テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

充実の執筆地獄記?

2016-11-28 22:09:25 | ブックス
「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 むむゥ! どんまいッ、でスよッ!」
「がるる!ぐーるるるがるるる!」(←訳:虎です!リーグ戦は長いのさ!)

 こんにちは、ネーさです。
 ユヴェントスが惨敗し、選手にケガ人さんも出てしまい、
 どすーんと落ち込んだ月曜日……
 なれど、読書タイムは、明るく!楽しく!
 本日は、こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

  



   ―― 三谷幸喜のありふれた生活14 いくさ上手 ――



 著者は三谷幸喜(みたに・こうき)さん、2016年9月に発行されました。
 毎週木曜日、朝日新聞夕刊に連載されている
 著者・三谷さんのエッセイを単行本化したこの御本は、
 連載を開始してから15年目、
 書籍としては14作目、と
 息の長いシリーズになっておりますが、
 和田誠さんによる表紙画からもお分かりのように――

「しゅやくはァ、たいがァどらまァ!」
「ぐるるるぅ!」(←訳:真田丸だぁ!)

 この御本に収録されているエッセイの連載期間は、
 大河ドラマ放映よりだいぶ遡り、
 2014年から、なのですけれど、
 NHKの大型ドラマ、となれば、
 準備は非常に念入り、なんですね。

 御本の前半部分には、
 演劇のお話、
 映画のお話、
 役者さんのお話、
 SMAPの香取慎吾くんと草彅剛くんが出演した二人芝居のお話、
 と、脚本家さんらしい話題が続き、
 そして、後半部分からは。

 ドラマ『真田丸』に関するお話がポツポツと、
 いえ、ふつふつと、
 炭酸温泉の泡のごとく
 ページに浮かび上がってきます。

「ふむふむむゥ!
 こうやッてェ、ばんぐみはァ、つくられるゥ!」
「がるるるぐるるがるるる!」(←訳:マラソン並みの長距離走!)

 オンエアは半年以上先、という頃から
 ドラマの脚本執筆に追われ、
 その状態が一年数ヵ月続く、のだとは、
 なんとハードなお仕事でしょうか。

 脚本家は演出家ではない、とはいえ、
 ストーリー作りは当然として、
 キャスティングに係わり、
 時代考証の専門家さんたちと協力して
 最新の戦国時代情報を分析して物語に折り込み、
 “ドラマ”に仕立て上げる。

 その合間に、
 映画の宣伝にも参加して、
 《髭はどこまで伸びるのか》の実験を
 お家でこっそり実験して。

「ちょうせんッ! もじゃもじゃッ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:周囲には好評!)

 はたまた、
 イヌ好きゆえの因果か、
 年の暮れの忙しいときに
 迷いイヌくんの保護と
 飼い主さん発見に一役買ってしまったり。

「ふむゥ! いろんなァいみィでェ~」
「がるるるるるぐるるるる!」(←訳:脚本家さんはたいへんだ!)

 そんな『ありふれた日々』の
 核となっているのは、やはり、
 《書く》こと。

 『真田丸』執筆の基本姿勢は
 《史実として残っていることは、決して曲げない》。

 歴史的事実を尊重しつつ、
 どんな新しいドラマを作ってゆくか。

 紙の上の人物に
 生命を吹き込んでゆくか。

「ぷれッしゃァーにもォ、まけずゥ!」
「ぐるるるがるぐる?」(←訳:視聴率は気にせず?)

 御本の巻末には、
 三谷さんと松村邦洋さんの対談
 『これもまた《大河》の話』も収録されています。

 大河ドラマという特別な存在への、
 特別な想いと、願い。

 大河ファンの方々の共感と、
 ファンだからこそのダメ出しも詰まった対談は
 ドラマ好きさんにオススメですよ。

「つぎのォ~たいがどらまがァ!」
「がるぐるるる!」(←訳:気になります!)

 『真田丸』の撮影が完了した今、
 三谷さんはどんな作品を手掛けているのか、
 それもちょっと気にしながら、
 映画好きさん&演劇好きさんも、
 ワンコ好きさんも、
 ぜひ、一読を♪
 
 
 
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