「こんにちわッ、テディちゃでス!
ふるゥ~ィくるまッ、たくさァ~んッいましたでスゥ!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!お祭りだから!)
こんにちは、ネーさです。
昨日11月20日、ここ東京・八王子で《いちょうまつり》が開催され、
ヴィンテージカーのパレードがありました。
パレード終了後、レトロなスタイルの車が市内各所に出没!
おまつりに行けなかった私たちも楽しく拝見いたしましたよ。
本日の読書タイムも、
ちょこっとヴィンテージなこちらの作品を、
さあ、どうぞ~♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/b9/fec8525764f1b55bfe619dbae4a0d63b.jpg)
―― 乱歩随筆 ――
著者は江戸川乱歩(えどがわ・らんぽ)さん、
昭和35年(1960年)に刊行された底本とするこちら↑の新装版は
2016年9月に発行されました。
『Edogawa Ranpo』と英語題名が付されています。
「おォ! らんぽォさんッ!」
「ぐるがぅるるるる!」(←訳:小説じゃないんだ!)
はい、この御本は乱歩さんの小説作品ではなくて、
随筆作品29編を収録した随筆集です。
しかも、乱歩さんが御自身で、
これだ!という作品を選んで一冊に編み上げたそうですから、
自選傑作集と副題を付けちゃいたいくらいですね。
内容的には、
探偵小説の巨匠さんらしくミステリのトリックについて述べた評論、
海外の推理小説についての解説、
日本の本格推理もの・社会派ミステリについての論評、
コンパクトな自伝、
そして読書や町歩きをテーマにした随筆――
《小説以外のすべて》をここに集めた、
という感じでしょうか。
「でもォ、やぱりィ~!」
「がるるぐるる!」(←訳:主役は文学論!)
そうなのよね、
実に御本の前半部分すべてが、
探偵小説論、
探偵小説に描かれる犯人の心理分析、
動機の分類、
スリルとは何ぞや、
探偵作家としてのエドガー・ポーなどなど、
乱歩さん独自の文学論で構成されています。
この中で、
おそらくもっとも有名かつ評価が高いのが、
『プロバビリティの犯罪』(昭和29年発表)。
これは犯罪なのか?
犯罪ではないのか?
法の上での判断は非常に困難な“犯罪”を主題にした
海外の作家さんたちの作品、
谷崎潤一郎さんの作品について論じた作品は、
ミステリ論を超えた文学論、
いえ、法学論に近い傑作です!
「みじかくてもォ!」
「ぐるがるる!」(←訳:濃密なのだ!)
御本の後半部分で移植を放つのは、
夭折の画家・村山槐多(むらやま・かいた)さんへの想いあふれる
『槐多《二少年図》』(昭和9年発表)。
この御本全体に、
乱歩さんのエドガー・アラン・ポーさんへの
心の底からのリスペクトが窺えるのですが、
その想いと同等の祈りがここに、
若くして世を去った槐多さんへの共鳴として記されています。
「これもォ、ふるびてェませんッ!」
「がるるるぐるるるがる!」(←訳:現代にも通用する名作!)
21世紀の現在、
江戸川乱歩さんの作品、と聞いて
多くの人が思い浮かべるのは
明智探偵や少年探偵団が活躍する小説なのでしょうけれど、
乱歩さんの随筆・評論作品も
とてつもなく素晴らしい!
近代日本文学論にも匹敵する
珠玉の随筆集、
ぜひのおすすめです。
活字マニアの皆さま、一読してみてくださいね~♪
「みすてりィまにあァさんはッ」
「ぐるがるるっ!」(←訳:絶対読もうっ!)
ふるゥ~ィくるまッ、たくさァ~んッいましたでスゥ!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!お祭りだから!)
こんにちは、ネーさです。
昨日11月20日、ここ東京・八王子で《いちょうまつり》が開催され、
ヴィンテージカーのパレードがありました。
パレード終了後、レトロなスタイルの車が市内各所に出没!
おまつりに行けなかった私たちも楽しく拝見いたしましたよ。
本日の読書タイムも、
ちょこっとヴィンテージなこちらの作品を、
さあ、どうぞ~♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/b9/fec8525764f1b55bfe619dbae4a0d63b.jpg)
―― 乱歩随筆 ――
著者は江戸川乱歩(えどがわ・らんぽ)さん、
昭和35年(1960年)に刊行された底本とするこちら↑の新装版は
2016年9月に発行されました。
『Edogawa Ranpo』と英語題名が付されています。
「おォ! らんぽォさんッ!」
「ぐるがぅるるるる!」(←訳:小説じゃないんだ!)
はい、この御本は乱歩さんの小説作品ではなくて、
随筆作品29編を収録した随筆集です。
しかも、乱歩さんが御自身で、
これだ!という作品を選んで一冊に編み上げたそうですから、
自選傑作集と副題を付けちゃいたいくらいですね。
内容的には、
探偵小説の巨匠さんらしくミステリのトリックについて述べた評論、
海外の推理小説についての解説、
日本の本格推理もの・社会派ミステリについての論評、
コンパクトな自伝、
そして読書や町歩きをテーマにした随筆――
《小説以外のすべて》をここに集めた、
という感じでしょうか。
「でもォ、やぱりィ~!」
「がるるぐるる!」(←訳:主役は文学論!)
そうなのよね、
実に御本の前半部分すべてが、
探偵小説論、
探偵小説に描かれる犯人の心理分析、
動機の分類、
スリルとは何ぞや、
探偵作家としてのエドガー・ポーなどなど、
乱歩さん独自の文学論で構成されています。
この中で、
おそらくもっとも有名かつ評価が高いのが、
『プロバビリティの犯罪』(昭和29年発表)。
これは犯罪なのか?
犯罪ではないのか?
法の上での判断は非常に困難な“犯罪”を主題にした
海外の作家さんたちの作品、
谷崎潤一郎さんの作品について論じた作品は、
ミステリ論を超えた文学論、
いえ、法学論に近い傑作です!
「みじかくてもォ!」
「ぐるがるる!」(←訳:濃密なのだ!)
御本の後半部分で移植を放つのは、
夭折の画家・村山槐多(むらやま・かいた)さんへの想いあふれる
『槐多《二少年図》』(昭和9年発表)。
この御本全体に、
乱歩さんのエドガー・アラン・ポーさんへの
心の底からのリスペクトが窺えるのですが、
その想いと同等の祈りがここに、
若くして世を去った槐多さんへの共鳴として記されています。
「これもォ、ふるびてェませんッ!」
「がるるるぐるるるがる!」(←訳:現代にも通用する名作!)
21世紀の現在、
江戸川乱歩さんの作品、と聞いて
多くの人が思い浮かべるのは
明智探偵や少年探偵団が活躍する小説なのでしょうけれど、
乱歩さんの随筆・評論作品も
とてつもなく素晴らしい!
近代日本文学論にも匹敵する
珠玉の随筆集、
ぜひのおすすめです。
活字マニアの皆さま、一読してみてくださいね~♪
「みすてりィまにあァさんはッ」
「ぐるがるるっ!」(←訳:絶対読もうっ!)