テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

チェコのコミックアート!

2017-09-20 22:04:13 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうゥ、はつばいィでス!」
「がるる!ぐるるるー!」(←訳:虎です!聴いてねー!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日9月20日は『踊ろうマチルダ』さんの新譜
 《新しい夜明け》の発売日!!
 ええ、アーティスト名は『踊ろうマチルダ』さんですよ。
 音楽好きさんはチェックしてみてくださいね♪
 では、ここからは読書……ではなくて、
 ↓こちらの展覧会情報を、どうぞ~!
 
  



        ―― チェコ・コミックの100年展 ――



 東京都千代田区の明治大学 米沢嘉博記念図書館にて、
 会期は2017年9月29日~2018年1月28日
 (毎週 火・水・木曜日は休館、但し祝日の場合は開館、
  年末年始の12月26日~1月11日は冬期休暇のため休館)、
 『100Years of Czech Comics』と英語題名が付されています。

「ほわわわァ~? ちぇこォ??」
「ぐぅるるがる!」(←訳:チェコの漫画!)

 前回記事で御紹介しましたのは
 日本の作家さんによるコミック作品でした。
 そして、今回はチェコのコミック――って、
 実は、恥ずかしながら私ネーさ、
 チェコを『Czech』と表記することすら知らず、
 本当にもう申し訳なくて……

「えぇ~とォ、ちぇこォ~…」
「がぅるるぐるる~」(←訳:チェコといえば~)

 そう、チェコといえば。

 画家アルフォンス・ミュシャさん、
 小説家・絵本作家のカレル・チェペックさんの故郷であり、
 映画マニアさんには
 数々のアニメーション作品で知られる国、ですが。

 コミック制作も盛んなのだとは!

「これェ、すてきィでス!」
「ぐるがる~♪」(←訳:いい感じ~♪)

  

「こッちのもォ!」
「がるぐる!」(←訳:詩的だね!)

  

 フランスのバンドデシネ、
 アメリカのコミック、
 日本の漫画、と
 世界各地のコミックの要素を取り込み、
 新たな芽を伸ばしてゆくチェコのコミックが
 日本で本格的に紹介されるのは
 この展覧会が初、のことだとか。

 4期に分けて展示替えが行われ、
 イベント等も予定されています。
 最新の情報は明治大学米沢嘉博記念図書館HPにて
 御確認くださいね。

「もよりえきはァ、おちゃのみずゥ!」
「ぐるるるがるるるぐる!」(←訳:もしくは神保町駅から!)

 2017年は
 “日本におけるチェコ文化年”なのだそうです。
 海外旅行でチェコ大好きになったわ!という方々は、
 ぜひ、チェコのコミック展へ、お出掛けを♪
 
 


    では、ここでちょこっとオマケ画像も!   
   
    『明治』さんの
    《リッチマッチャビスケット》は、
    お茶系のお菓子が食べたくなったときに――
   「ぱくりんッ!」
   「がるるぐる~♪」(←訳:抹茶が濃い~♪)
    そろそろ空気の乾燥が始まる季節です。
    皆さま、喉とお肌の保湿を怠りなく!

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《七つ屋》、最新刊♪

2017-09-19 22:11:14 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 わーるどォちゃんぴおんッしッぷゥ!」
「がるる!ぐるるがるー!」(←訳:虎です!開催中ですー!)

 こんにちは、ネーさです。
 現在、自転車競技のロード世界選手権2017が
 ノルウェー西部のベルゲンで開催されています。
 今年は日本人選手さんの参加数が少なくて寂しいんですけど、
 どうか頑張って!そして来年こそは!とエールを送ったら、
 さあ、読書タイムと参りましょう♪
 本日は、こちらのコミック作品を、どうぞ~!
 
  



       ―― 七つ屋 志のぶの宝石匣 5 ――



 著者は二ノ宮知子(にのみや・ともこ)さん、2017年9月に発行されました。
 以前にも御紹介しました《七つ屋》シリーズの最新刊です♪

「うむゥ! こんかいもォ、ほうせきがァ、いィ~ッぱいィ?」
「ぐるがるっ??」(←訳:きらぴかッ??)

 あは、は……そ、そうね、
 七つ屋、つまり質屋さんを
 舞台にしているだけはあります、でしょうか。

 お店の跡取り娘の志のぶちゃん、
 志のぶちゃんのお祖父さんが
 “質草”として預かったツビっ子――
 今やイケメン好青年に成長した顕定(あきさだ)くん。

 この二人を軸にした物語には、
 いろいろな宝石が登場いたします。

「だいあもんどォ~♪」
「がるるぐるる♪」(←訳:アクアマリン♪)
「ぱァ~るゥ~♪」

 この第5巻で
 大きく取り上げられているのは、
 ブラックダイアモンド!

 黒い色のダイアモンドなんですよ。

「だいあァでェ、ぶらッくゥ??」
「ぐるるるがるるるー!」(←訳:そんなのあるんだー!)

 あるんですってよ、ごく稀に。

 顕定くんが勤務するのはフランスの老舗宝石店、
 《デュガリー》の日本支店。

 そこへ、或る日やって来たのは、
 人気モデルの乃和(のわ)さんでした。

 わあモデルの乃和さんだわ!
 雑誌やTVのCMで大人気の彼女が!
 と、セレブさんたちを接客することに慣れている店員さんたちも
 舞い上がりますが……

 乃和さん、様子がヘンだわね?

「むゥ? たのしくなさそうゥ?」
「がるるぐる~?」(←訳:買う気なし~?)

 宝飾品への情熱をまったく感じさせないどころか、
 乃和さん、言い放ちます。

   ―― わたし 宝石は嫌いなの ――

「ふァ? それじゃァ、なぜッ?」
「ぐるるるがるる?」(←訳:宝石店に来たの?)

 顕定くんも
 その点に不審を感じます。

 《デュガリー》のとっておきの、
 ブラックダイアのリングを見せても
 乃和さんは欲しがる風情もなく、
 淡々としている……?

 彼女の行動の真意は……?

「ひみつゥがァ、ありそうゥでス!」
「がるぐるるるるる!」(←訳:でも読み取れない!)

 イマをときめく人気モデルさんが
 顕定くんに接近してきたのは、
 何かワケあってのことなのか――

 第1巻から続く顕定くんの生家にまつわる謎が
 この第5巻で
 少しずつ明らかに……なってるかしら?
 それともいっそう混迷してるのかしら?

「いつゥ、あきらかにィなるのッ?」
「ぐるがるるるー!」(←訳:早く知りたいー!)

 ちょっと変わりダネなコミックをお探しの方々に、
 《のだめカンタービレ》以来
 著者・二ノ宮さんが大好き!という御方に、
 そして宝石好きな御方にもおすすめのシリーズです。
 未読の方々は、第一巻から順に読んでみてくださいね♪

「つぎはァ、まだァでスかッ?」
「がるぐるるがるるるる~!」(←訳:6巻が待ち遠しい~!)
 
 
 
 
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― 黒い宇宙、赤い宇宙 ―

2017-09-18 22:26:40 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きのうゥはァ、かちましたでス!」
「がるる!ぐっるがるるる!」(←訳:虎です!ホッとひと安心!)

 こんにちは、ネーさです。
 はーい、昨日はしっかり勝ち点を重ねましたよ、
 我がユヴェントス♪
 なので、こころ平穏に読書タイムに集中できます。
 本日は、さあ、こちらの御御本を、どうぞ~! 

  



       ―― 愛蔵版 茶碗の中の宇宙 ――



 著者は樂吉左衛門(らく・きちざえもん)さん、
 松原龍一(まつばら・りゅういち)さん、2017年6月に発行されました。
 『樂家一子相伝の芸術』と副題が付されています。

「これはァ、おちゃわんッ、でスねッ?」
「ぐるるるがるぅ!」(←訳:ズシンと来るぅ!)

 いやぁ、なんか今日は
 とんでもないものに手を出しちゃったわ……
 言葉を超越しているこの御茶碗たちを
 どうやって“説明”したらよいのかと
 あたふたしておりますが、
 向こう見ずにも突進してみましょう。

 先ずは、《樂》さんの、お家について!

「ふァいッ! ふるいィのでス!」
「がるぅるるぐる!」(←訳:レジェンドです!)

 樂家の初代・長次郎(ちょうじろう)さん、
 生年は判然としておりませんが、
 没年は分かっています。

 天正17年(1589年)――
 かの千利休さんが亡くなる2年前、とされています。

「つまりィ、おふたりはァ~…」
「ぐるるる!」(←訳:同時代人!)

 渡来人・阿米也さんの子とされる長次郎さんは、
 父から三彩陶の技術を受け継ぎ、
 樂家の釉技の基本に据えました。

 樂家初代、樂焼の創始者となった長次郎さんの作品は、
 自然な土の色をそのまま表現に取り入れたものが多く、
 利休さんの創意を受け
 黒樂茶碗《大黒(おおぐろ)》、
 赤樂茶碗《無一物(むいちもつ》
 といった名品を
 世に送り出してゆきます。

 あ、御茶碗だけじゃありませんよ、
 この御本の冒頭にも掲載されていますが、
 長次郎さん、
 こういうものも制作してるんですよ。

「わほッ! みにらいおんッ?」
「がるるる!」(←訳:お獅子だ!)

 陶芸、の一言でくくるには余りに生命感に満ちた、
 炎の化身のような御獅子くん!

 私ネーさ、この獅子くん好きだわ~♪
 我が家に来てくれないかしら~♪

「つらがまえェ、よしッ!」
「ぐるがる!」(←訳:姿勢良し!)

 天正以来、
 獅子くん&御茶碗たちとともに
 樂家は長く日本の茶道史とともに歩んできました。
 長く長く、
 当代(十五代)の吉左衛門さん、
 次代の篤人さんへ――

 その流れを一望できるこの御本、
 お茶碗好きな方々は
 半日でも、いえ、
 一日でも一ヶ月でも
 余裕で眺めていられることでしょう。

 そしてまた、
 お茶碗?なぁにそれ?という御方も、
 本屋さんで見かけたら
 手に取ってみてくださね。

「ぱわーはんぱないィでス!」
「がるる!」(←訳:強いぞ!)

 時代を超えるこの強さ、
 ぜひ、一読一覧を♪
 
 

 
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オカシな家、ぞろぞろと?

2017-09-17 21:59:30 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 すごいィごーるゥでしたでス!」
「がるる!ぐるるるぅ!」(←訳:虎です!沸いたねぇ!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日の未明、海外サッカーファンさんたちは
 柴崎岳さんが強敵バルセロナから奪ったゴールに沸きました!
 日本人には鬼門とされていたスペインで
 頑張っているわね、柴崎さん!
 心よりのエールをスペインへ送りつつ、
 さあ、連休の読書タイムは、明るく、楽しく、
 こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



          ―― 新 可笑しな家 ――



 編著者は黒崎敏(くろさき・さとし)さん、2017年8月に発行されました。
 『世界の奇想天外ハウス50軒』と副題が付されています。

「あうゥ? なにィでスかァ、これッ??」
「ぐるるる??」(←訳:フクロウ??)

 そうなのよねえ、
 御本の表紙を目にしたとき、
 私ネーさも、はぁ?って首を傾げました。

 畑……たぶん、ブドウ畑の真ん中に
 フクロウの形のオブジェ……
 いや、オブジェじゃない?
 家なの?
 これ、家として作られたものなの?

「ひょわわわァ~!」
「がるる!」(←訳:本気だ!)

 御本の中ほど、
 76ページで紹介されているこの“家”は、
 《フクロウ荘(Les Guetteurs)》。

 フランス南西部のボルドーを拠点にしているアーティスト集団
 『Zebra3』さんが制作したもの、なんですって。

 名前のGuetteursは、見張り番、という意味で、
 つまりこの三羽のフクロウちゃんたちは
 ワイン農家さんの葡萄畑の見張りをしている、
 ってことらしいのね。

 『Zebra3』さんは、
 ガロンヌ川の岬にもよく似たフクロウちゃんたちを建てていますが、
 こちらは桟橋の見張り役さんで、
 内部のお写真も公開されていて――

「おほゥ! まァるいィ、おめめはァ~」
「ぐるるるる?」(←訳:ロフトの窓?)
「ちゃんとォ、くらせるんでスねッ!」

 フクロウちゃんの建築コンセプトは
 《自然を失った街に、森の精を呼び戻す》。

 3羽は背中でつながっていて、
 外壁は板張り、内部も木目の幾何学模様、と
 《森》を意識した設計のお家です。
 
 別荘によし、
 書斎やオフィスにもよし、
 活字マニアの皆さま、貴兄のプライベート空間として
 いかがでしょうか。

「むむゥ~…ほしィかもォしれないィ~!」
「がるぐるる!」(←訳:悪くないぜ!)

 この御本には他にも、
 ミラノに建てられている高さ111mの
 アニメ画かと見紛う《垂直の森》という建物や、
 屋根に鮫が突き刺さっている
 英国オックスフォードの《シャークハウス》、
 私ネーさが思わず、
 なにこれ?
 光学迷彩?(←攻殻機動隊ファンさんには分かりますね)
 と驚かされたスウェーデンのアートホテルなど、
 すごい!でも大丈夫なの?な家(建物)たちが
 満載されています。

「こッこれェ、しんぱいィでス!」
「ぐるがるる!」(←訳:不安だよう!)

 114ページのお家も凄い、凄すぎますね……!
 オーストラリア、メルボルン郊外にあるその建物の名は、

 《崖吊り荘(Cliff house)》……

 名は体を表す、を実証するかのように、
 その家が建つのは、
 ていうか、吊るされているのは……

「かんべんッなのでスゥ!」
「がるぐるるるるがるる!」(←訳:ボク高所恐怖症だから!)

 絶景だけれど、
 背筋がゾゾ~っとする《崖吊り荘》全容を見たい御方は
 本屋さんで、図書館で、
 ぜひ、この御本を手に取ってみてくださいね。
 鳥肌、お約束いたします!
 
 
 
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~ 前衛から、女性像へ ~

2017-09-16 21:54:50 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むゥ! たいふうゥなんてッ!」
「がるる!ぐるるー!」(←訳:虎です!嫌いだー!)

 こんにちは、ネーさです。
 せっかくの連休に台風直撃……
 ため息しちゃいそうな週末は、
 読書をちゃっかりサボって、
 今日から開幕するこちらの展覧会情報で
 さあ、元気出しましょう~♪

  



       ―― 生誕120年 東郷青児 展 ――



 東京都新宿区の東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館にて、
 会期は2017年9月16日~11月12日
 (月曜休館、ただし9/18、10/9は開館、翌火曜日も開館)、
 『抒情と美の秘密』と副題が付されています。

「ふァいッ! ひとめでェ、わきゃりィまスゥ!」
「ぐるがぅるる!」(←訳:このフォルム!)

  

 今年が生誕120年、となる
 東郷青児(とうごうせいじ)さん(1897~1978)。

 かつては、日本で初めて
 《未来派風》と呼ばれた前衛画家さんであり、
 第二次絵解体戦後には
 東郷さん独特の女性像によって広く知られ、
 現在もこうして大回顧展が催される人気画家さんです。

「たァくさんッ、あつめェましたでス!」
「がるるぐる~!」(←訳:60点以上~!)

 ええ、東郷さんの作品は
 日本各地の美術館にバラけちゃっているそんなんですけど、
 この展覧会では、
 美術作品60点、出版物、写真など、
 多数の資料も集結しました♪

 とりわけ、注目していただきたいのが――
 
  

 藤田嗣治さんと対で制作したという
 丸物百貨店の大装飾画(1936年)など、
 これまであまり紹介されてこなかった1930年代の作品です。

「しょもつもォ、ありまス!」
「ぐるる!」(←訳:珍しい!)

 1930年に刊行された日本語版の
 ジャン・コクトーさん著『怖るべき子どもたち』、
 宇野千代さん著『大人の繪本』(1931年刊)など
 東郷さんは装丁や装画のお仕事も
 楽しんでいたようですよ。

 絵画好きさんにも
 装丁好きな活字マニアさんにもおすすめの特別展、
 秋のアート散歩に、ぜひ♪

 


   さて!今回はアクティブなオマケ画像を、がつん!と。
   
   「わァおッ!とんでるゥー!」
   「がるーぐるるるる!」(←訳:ブルーインパルス!)
   
   前回記事でお知らせしましたように、
   今日は八王子市上空を空自のブルーインパルスが
   華麗に編隊飛行!
   ああ惜しい!青空でないのが惜しすぎます!
   「はくりょくゥ!」
   「ぐるるぅ!」(←訳:巧いなぁ!)
   実は、昨日の晴天時に行われたリハーサルの方が
   すばらしい出来だったとのウワサなんですけど(苦笑w)、
   平和のための飛行っていいものです。
   パイロットさんたちに拍手を送りたいわ♪
   「ぱちぱちぱちィ!」
   「がるるるる!」(←訳:ワンダフル!)
   では皆さま、
   台風に充分注意して、どうか穏やかな休日を!
   
   
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にゃんこアンソロジー、花盛り?

2017-09-15 22:15:33 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 あしたはァ、ふぇすてィばるゥ~!」
「がるる!ぐるーがるるるるぐるる!」(←訳:虎です!ブルーインパルス来ます!)

 こんにちは、ネーさです。
 明日9月16日、『全国都市緑地化はちおうじフェア』開会式に
 航空自衛隊のブルーインパルスが
 ここ・八王子上空にやって来ます!
 午前9時15分頃から約20分ほどの予定ですので、
 近隣の方々は上空を御覧くださいね♪
 では、本日の読書タイムは、こちらで~!
 
  



          ―― 猫が見ていた ――



 著者は収録順に、
 湊かなえさん、有栖川有栖さん、柚月裕子さん、北村薫さん、
 井上荒野さん、東山彰良さん、加納朋子さん、澤田瞳子さん、
 2017年7月に発行されました。

「てーまはァ、にゃんこォでス!」
「ぐるるるるーがるぅ!」(←訳:アンソロジーだよぅ!)

 はい、ニャンコ尽くしのこの御本には、
 短編小説7作品と、
 澤田瞳子さんによるブックガイド
 『猫と本を巡る旅 オールタイム猫小説傑作選』
 が収められています。

 小説作品を御紹介しておきますと、

  湊かなえさん著『マロンの話』
  有栖川有栖さん著『エア・キャット』
  柚月裕子さん著『泣く猫』
  北村薫さん著『《100万回生きたねこ》は絶望の書か』
  井上荒野さん著『凶暴な気分』
  東山彰良さん著『黒い白猫』
  加納朋子さん著『三べんまわってニャンと鳴く』

 という、ゴールデンチンチラの毛並のように
 豪華なラインナップ!

「ごろにゃんッ?」
「がるぐる!」(←訳:ふわもふ!)

 ミステリ好きさんに絶大な人気の
 犯罪学者・火村先生と推理小説家のアリスさんが活躍する
 有栖川有栖さん著『エア・キャット』は
 存在しない猫=エア・キャットが
 物語の鍵を握っています。
 いえ、ストーリーのシッポをギュッと踏みつけてる、と
 いうべきかしら?

「こちらもォ、すてがたいィ~!」
「ぐるるがる!」(←訳:題名がもう!)

 『《100万回生きたねこ》は絶望の書か』――

 北村薫さんによるこの作品の題名は、
 もちろんあの、
 日本で最も有名なニャンコ絵本を挿しています。

 近年は外国語にも翻訳されていて、
 世界的に知られつつある物語、
 “奇跡”のようなこの物語を、
 或る人はこう評しました。

  ――あれは……絶望の書だと思うな――

「えッ? ぜつぼうゥ~??」
「がるぐる?」(←訳:なぜまた?)

 物語の、主人公の役どころを務めるのは
 出版社勤務の美希(みき)さん。

 編集者である彼女の耳から、
 絶望の書だ、の一言が離れません。

 あの本のどこに、絶望が……?

「かんがえェちゃいまスねェ~」
「ぐるるがるる?」(←訳:それで答えは?)
「ばらしちゃァだめでスよぅ~!」

 そうね、美希さんが見出した答えは
 ここではヒミツにしておくことにして、
 ああ、そういう読みかたもあるのだなぁ、と
 じんわり考えさせられる作品です。

「ほかにもォ、にゃんこッ!」
「がるるるぐる!」(←訳:ぞろぞろ出現!)

 書店さんの文庫コーナーを見渡せば、
 いま、にゃんこアンソロジーは花盛り。
 こちらがいいか、
 あちらにしようか、
 迷ったときには、
 この御本を選択肢のひとつとして、ぜひ♪
 
 

 
 
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美味しいもののためならば。

2017-09-14 22:14:15 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪るるゥ~♪あきにィなればァ~♪」
「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!食欲全開~!)

 こんにちは、ネーさです。
 そうですね、雑誌のリゾート特集やアート欄より
 グルメのページが気になってきた今日この頃……
 さあ、読書タイムもこういう御本を、どうぞ~♪

  



        ―― あじフライを有楽町で ――



 著者は平松洋子(ひらまつ・ようこ)さん、2017年6月に発行されました。
 週刊文春市場に連載されたエッセイ78篇から構成されている
 文庫オリジナル作品です。
 冒頭の『危うし、鴨南蛮!』から
 トリの『塩豆とビール』まで、
 《美味しいもの》が隙間なくぎっしり詰まってますよ~♪

「ふァ~♪ きいただけでェ、もうゥ~」
「ぐるがるるるる~!」(←訳:お腹空いてきた~!)

 本当よねえ、
 以前に御紹介した平松さんの『サンドウィッチは銀座で』も
 そうだったんですけど、
 夕食後に読むには危険極まりないのよねえ。

 本文は、

 Ⅰ『危うし、鴨南蛮!』
 Ⅱ『ボンジュール、味噌汁』
 Ⅲ『エノキ君の快挙』
 Ⅳ『鶏肉は魚である』

 の4つの章に分れていて、
 どこから読んでもとにかく食欲を刺激される中、
 私ネーさのおすすめは、

 『久慈でもたまごサンド』(本文90p)!

「うゥ~むゥ! テディちゃはァ、これでス!」
「がるるぐる!」(←訳:ボクはこれ!)

 うん?
 テディちゃのおすすめは『パンケーキ男子』(本文81p)、
 で、虎くんは
 『わたしの柚子仕事』(本文213p)ね。

 そうそう、『わたしの柚子仕事』は
 御本全体を見渡してみても
 特別感が漂っているといえる一篇です。
 なぜならば――

 お店で売っている製品ではない、
 平松さんの《自家製ポン酢》レシピ、公開!

「おりょうりィすきなァ、おかたにはァ~」
「ぐるるるるる!」(←訳:たまりません!)

 誰かに作ってもらうのではなく、
 自分の手で作り、育ててゆく《味》の喜び。

 そして、もう一篇、
 私ネーさがおすすめしたいのは
 『朝も夜も、湯豆腐』(本文217p)です。

 この文章には、
 作家・久保田万太郎さんの俳句が添えてあり、
 読後の印象をほっこりと、
 やさしく、あたたかいものにしています。
 引用させていただきますと――

   湯豆腐やいのちのはてのうすあかり 

「ふゥ~…」
「がる~…」

 そして、表題作品『あじフライを有楽町で』と
 巻末の『あとがき』を読みながら、
 御本の表紙&本文を彩る
 安西水丸さんのイラストレーションも
 どうか皆さま、じっくり鑑賞してくださいね~♪

「うつくしィこらぼれーしょんッ!」
「ぐるがる!」(←訳:必見です!)


 
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秋の特集展へ♪

2017-09-13 22:04:52 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ネーさがァ、おちこんでェまスッ!」
「がるる!ぐるぅがるるる!」(←訳:虎です!そりゃそうだよ!)

 こんにちは、ネーさです。
 ユヴェントスがバルサにコロ負けしちゃったので、
 早朝からズシーンと凹みました……が、
 まだまだCL本戦への道は長うございます。
 捲土重来を期しつつ、
 さあ、本日は読書をサボって展覧会情報を、どうぞ~♪
 
  



          ―― 特集 東山魁夷 ――



 東京・竹橋の東京国立近代美術館にて、
 会期は2017年9月12日~11月5日
 (月曜休館、ただし9/18は開館して翌9/19が休、10/9は開館して翌10/10が休)、
 国立近代美術館が所蔵するMOMATコレクションからの
 所蔵作品展です。

「むむゥ~! いつゥみてもォ~♪」
「ぐるるがるるる!」(←訳:ステキなのです!)

  

 ↑上の作品は『白夜行』(1965年)。

 ああ、この色の重なり、
 この空気感が、東山さんの筆ですねえ♪

  

「こッちもォ~めいさくゥでス!」
「がるるるるぐる!」(←訳:思い入れの作品!)

 上の画像の、上段の作品は『残照』(1947年)。

 東山さん御自身が、
 “風景に開眼した記念作”だと語った、
 東山さんの実質的なデビュー作品ともいえる名作です。

 この特集展では、
 東山さん御本人から寄贈された作品を含め、
 国立近代美術館が所蔵する17点すべてが展示されます。

 大規模な企画展ではありませんけれど、
 作品と静かに、間近に観賞することが出来るこの機会を、
 アート好きさん、お見逃しなく~♪

「たびをォするゥ~きぶんでッ」
「ぐっるがっるぅ~る!」(←訳:いってらっしゃ~い!)



    
   では、ここでハッピーハロウィンなオマケ画像を!
   
   『森永』さんの
   《ダース ビター》もハロウィン仕様に♪
   「あはァ! おばけッ!」
   「がるるぐる!」(←訳:蜘蛛の巣も!)
   他にも色々なデザインのパッケージがあります。
   スーパーやコンビニで楽しく見比べてみてくださいね♪
   
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足跡をどこまでも?

2017-09-12 22:09:07 | ブックス
「こんにちわゥッ、テディちゃでス!
 あらたなァ~たたかいィがァ、いまッ!」
「がるる!ぐるるるる!」(←訳:虎です!始まります!)

 こんにちは、ネーさです。
 ブエルタは終わってしまいましたが……
 はい、そうです!
 今日からはチャンピオンズリーグが始まりまーす!!
 いきなり強敵バルセロナと闘うことになったユヴェントスへ
 思いっ切り元気玉を送ったら、
 さあ、私たちも気合を込めての読書タイムですよ~♪
  
  



        ―― 恐竜探偵 足跡を追う ――



 著者はアンソニー・J・マーティンさん、
 原著は2014年に、画像の日本語版は2017年8月に発行されました。
 英語原題は『Dinosaurs without Bones』、
 『糞、嘔吐物、巣穴、卵の化石から』と日本語副題が付されています。

「ふぁァ? ふんッ??」
「ぐるぅ?」(←訳:巣穴ぁ?)

 ええ、ちょっとビックリさせられちゃいますね。

 糞に嘔吐物に巣穴に卵?
 古生物学って
 恐竜の化石発掘がメインじゃないの?
 と思うわよね、普通は。

「ふァいッ! とりけらとぷすゥ!」
「がぅるるるぐるるるるるる!」(←訳:ティラノやステゴザウルス!)

 そう、恐竜の骨を掘り出すのはとても重要な上に、
 これぞ古生物学!な
 ロマンを掻き立てる研究です。

 そして近年、同じくらい重要になりつつあるのが、
 著者・マーティンさんが携わっている
 《生痕学》。

 生物の足跡、
 巣穴、糞、嘔吐物など、
 行動の痕跡が残された化石の研究を
 《生痕学》というんですって。

「いきたァあかしィ、でスかァ~…」
「ぐるるがるるぐる!」(←訳:それもロマンだね!)

 恐竜の卵の化石についてはね、
 ずいぶんと昔から研究されていたんです。けれど。

  巣穴+卵というセットで
  恐竜の暮らしぶりを解明しよう!

 そんな風向きが強くなってきたのは
 20世紀の終わり頃からでしょうか。

「まずはァ、あしあとォ?」
「がるぐるる?」(←訳:どう読もう?)

 オーストラリアのクイーンズランド州で発見された
 足跡の化石――
 その数、なんと3300!

 3300もの足跡の化石が刻まれた理由は、
 天敵から逃げようとするパニック行動か?
 それとも、
 川で泳いだ恐竜たちの足跡が
 何日分も溜まったものなのか?

「それをォ、はんだんッするためにはッ」
「ぐっるがーるるぐる!」(←訳:もっとデータが要る!)

  《恐竜は良い親だった》

 第四章の冒頭でこう述べている著者・マーティンさんは
 生痕化石を追い、
 恐竜たちの生の起伏を追いかけ、
 古代の地球の記録に耳を澄ませます。

 ここで、
 彼らがどう過ごしたのか――

「うむむゥ! たんていィさんッ、でスねッ!」
「がるるぐるがる!」(←訳:目利き探偵さん!)

 7000万年前の、
 一億年前の、
 昔むかしの地球の風景が
 ふっと見えてくるかような、
 誠実でありながらも力強いノンフィクション作品を、
 皆さま、ぜひ♪
 
 

 
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4人の夜明けは。

2017-09-11 22:00:11 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 だぶるつゥーるゥ、おめでとうゥございまスゥ!」
「がるる!ぐるるぅ!」(←訳:虎です!記録だぁ!)

 こんにちは、ネーさです。
 ブエルタ・ア・エスパーニャ2017総合優勝は
 クリス・フルームさん(チームスカイ所属、国籍は英国)!
 しかし私ネーさが讃えたいのは
 アルベルト・コンタドールさん(トレック所属、国籍はスペイン)!
 このブエルタを最後に現役引退する“王者”コンタドールさんに
 心からの拍手を送りながら、
 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



          ―― 桶狭間の四人 ――



 著者は鈴木輝一郎(すずき・きいちろう)さん、2017年7月に発行されました。
 『光秀の逆転』と副題が付されています。

「おッ? このォひょうしのォ、よにんはァ??」
「ぐるるがぅるるるるぅっるるぅー!」(←訳:戦国のファンタスティックフォー!)

 はい、御本の表紙に描かれている
 4人の人物とは。

  光秀さん。
  秀吉さん。
  家康さん。
  信長さん。

 という、戦国時代の、いえ、その後の江戸時代も含めて
 日本の歴史をドでかく動かした4人の武将さんです。

 ちょうど昨日9月10日のこと、
 フジ『27時間TV』内で
 この4人を主役にしたバカリズムさん脚本のドラマが放送され、
 私ネーさ、ちょっとだけしか拝見できなかったんですけれども、
 あはは♪無茶な設定がいいわね~♪面白いわ~♪と、
 笑っておりましたら。

「なんとォ、おどろきィッ?!?」
「がっるるぐる?」(←訳:こっちが本家?)

 この『桶狭間の四人』は、
 著者・鈴木さんによる《四人》シリーズの第四作であり、
 シリーズのコンセプトは、
 “名将たちの夜明け前”――

 (明智)光秀さんは、45歳。
 (木下藤吉郎=)秀吉さんは、24歳。
  松平元康(=徳川家康)さんは、19歳。
  織田信長さんは、27歳。

 光秀さんは浪人の身で、
 秀吉さんはパッとしない雇われ忍者もどき、
 元康さんは隣りの大大名におびえる小大名、
 信長さんは身内のゴタゴタに悩まされる若殿さま。

「うゥ~んッ、それッてェ~」
「ぐるるがるる?」(←訳:微妙なお年頃?)

 俺たちの人生、
 これからどうなる?

 上向くのか、
 混乱する世情に振り回されるままなのか、
 地獄へ真っ逆さま……だったら、どうしよう?

「ふあんッ、でスねェ~」
「がるぐるるる~」(←訳:戦国だからね~)

 それぞれ、不安と、
 そしてもちろん希望と野望を抱きながら、
 下剋上の世界を生きる彼ら4人。

 その4人の前に“時”が迫ります。

 大名・今川義元さんが
 大軍勢を伴い、
 上洛しようとしている!

「もッ、もしかしてッ?」
「ぐるるるがるるる?」(←訳:もうすぐ桶狭間に?)

 そこで何が起こるのか。
 何が4人を待ち受けているのか――

 バカリズムさんのドラマは笑いに軸を置いていましたが、
 こちらの《4人》シリーズは
 ユーモアを湛えつつも
 真剣に彼らの未来を見つめます。

 4人はどこへ行くのか、
 最後に何を手にするのか、
 何を想うのか……

「みながァ、しッてるようでェ~」
「がるるるるるぐるるるる?」(←訳:本人以外には分からない?)

 歴史好きさんにおすすめの
 変調《青春ドラマ》、
 ぜひ、一読を♪

 
  
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