「こんにちわッ、テディちゃでス!
きょうはァ、わんッわんッわんッ!」
「がるる!ぐるるるるがるる!」(←訳:虎です!ワンコの日だねえ!)
こんにちは、ネーさです。
11月1日はワン・ワン・ワンで“犬の日”……なんですけど、
“お寿司の日”でもあるらしゅうございます。
なぜまたお寿司?と首を傾げつつ、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの《人物評》エッセイ作品を、どうぞ~♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/f2/6adde8cb4100457467db9b676c22e65d.jpg)
―― マスラオ礼賛 ――
著者はヤマザキマリさん、2016年8月に発行されました。
『パピルス』『フィガロ・ジャポン ヴォヤージュ』
『暮しの手帖』他に掲載したものを加筆・修正し、
書下ろし作品も加えて構成されたこの御本は、
著者・ヤマザキさんが奏でる《愛の賛歌》!……の一種でしょうか。
「ふァいッ! しつもんッでスゥ!」
「ぐるるるっるがぅる?」(←訳:マスラオってなぁに?)
御本の表紙の、右側に、
小さな字でその答えが記されています。
主意は、《りっぱな男》《勇気のある強い男》。
けれど、ヤマザキさんは、
そう、あの『テルマエ・ロマエ』で古代ローマと現代日本を
お風呂を通じて力技でくっつけ、
嫌いといいながらも『スティーブ・ジョブズ』を漫画に描いてしまう、
あのヤマザキさんですから、
《男性論》をテーマに据えても
一筋縄では行きません。
強い生命力?
責任感?
そういった後天的に作られた人為の似非(えせ)要素を、
いっさい求めない――
「ふわわァ~…」
「がっるるるぅ~…」(←訳:そっそうかぁ~…)
たとえば、『テルマエ・ロマエ』にも登場した
ハドリアヌス帝。
ローマ帝国の第14代皇帝さんを
ヤマザキさんはこう評します。
妻もいるのに 子も残さず、
やりたいことだけ コツコツと
「そうゥいわれるとォ~…」
「ぐるがるるる~!」(←訳:反論できない~!)
ノッポさん――
ええ、かつてNHK教育TVで大人気だった『できるかな』の、
あのノッポさんには、
この世に なくてもいいものを
ひたすら生み出す力
大きくて広い器の持ち主
と賛辞を惜しみません。
「うんうんッ、のッぽさんはッ!」
「がるぐるる!」(←訳:最高だよね!)
ヤマザキさんが絶賛する“男”衆さんは他に
安部公房さん、
チェ・ゲバラさん、
水木しげるさん、
スティーブ・ジョブズさん、
山下達郎さん、
空海さん、
マルチェッロ・マストロヤンニさん、
とり・みきさん……
けれども、絶賛よりも悲嘆の思いを隠せない人物が、
ひとり。
十八代目 中村勘三郎さんは、
ヤマザキさんにとって
《巨大発電機》にして
《日本男性の中で恐らく最もパワフルな人であった》
のでした。
「ふゥむゥ、はつでんきィでスかァ~?」
「ぐるがるる!」(←訳:超人みたい!)
愛情と、
この上なく優しい目線と、
ほんのちょっとシニカルな見方が混在する各論の中にあって、
勘三郎さんを書いた文章からは
特別な敬意が感じられます。
同じ時代に生を享けたクリエイターへの、
切ないような愛惜……。
「いだいィなるゥ、かぶきものッ!」
「がるるぐる!!」(←訳:千万両役者!!)
感情の振れ幅MAX!な
評論エッセイ作品は、
『テルマエ・ロマエ』で大笑いしちゃった方々に、
そして文化論好きな御方にもおすすめです。
ぜひ、一読を~♪
きょうはァ、わんッわんッわんッ!」
「がるる!ぐるるるるがるる!」(←訳:虎です!ワンコの日だねえ!)
こんにちは、ネーさです。
11月1日はワン・ワン・ワンで“犬の日”……なんですけど、
“お寿司の日”でもあるらしゅうございます。
なぜまたお寿司?と首を傾げつつ、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの《人物評》エッセイ作品を、どうぞ~♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/f2/6adde8cb4100457467db9b676c22e65d.jpg)
―― マスラオ礼賛 ――
著者はヤマザキマリさん、2016年8月に発行されました。
『パピルス』『フィガロ・ジャポン ヴォヤージュ』
『暮しの手帖』他に掲載したものを加筆・修正し、
書下ろし作品も加えて構成されたこの御本は、
著者・ヤマザキさんが奏でる《愛の賛歌》!……の一種でしょうか。
「ふァいッ! しつもんッでスゥ!」
「ぐるるるっるがぅる?」(←訳:マスラオってなぁに?)
御本の表紙の、右側に、
小さな字でその答えが記されています。
主意は、《りっぱな男》《勇気のある強い男》。
けれど、ヤマザキさんは、
そう、あの『テルマエ・ロマエ』で古代ローマと現代日本を
お風呂を通じて力技でくっつけ、
嫌いといいながらも『スティーブ・ジョブズ』を漫画に描いてしまう、
あのヤマザキさんですから、
《男性論》をテーマに据えても
一筋縄では行きません。
強い生命力?
責任感?
そういった後天的に作られた人為の似非(えせ)要素を、
いっさい求めない――
「ふわわァ~…」
「がっるるるぅ~…」(←訳:そっそうかぁ~…)
たとえば、『テルマエ・ロマエ』にも登場した
ハドリアヌス帝。
ローマ帝国の第14代皇帝さんを
ヤマザキさんはこう評します。
妻もいるのに 子も残さず、
やりたいことだけ コツコツと
「そうゥいわれるとォ~…」
「ぐるがるるる~!」(←訳:反論できない~!)
ノッポさん――
ええ、かつてNHK教育TVで大人気だった『できるかな』の、
あのノッポさんには、
この世に なくてもいいものを
ひたすら生み出す力
大きくて広い器の持ち主
と賛辞を惜しみません。
「うんうんッ、のッぽさんはッ!」
「がるぐるる!」(←訳:最高だよね!)
ヤマザキさんが絶賛する“男”衆さんは他に
安部公房さん、
チェ・ゲバラさん、
水木しげるさん、
スティーブ・ジョブズさん、
山下達郎さん、
空海さん、
マルチェッロ・マストロヤンニさん、
とり・みきさん……
けれども、絶賛よりも悲嘆の思いを隠せない人物が、
ひとり。
十八代目 中村勘三郎さんは、
ヤマザキさんにとって
《巨大発電機》にして
《日本男性の中で恐らく最もパワフルな人であった》
のでした。
「ふゥむゥ、はつでんきィでスかァ~?」
「ぐるがるる!」(←訳:超人みたい!)
愛情と、
この上なく優しい目線と、
ほんのちょっとシニカルな見方が混在する各論の中にあって、
勘三郎さんを書いた文章からは
特別な敬意が感じられます。
同じ時代に生を享けたクリエイターへの、
切ないような愛惜……。
「いだいィなるゥ、かぶきものッ!」
「がるるぐる!!」(←訳:千万両役者!!)
感情の振れ幅MAX!な
評論エッセイ作品は、
『テルマエ・ロマエ』で大笑いしちゃった方々に、
そして文化論好きな御方にもおすすめです。
ぜひ、一読を~♪