テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

異世界へ、ヒョイっと♪

2016-11-08 22:12:54 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 であえッ、くせものじゃァ~!」
「がるる!ぐるるがるぐる!」(←訳:虎です!クセ者集団だよ!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい、本日の読書タイムに登場いただくのは、
 とびっきりのクセ者さんたちによる
 ハチャメチャなアンソロジー作品なのです。
 さあ、爆笑また爆笑の掟破りな奇作は、
 ↓こちらですよ~♪

  



            ―― VS.こち亀 ――



 著者は、秋元治さん(原作)、
 秋田禎信さん、朝井リョウさん、石原宙さん、岡田邦彦さん、初野晴さん、東川篤哉さん、
 2016年9月に発行されました。
 『こちら葛飾区亀有公園前派出所ノベライズアンソロジー』と副題が付されています。

「あはァ! りょうゥさァ~んッ!」
「ぐるるがるぐるるがる!」(←訳:下町の名物ポリスさん!)

 つい先頃まで、週刊少年ジャンプに連載されていた
 漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』――

 2011年には連載30周年を記念しての
 『こちら葛飾区亀有公園前派出所 小説』が刊行されていて、
 今回の『VS.こち亀』はその流れを汲んだ第2弾といったところでしょうか。

 人気作家さんの作品世界に、
 あの《両さん》こと両津勘吉さんが堂々と割り込み!
 ……というか、君臨しちゃっているというべきか……。

「りょうさんッ、ふるぱわーでスッ!」
「がるぐるるーがるる?」(←訳:いや半パワーくらい?)

 そうね、本人さんはパワー全開してるつもりはなくとも、
 あの濃ゆいキャラクターですからね、
 ちょこっと顔を出しただけで、
 もうその場をカッさらってしまいます。

 では、どんな“作品”に両津さんが割り込んでいるのかというと。

 まずは、赤塚不二夫さん原作『おそ松くん』の進化系・パロディ
 『おそ松さん』!

「えええッ! それはッ!」
「ぐるるるぅ!」(←訳:怖いようぅ!)

 そして、秋田禎信さんの
 『魔術士オーフェン』シリーズの世界にも!

「……りょうさんがァ?」
「……がぅるるるーぐるる?」(←訳:……ファンタジー世界に?)

 次は、はいっ、朝井リョウさんの『チア男子!!』に!

「……ちあァりーでィんぐゥ??」
「ぐるる……」(←訳:マジか……)

 まだまだ止まりません。
 岡田邦彦さんの『ガールズ&パンツァー』も両津さんの餌食に?

「せんしゃとォ、りょうさんッ?」
「がるるぐるがる!」(←訳:それはアリかも!)

 さらには!
 私ネーさも大ファン、
 初野晴さんの『ハルチカ』シリーズと
 亀有公園前派出所が融合?!?

「……まさかッ?」
「ぐるるぅ!」(←訳:ウソだぁ!)

 そしてトリをつとめるのは、
 東川篤哉さんの『謎解きはディナーにあとで』ですから、
 国立市の刑事さんVS.葛飾区の巡査さんの対決開始っ?

「あわわわッ!」
「がるるるるぐるっ??」(←訳:亀有公園の決闘っ??)

 私ネーさ、個人的に、
 『ハルチカ』編での両津さんに大笑いしてしまいました♪
 
 地元から東京へ、
 コンサート鑑賞を目的にやってきた吹奏楽部在籍の高校生、
 ハルタくんとチカちゃん。

 しかし。
 コンサートホールの場所が
 葛飾区内だったのが運のツキ、
 いや、運命のお導き……。

「であッちゃッたからにはァ~」
「ぐるがる!」(←訳:事件出来!)

 世界が異なるキャラとキャラとの接近遭遇は
 思いもよらぬ化学反応を引き起こします。

 両津勘吉さんが存在する世界は、
 実は《真っ当》であり、
 《正義》が機能している世界。
 それはおそらく、
 多くの人が憧れる世界――

「だからァ、だれもがァ~」
「がるるぐるる!」(←訳:両さん大好き!)

 活字マニアの皆さま、
 ぜひ、一読を!

 
 
コメント
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