特徴は、
 書籍化されると、
 
 《地図がじっくり見られる》

 ということかしら。 
 
「あはァ! ちずッ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:消えない地図!)

 TV放送では、場面が切り替わるのと同時に
 それまで画面に映っていた土地の地図、
 昔の時代の地形図なども
 スルルっと消えてしまいますけれど、
 書籍になって紙に印刷されると
 何度も見返したり、見直したりもできます。

 《長崎》編の、古写真、
 炭鉱の島の往時の姿。

 《金沢》編での、
 高低差を表した資料図、
 用水の巻物と地図の比較。

 《鎌倉》編では、
 江戸時代の『江島通見取絵図』と……

「でんしゃッ、でスねッ!」
「がるるぐる!」(←訳:江ノ電だあ!)

 地図とはあんまり関係ないのですが、
 《鎌倉》編の、
 いえ、この御本のメーンイベントは
 江ノ電の極楽寺検車区を
 タモリさんが訪問する場面であると申せましょうか。

 鉄道マニアの本領が発揮される心温まる名シーンです!

「おすきィなんでスねェ~…」
「ぐるるがるるる……」(←訳:鉄道のすべてが……)

 また、
 TV放送時にはカット?されちゃうプチグルメ情報、
 そしてGoogleガイドマップにアクセスできるQRコードも
 この書籍版では加えられています。
 なので、
 放送を録画保存してあるから本は必要ないよ~という御方も、
 ぜひ、一読を。

「つづきもォ、ありまァ~スゥ!」
「がるるぐる!」(←訳:好評の続巻!)

 次回の読書タイムでは『ブラタモリ②』を御紹介いたします。
 待っててくださいね♪ 
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

偉大なパパ、ペールさん。

2016-11-02 22:06:16 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むむゥ! きたかぜェ、つよしィ~!」
「がるる!ぐるるがるぅる!」(←訳:虎です!ダウン着ちゃお!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい、白状します。
 風邪を引きたくなくて、ダウンジャケットを着てしまいました。
 皆さまもヤセ我慢は禁物ですよ。
 だって明日はせっかくの祝日!
 楽しく過ごすためにも薄着は避けて、
 ついでに読書もちょいっとサボって、
 さあ、本日は、展覧会情報を、どうぞ~♪
 
  



         ―― 動き出す! 絵画 ――



 東京都千代田区の東京ステーションギャラリーにて、
 会期は2016年9月17日~11月6日(月曜休館)、
 『Paintings GO Motion! kitayama Seitaro and Artists in the Taisho Era』
 と英語題名が、
 『ペール北山の夢  モネ、ゴッホ、ピカソと対象の若き洋画家たち』
 と日本語副題が付されています。

「ふァふゥ! またしてもォ?」
「ぐっるるる!」(←訳:ゴッホさん!)

 ええ、そうなんです、
 先日来お伝えしていますように、
 上野での展覧会に書籍の刊行と、
 この秋冬の東京はゴッホさんに遭遇する確率が高くなっておりますが、
 ここにもいました、ゴッホさん。

 そして、ゴッホさんと現代の私たちを
 つないでいるのが、↓この御方!

  

 北山清太郎(きたやま・せいたろう)さん(1888~1945)は
 日本初のアニメーション作家のひとりであり、
 水彩画家であり、
 また雑誌編集者でもあり、
 作品発表の場を運営するなど
 日本の洋画家さんを支援した御方でした。

「せんけんのめいィ、ありましたでス!」
「がるる!」(←訳:志もね!)

  

 ゴッホさん、セザンヌさん、ルノワールさん、
 ロダンさんといった欧州の(当時の)新芸術を
 日本に紹介し――

  

 若き日の岸田劉生さん、木村荘八さんを支えた北山さん。

 ゴッホさんの恩人であるタンギ―爺さん(ペール・タンギー)氏になぞらえ、
 画家さんたちは北山さんを
 《ペール北山》と呼びました。

 この展覧会では、大正時代の画家さんたちが憧れた西洋美術と、
 影響をうけて日本の画家さんたちが制作した作品
 約130点と資料類が展示されます。

「あにめーしょんッまにあさんはァ、ひッけんでスゥ!」
「ぐるがるるるるぐーるるる!!」(←訳:日本アニメの父ペールさん!)

 ご紹介が遅れてしまい(申し訳ありません)、
 会期は今週末の日曜日まで、となっています。
 アニメ&アート好きな方々は
 ぜひ、お出掛けくださいね♪
  

 
    では、ここで11月最初のオマケ画像に行きましょう!
   
    『ポッカサッポロ』の
    《じっくりコトコトこんがりパン クリーミークラムチャウダー》は、
    寒~い日のゴハンにもオヤツにもおすすめです。
   「ほかほかッ♪」
   「がっるるる!」(←訳:あったかい!)
    身体を冷やさず免疫力UP!で、
    皆さま、どうか穏やかな祝休日を。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

賞賛と、ため息と?

2016-11-01 22:07:06 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうはァ、わんッわんッわんッ!」
「がるる!ぐるるるるがるる!」(←訳:虎です!ワンコの日だねえ!)

 こんにちは、ネーさです。
 11月1日はワン・ワン・ワンで“犬の日”……なんですけど、
 “お寿司の日”でもあるらしゅうございます。
 なぜまたお寿司?と首を傾げつつ、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの《人物評》エッセイ作品を、どうぞ~♪

  



           ―― マスラオ礼賛 ――



 著者はヤマザキマリさん、2016年8月に発行されました。
 『パピルス』『フィガロ・ジャポン ヴォヤージュ』
 『暮しの手帖』他に掲載したものを加筆・修正し、
 書下ろし作品も加えて構成されたこの御本は、
 著者・ヤマザキさんが奏でる《愛の賛歌》!……の一種でしょうか。

「ふァいッ! しつもんッでスゥ!」
「ぐるるるっるがぅる?」(←訳:マスラオってなぁに?)

 御本の表紙の、右側に、
 小さな字でその答えが記されています。

 主意は、《りっぱな男》《勇気のある強い男》。

 けれど、ヤマザキさんは、
 そう、あの『テルマエ・ロマエ』で古代ローマと現代日本を
 お風呂を通じて力技でくっつけ、
 嫌いといいながらも『スティーブ・ジョブズ』を漫画に描いてしまう、
 あのヤマザキさんですから、
 《男性論》をテーマに据えても
 一筋縄では行きません。

  強い生命力?

  責任感?

 そういった後天的に作られた人為の似非(えせ)要素を、
 いっさい求めない――

「ふわわァ~…」
「がっるるるぅ~…」(←訳:そっそうかぁ~…)

 たとえば、『テルマエ・ロマエ』にも登場した
 ハドリアヌス帝。

 ローマ帝国の第14代皇帝さんを
 ヤマザキさんはこう評します。

   妻もいるのに 子も残さず、
   やりたいことだけ コツコツと

「そうゥいわれるとォ~…」
「ぐるがるるる~!」(←訳:反論できない~!)

 ノッポさん――
 ええ、かつてNHK教育TVで大人気だった『できるかな』の、
 あのノッポさんには、

   この世に なくてもいいものを
   ひたすら生み出す力

   大きくて広い器の持ち主

 と賛辞を惜しみません。

「うんうんッ、のッぽさんはッ!」
「がるぐるる!」(←訳:最高だよね!)

 ヤマザキさんが絶賛する“男”衆さんは他に

 安部公房さん、
 チェ・ゲバラさん、
 水木しげるさん、
 スティーブ・ジョブズさん、
 山下達郎さん、
 空海さん、
 マルチェッロ・マストロヤンニさん、
 とり・みきさん……

 けれども、絶賛よりも悲嘆の思いを隠せない人物が、
 ひとり。

 十八代目 中村勘三郎さんは、
 ヤマザキさんにとって
 《巨大発電機》にして
 《日本男性の中で恐らく最もパワフルな人であった》
 のでした。

「ふゥむゥ、はつでんきィでスかァ~?」
「ぐるがるる!」(←訳:超人みたい!)

 愛情と、
 この上なく優しい目線と、
 ほんのちょっとシニカルな見方が混在する各論の中にあって、
 勘三郎さんを書いた文章からは
 特別な敬意が感じられます。

 同じ時代に生を享けたクリエイターへの、
 切ないような愛惜……。

「いだいィなるゥ、かぶきものッ!」
「がるるぐる!!」(←訳:千万両役者!!)

 感情の振れ幅MAX!な
 評論エッセイ作品は、
 『テルマエ・ロマエ』で大笑いしちゃった方々に、
 そして文化論好きな御方にもおすすめです。
 ぜひ、一読を~♪

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする