「こんにちわッ、テディちゃでス!
ふゥ~、むずかゆいィ~でスゥ!」
「がるる!ぐるるるがるるるる!」(←訳:虎です!痒くても掻かないで!)
こんにちは、ネーさです。
えーと、痒いというか、インフルエンザの予防接種後なので、
腕がダルくて、重たいような感じですね。
そんなダルさもスパっと吹き飛ばすべく、
さあ、読書タ~イム!
本日は、優雅でスリリングな時代絵巻を、どうぞ~♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/65/46a487e7fe5e202f0bdfd3c4a956e835.jpg)
―― 陰陽師 玉兎ノ巻 ――
著者は夢枕獏(ゆめまくら・ばく)さん、2016年9月に発行されました。
『玉兎』は『ぎょくと』とお読みくださいね。
もはやヘタな説明の必要はありますまい、
《陰陽師》シリーズの最新巻です!
「むむッ? あれれッ?」
「ぐるるぅ?」(←訳:変だなぁ?)
「ないでスよッ?」
そうね、御本の表紙を捲って、
目次のページを目にして、
そこで、あれれ?と思う方々は多いかもしれません。
かく申す私ネーさも、そのひとり。
《陰陽師》がシリーズ名で、
ならば、《玉兎ノ巻》は巻名で、
えーと、表題作品っていうのは、どれかしら??
月兎という題名の作品は、
見当たらないんですけど……?
「こッちのォ、これッ??」
「がっるるぐる?」(←訳:そっちのかも?)
収録されている短編9作品のうち、
作品名に『月』の字が入っているのは、
『道満月下に独酌す』
『月盗人』
『木犀月』。
ウサギちゃんは、その中の、どこにいるのか?
「なやみィまスゥ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:どれもアヤしい!)
いえいえ、悩むまでもないのです。
《陰陽師》ファンの御方は、きっとお分かりのはず。
ウサギちゃんがひそんでいるのは……
『嫦娥の瓶』
という作品だということを。
「ふァ?!?」
「がっるー?」(←訳:そっちー?)
御本の2番目に収録されている
『嫦娥の瓶』。
嫦娥(じょうが)、あるいは姮娥(こうが)とも称される
月に住む仙女さんが、
この物語の陰の主人公なのですよ。
「やぱりィ、つきッ!」
「ぐるるるる!」(←訳:月つながり!)
おはなしの幕開けは、例によって例のごとく、
安倍清明(あべのせいめい)さんと
源博雅(みなもとのひろまさ)さんが
酒杯をゆったり傾けているシーンから始まります。
今宵、ふたりが待っているのは、月蝕。
まだかっまだか、と夜空を見仰ぎ、
おお、ついに!
月の端がわずかに翳った!
という瞬間に、
あ~あ、来てしまったようですよ、
不意のお客さんが。
「だれでスかッ、ぷんぷんッ!」
「がるる!」(←訳:不粋な!)
やって来たのは、
藤原兼家さんの息子の、道長さん。
その頃、
京の都でいちばんの権力者といったら、
この兼家&道長父子なんですけど、
権力者であるはずの道長青年が、
清明さんに頭を下げます。
我が屋敷に足をお運びいただくわけには
ゆきませんでしょうか――
「なにかッ、ありましたでスねッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:怪しのことだ!)
兼家さんの御屋敷を見舞った出来事、とは。
どこか中島敦さんの『山月記』を思わせるような、
大陸の古典文学の香り漂う、
美しく、ファンタジックな一篇です。
そして、この作品だけではなく、
御本のあちこちに月のイメージ、
月にまつわる伝説も織り込まれていますので、
どうか皆さま、ゆるゆると読み進めながら
探してみてくださいね。
「うさぎさんにィささげるゥ~!」
「がるるぐる!」(←訳:記念の作品!)
巻末のあとがきも、お読み逃がしなく~♪
ふゥ~、むずかゆいィ~でスゥ!」
「がるる!ぐるるるがるるるる!」(←訳:虎です!痒くても掻かないで!)
こんにちは、ネーさです。
えーと、痒いというか、インフルエンザの予防接種後なので、
腕がダルくて、重たいような感じですね。
そんなダルさもスパっと吹き飛ばすべく、
さあ、読書タ~イム!
本日は、優雅でスリリングな時代絵巻を、どうぞ~♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/65/46a487e7fe5e202f0bdfd3c4a956e835.jpg)
―― 陰陽師 玉兎ノ巻 ――
著者は夢枕獏(ゆめまくら・ばく)さん、2016年9月に発行されました。
『玉兎』は『ぎょくと』とお読みくださいね。
もはやヘタな説明の必要はありますまい、
《陰陽師》シリーズの最新巻です!
「むむッ? あれれッ?」
「ぐるるぅ?」(←訳:変だなぁ?)
「ないでスよッ?」
そうね、御本の表紙を捲って、
目次のページを目にして、
そこで、あれれ?と思う方々は多いかもしれません。
かく申す私ネーさも、そのひとり。
《陰陽師》がシリーズ名で、
ならば、《玉兎ノ巻》は巻名で、
えーと、表題作品っていうのは、どれかしら??
月兎という題名の作品は、
見当たらないんですけど……?
「こッちのォ、これッ??」
「がっるるぐる?」(←訳:そっちのかも?)
収録されている短編9作品のうち、
作品名に『月』の字が入っているのは、
『道満月下に独酌す』
『月盗人』
『木犀月』。
ウサギちゃんは、その中の、どこにいるのか?
「なやみィまスゥ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:どれもアヤしい!)
いえいえ、悩むまでもないのです。
《陰陽師》ファンの御方は、きっとお分かりのはず。
ウサギちゃんがひそんでいるのは……
『嫦娥の瓶』
という作品だということを。
「ふァ?!?」
「がっるー?」(←訳:そっちー?)
御本の2番目に収録されている
『嫦娥の瓶』。
嫦娥(じょうが)、あるいは姮娥(こうが)とも称される
月に住む仙女さんが、
この物語の陰の主人公なのですよ。
「やぱりィ、つきッ!」
「ぐるるるる!」(←訳:月つながり!)
おはなしの幕開けは、例によって例のごとく、
安倍清明(あべのせいめい)さんと
源博雅(みなもとのひろまさ)さんが
酒杯をゆったり傾けているシーンから始まります。
今宵、ふたりが待っているのは、月蝕。
まだかっまだか、と夜空を見仰ぎ、
おお、ついに!
月の端がわずかに翳った!
という瞬間に、
あ~あ、来てしまったようですよ、
不意のお客さんが。
「だれでスかッ、ぷんぷんッ!」
「がるる!」(←訳:不粋な!)
やって来たのは、
藤原兼家さんの息子の、道長さん。
その頃、
京の都でいちばんの権力者といったら、
この兼家&道長父子なんですけど、
権力者であるはずの道長青年が、
清明さんに頭を下げます。
我が屋敷に足をお運びいただくわけには
ゆきませんでしょうか――
「なにかッ、ありましたでスねッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:怪しのことだ!)
兼家さんの御屋敷を見舞った出来事、とは。
どこか中島敦さんの『山月記』を思わせるような、
大陸の古典文学の香り漂う、
美しく、ファンタジックな一篇です。
そして、この作品だけではなく、
御本のあちこちに月のイメージ、
月にまつわる伝説も織り込まれていますので、
どうか皆さま、ゆるゆると読み進めながら
探してみてくださいね。
「うさぎさんにィささげるゥ~!」
「がるるぐる!」(←訳:記念の作品!)
巻末のあとがきも、お読み逃がしなく~♪