テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

こころは、ニャンコと。

2018-04-20 22:18:14 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ごろろにゃんッ♪」
「がるる!ぐぅるぅる!」(←訳:虎です!みゃおぉん!)

 こんにちは、ネーさです。
 4月とは思えぬ暑さに猫族も浮かれる本日の読書タイムは、
 さあ、こぉ~んなニャンコ本を、どうぞ~♪

  



           ―― 大佛次郎と猫 ――



 監修は大佛次郎記念館の皆さん、2017年2月に発行されました。
 『500匹と暮らした文豪』と副題が付されています。

「ほぇッ?? ごひゃくゥ??」
「ぐるるぅるるるー!」(←訳:50じゃなくてー!)

 大佛次郎(おさらぎ・じろう)さん(1897~1973)。

 『鞍馬天狗』『パリ燃ゆ』『赤穂浪士』他の作品は
 国民的な人気を誇り、
 “昭和を代表する文豪”でもある大佛次郎さんの本名は、
 清彦(きよひこ)さん。

 3男2女きょうだいの末っ子さんで、
 長兄の正英(まさふさ)さんは
 筆名を野尻抱影(のじり・ほうえい)さん――
 《星の文学者》として知られる著作家さんです。

「ふむゥ! おにィちゃんのォせんもんはァ~」
「がるるる!」(←訳:お星さま!)
「おとうとさんはァ~」
「ぐるるがる!」(←訳:天狗が専門!)

 ええ、大佛さんの専門は《鞍馬天狗》シリーズ!
 といいたいところですが、
 もうひとつ。

 《猫》もまた、
 いえ、《猫》こそが、
 大佛さんの専門にして大の得意!なんですね。

「それでェ~ごひゃくゥ~??」
「がるるるるぅ~…」(←訳:500匹かぁ~…)

 大佛さんが猫と暮らし始めたのは、
 小学校に入りたての頃。

 横浜から牛込へと引っ越しをしたら、
 前の住人が置き去りにしていった雉猫がいた、のでした。

 もうけっこうな老猫ちゃんだったのですけど、
 その牛込のお家で5年、
 さらに白金の別のお家へと引っ越して後も
 大佛さんとともに一年くらい暮らした、と言います。

 冬になると、布団の中で添い寝して。
 大佛さんが帰宅すると出迎えに来て。
 
 そして、
 生涯の友――『たま』にまつわる思いが、
 大佛さんを大の愛猫家さんに変えた原因でしょうか。

「かわゆくてェ、かわいィそうでェ~」
「ぐっるるるる!」(←訳:放っとけない!)

 大佛さんが愛猫家と知って、
 ニャンコを門前に捨ててゆく者がいる。

 泥棒に入られたのも、
 猫たちと関連がなくはない。

 障子紙はいつも、
 猫たちが自由に出入りするので
 ボロボロの穴だらけ。

 それでもやっぱり、猫が好きだ。

「おそるべしィ、にゃんこォこれくしょんッ!」
「がるるぐるっるがるる!」(←訳:書斎は猫グッズだらけ!)

 大佛さんの収集した猫グッズは、
 そのまま記念館に引き継がれ、
 館内に展示されています。

 それに、この御本には
 大佛さんと愛猫たちを撮った写真も
 多数収録されていて、
 これはどれも
 動物写真の傑作といっていいんじゃないかしら♪

「どのォにゃんこもォ!」
「ぐるるがるるぅ!」(←訳:いい顔してるぅ!)

 大佛さんのファンさんにも
 愛猫家さんにも
 楽しくて、ときどきホロリとさせられる一冊です。
 皆さま、ぜひ手に取ってみてくださいね♪






 
 
 
 
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クセ者なり、《宇宙探偵》。

2018-04-19 22:06:32 | ブックス
「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 しんりょくゥ~ぴかぴかッ♪」
「がるる!ぐるるるるる~!」(←訳:虎です!萌え出ずる緑~!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、市街地から見上げる高尾の御山は
 ピッカピカの新緑に輝いておりますよ。
 本日の読書タイムも、
 “緑”の物語から始まるこちらのSFミステリ作品を、
 さあ、どうぞ~♪

  



         ―― 宇宙探偵ノーグレイ ――



 著者は田中啓文(たなか・ひろふみ)さん、2017年11月に発行されました。
 はい、宇宙探偵、と名乗るくらいですから、SFです。
 でもって、探偵、とも言い切ってしまってますから、
 ミステリ作品でもあるのです。

「いッそがしィ~いィ!」
「ぐるるがる!」(←訳:ひとり二役!)

 宇宙探偵ノーグレイこと、
 キーコ・ノーグレイさんは
 宇宙狭しと活躍する、
 はるかな未来世界きっての優秀な私立探偵!

 ……という看板の裏側には、
 複雑な事情がございまして。

 ノーグレイさん、実は、
 星間マフィアに追われている身なのです。

「ええッ? たんていィなのにィ~??」
「がっるるるぅるるるぐるぅるる!」(←訳:やっつけちゃおうよマフィアを!)

 そう、もともとはね、
 やっつけちゃおうとしたのよ、マフィアを。

 探偵事務所の所長として
 順調に事業を拡大していたノーグレイさんは、
 星間マフィア絡みの事件にかかわり、
 マフィアに狙われる身の上になりました。

 弱みを握られ、脅迫もされ、
 そうして仕方なしに、
 “誰も引き受けようとしない厄介な事件”
 を手掛けねばならなくなってしまったんです。

「ひきうけないィとォ~…」
「ぐるるるるる……!」(←訳:ヤバいんだね……!)

 今日も依頼を受け、やって来たのは、
 緑したたる惑星キンコジ。

 あざやかな、豊かな自然を象徴する緑、の色は。

 あららら、
 着陸用スペースバスが降下してゆくに従い、
 ジャングルの緑、であることが
 歴然としてきましたよ?

「しつどォ、たかいィでスゥ!」
「がるぐる~!」(←訳:蒸し暑い~!)

 粘性菌類によって作り上げられた
 異星のジャングル。

 そのムシムシ暑いジャングル星の、
 観光局がノーグレイさんを呼んだ理由とは。

   観光客に大人気の怪獣が、
   密室で、こと切れているのが発見された!
   犯人を見つけ出してくれ!

「ふァ?? かいじゅうゥ??」
「ぐるぅ~??」(←訳:怪獣ぅ~??)

 ええ、怪獣です。
 《ゴジラ》そっくりで、
 ティラノサウルスそっくり、といっても過言ではない、
 大型の、肉食の、凶暴な怪獣です。
 
 しかし、たかが怪獣、とバカには出来ません。
 怪獣の人気が、
 惑星の観光産業を支えているのですから、
 たかが、と侮っていては惑星政府の経済全体が傾く……!

「……えェ~とォ、それじゃァ~?」
「がるるっるぐるがるる……?」(←訳:どうやって解決しよう……?)

 探偵ノーグレイさんと依頼主さんが考え出したのは、
 トンでもない捜査方法でした。
 その上、捜査結果もまた、
 やはりトンでもないものに?

「こッこれはッ??」
「がるるぐるるる?!?」(←訳:本当にミステリ?!?)

 収録されているのは、
 『怪獣惑星キンコジ』
 『天国惑星パライゾ』
 『輪廻湧くしテンショウ』
 『芝居惑星エンゲッキ』
 『猿の惑星チキュウ』
 の5作品。

 ミステリ好きさんからは
 おそらく賛否両論、
 アリかナシかの声が乱れ飛ぶかもしれませんが、
 著者・田中さんのファンの方々には
 ぜひのおすすめですよ。
 手に取ってみてくださいね~♪
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

絵本は、銀座で♪

2018-04-18 21:56:34 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 むきゅッ! みえてきましたァでス!」
「がるる!ぐるるるる!」(←訳:虎です!黄金週間が!)

 こんにちは、ネーさです。
 はぁい、そろそろ世の中はゴールデンウィークの気配がじわり、
 といったところでしょうか。
 そこで今回の、
 週の半ばの恒例、読書をサボっての展覧会情報も、
 黄金週間モードで、さあ、こちらを、どうぞ~♪
 
  


 
      ―― MOE 40th Anniversary 5人展 ――



 東京・中央区銀座のMATSUYA GINZAにて、
 会期は2018年4月18日~5月7日(会期中無休)、
 活字マニアの皆さまにもお馴染みの
 雑誌『MOE』の創刊を記念する特別展です。

「せかいィとォ、にほんのォ、えほんッ!」
「ぐるるるる!」(←訳:児童文学も!)

 『MOE』前身である『絵本とおはなし』誌の誕生から、
 今年で40年。

 メモリアルなこのイベントに
 原画を出展する作家さんは――

  

   島田ゆかさん

   酒井駒子さん

   ヒグチユウコさん

   ヨシタケシンスケさん

   なかやみわさん

 という大人気クリエイター5人衆!

「みんなァ、だいすきィ~♪」
「がるるるぅ!」(←訳:よるくまぁ!)

 酒井駒子さんの『よるくま クリスマスのよるくま』、

 ヨシタケシンスケさんの『つまんないつまんない』、

 島田ゆかさんの『パムとケロのもりのこや』、

 ヒグチユウコさんの『ギュスターヴくん』、

 なかやみわさんの『そらまめくんのベッド』、

 などなど、5人の作家さんが、
 それぞれ40点の原画を展示するので――

  

「ぜんぶでェ~にひゃくてんッ!」
「ぐるがるる!」(←訳:壮観だよね!)

 原画作品200点♪と考えただけでも
 ココロは熱々のポップコーンのように躍りますが、
 展覧会開場でのみ販売される
 オリジナルグッズもあるそうです
 (グッズコーナーの詳細については、
 『MOE』公式HPをご参照くださいな)。

「ぎんざでェ~えほんッ♪」
「がるるるるる!」(←訳:お買い物もね!)

 アート好きさん&絵本マニアさんに
 おすすめの展覧会です。
 ぜひ!
 


    ではここで、プチプラな美味しいオマケ画像も!
   
   『中田製菓』さんの
   《ニューラスク チョコ》、
   知人さんによれば、
   これをラスク的ではなく、
   イタリアの硬いお菓子ビスコッティのように
   コーヒーやココアに軽くひたしていただくと、
   ちょっと面白いんだぜ!とのことで……
   「もふゥ♪なるほどォ~おもしろッ!」
   「ぐるがるっ!」(←訳:ほろほろっ!)
   春の午後、
   どうか皆さまも楽しいおやつタイムを♪

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

~ 見て、読む《歴史》 ~

2018-04-17 22:12:22 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 しんしーずんはァ、どうかなァ~??」
「がるる!ぐるがるる?」(←訳:虎です!どれ観よう?)

 こんにちは、ネーさです。
 今季――2018年春シーズンのTVドラマは、
 さて、どれを観ようかなぁ♪と迷っています。
 TVの週間番組表を手にウ~ンと唸り……
 おっと、いけません、その前に読書タイムですよね。
 本日は、こちらのアート本を、どうぞ~!
 
  



            ―― ミュシャ ――



 著者は小野尚子さん・本橋弥生さん・阿部賢一さん・鹿島茂さん、
 2018年2月に発行されました。
 『パリの華、スラヴの魂』と副題が付されています。

「きょねんはァ、だいひょうばんッだッたのでス!」
「ぐるるるがっるるるるる!」(←訳:展覧会があったからね!)

 ええ、2017年に国立新美術館で
 『ミュシャ展』が開催されたのは記憶に新しいところです。
 書店さんのアート本コーナーにも
 アルフォンス・ミュシャさん関連の新刊本が並びました。

 そして、年明けて再び、
 ミュシャさんの作品に脚光を当たろうとしている……?

「きーわーどはァ、れきしィ!」
「がるるる!」(←訳:遠い国の!)

 私たちが住むここ日本からは
 あまりに遠くて影も見えない、
 画家ミュシャさんの故郷――チェコ。

 そう、前回記事では
 大都市パリの歴史とカフェの発展を辿る歴史ノンフィクション作品
 『パリとカフェの歴史』をご紹介しましたが、
 この御本『ミュシャ』も、
 内容的にはアート本よりも
 歴史本に近いと申せましょうか。

 『パリとカフェの歴史』の著者・ルタイユールさんは
 文字(文章)を用いてパリの歴史を著わしました。

 それと同じことを、
 ミュシャさんは
 キャンバスと絵の具を用いてやろうとした、のでしょう。

「みているだけじゃァ、たりないィ??」
「ぐるがるるるるぅ!」(←訳:読み取らなくちゃ!)

 極端な言い方をするなら、
 何も考えなくていい、
 街角に張り出されたポスター画の中の、
 花を、女性を、ぽわ~ん…とただ見上げていればいい、
 というのが、
 パリ時代のミュシャさんに求められた“お仕事”でした。

 しかし、
 パリでの生活をなげうち、
 故国に戻ったミュシャさんが描こうとしていた作品
 《スラヴ叙事詩》は、
 ぽわ~ん…ではダメなのです。

「このひとはァ、だれェでスかッ?」
「がるるるるぐる?」(←訳:この場面はどこ?)

 もともと、画学生の頃から
 歴史画家志向が強かったミュシャさんは、
 一枚の大キャンバスに
 《ものがたり》を構築しにかかります。

 画布のそこかしこから人物が、
 背景の文物が
 事情や事件、政情を、
 物語り、訴えます。

 《ここで何が起きたのか》――

「きろくとォ、きおくゥ?」
「ぐるがるるるる!」(←訳:眼は見逃さない!)

 描かれたのは、
 美女や花を描いた“フィクション”ではなく、
 苦味さえ感じさせる
 “歴史ドキュメント”。
 
 御本の大部分を《スラヴ叙事詩》解読に充てつつ、
 後半ではパリ時代のミュシャさんも
 しっかり取り上げられています。

 ひとりの画家さんが歩んだ、
 長く、険しく、曲がりくねった道。
 その記録を、
 皆さま、ぜひ、一読を!
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地獄のように熱く?

2018-04-16 22:17:02 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 じごくのォようにィ~あつくゥ!」
「がるる!ぐるるがるるぐる!」(←訳:虎です!天使のように純粋!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、タレーランさんの有名な言葉、
 『地獄のように熱く悪魔のように黒い、
 そして天使のように純粋で
 愛のように甘い』――
 といえば、あの飲み物ですね。
 本日の読書タイムは、
 多くの活字マニアさんもきっと大好物な、
 あの飲み物をテーマにしたこちらのノンフィクション作品を、
 さあ、どうぞ~♫

  



        ―― パリとカフェの歴史 ――



 著者はジェラール・ルタイユールさん、
 原著は2011年に、日本語版は2018年2月に発行されました。
 仏語原題は『HISTOIRE INSOLITE DES CAFE PARISIENS』、
 そう、あの飲み物とは、
 キャフェ、すなわちコーヒーですね♪

「みるくゥ、たッぷりィでッ!」
「ぐるるるるがるるる!」(←訳:シナモンをひとふり!)

 いまや日本全国津々浦々、
 コーヒーショップのない町の方を探す方が難しい、
 と言えるほどに、
 私たちの生活に欠かせないものとなった飲料、
 コーヒーは、どこから来たのか。

 これは、歌にもなっている通り――

「♪るるゥ~♪むかしむかしィ~♪」
「がるるるぐるるる~♪」(←訳:アラブの王さまが~♪)

 フランスでコーヒーについての最初の記録があるのは、
 1643年に遡る、と
 著者ルタイユールさんは御本の本文中で述べています。

 ただし、この試みは、
 見事に失敗してしまいます。

「ほわッ??」
「ぐる?」(←訳:失敗?)

 1643年、レヴァント(現在の中近東辺り)出身の男性が、
 パリの一画でコーヒー豆を売り出しにかかったものの、
 結果は、破産。

 他にも、コーヒーを売ってパリで一旗揚げよう!と
 企画した商人さんが、いなかった訳ではないんですが。

 この時まだ、
 歴史は、コーヒー豆の普及に
 “待った”をかけていたのです。

「れきしィがッ??」
「がるるぐるるるるがるる?」(←訳:歴史に意志なんてあるの?)

 あるのです、この場合は。

 当時のフランスに於いて、
 “意志ある歴史”の立場にあったのは。

 ルイ十四世。

「あはァ! おうさまッ!」
「ぐるる~!」(←訳:太陽王~!)

 フランス国王ルイ14世(1643~1715)。

 欧州史に、いえ、世界史上でも名高いこの王様は、
 なんと、
 コーヒー好きではありませんでした。

 むしろ、
 コーヒー大嫌い!派だったというのですから驚きです。

 憩いのための城として愛したマルリー城に招く客人に
 コーヒーを出すことさえ拒絶した、のだそうです。

「ふわァ~…それはァ~…」
「がるるぐーるーるるる!」(←訳:本物のコーヒー嫌いだ!)

 王様はコーヒー嫌い。

 ただ、そうだとしても、
 王様の周辺の人たち、一般市民さんたちの全員までもが
 コーヒー嫌いだとは限りませんよね。

 太陽王治世の晩年、
 ようやくコーヒーは社会に受け入れられ、
 《カフェ》がパリの町のあちこちに生まれていました。

 そうして、王様が世を去ってのちは、
 まさに花が咲くように、
 街角を《カフェ》が彩ります♪

「ぱりのォまちがァ~!」
「ぐるがるるぐっるるる!」(←訳:パリらしくなってきた!)

 古代のパリから、
 中世、近世、近代、そして現代のパリ。

 《カフェ》とは、パリにとってどんな存在であったか。
 《カフェ》がパリに何をもたらしたか。

 太陽王没後の《カフェ》興亡史は、
 アート好きさん、文学好きさん、
 歴史好きさんのハートをも
 ぐいっと掴むに違いありません。

「るのわーるさんッ!」
「がるるるるぅるぐる!」(←訳:ヘミングウェイさん!)
「せるじゅ・げんずぶーるゥさんッ!」
「ぐるるがるぅぐる!」(←訳:みんなカフェ好き!)

 コーヒー派の方々も
 お茶派の方々も、
 飲みもの片手に、ぜひ、一読を♪ 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

たのもしき、すこやか《食》。

2018-04-15 22:12:32 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むゥ! せッかくのォ、にちようびィなのにィ~!」
「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!頭痛が~!)

 こんにちは、ネーさです。
 気圧の変動やら気温の急上昇やら冷え込みやらが原因で、
 今日は頭痛がひどかったわ……という方々も多いことでしょう。
 ならば本日の読書タイムは、
 こちらの御本でさあ、春の変調対策を~♫

  



         ―― ゆらいだら、薬膳 ――



 著者は麻木久仁子(あさぎ・くにこ)さん、2018年2月に発行されました。
 ラジオやTVで活躍するタレントさん、
 また書評家としても知られる著者・麻木さんによる、
 《食》のレシピ本です。

「うわゥ~、やくぜんッてェ~…」
「ぐるるるるぅ~…」(←訳:難しそうだぁ~…)

 そうよねえ、
 私ネーさもビビリながら表紙を捲りました。
 薬膳……
 その言葉の響きだけでもう、
 身体には良さそう、なんですけれどね、
 レアで高価なな食材が必要だったり、
 複雑な決まりごとがあるんじゃないかしら、なぁんて
 警戒しながら、
 御本の本文へ進んでみれば、
 そこで紹介されているのは。

 えっ?
 と、拍子抜けしてしまうくらい、
 シンプルなお料理ばかり。

「しょくざいィもォ?」
「がるぐる!」(←訳:割と普通!)

 いかにも薬膳風、な食材は、

  なつめ、
  きくらげ、
  くこの実、

 といった程度で、
 他に聞き慣れないものは、

  吉林人参スライス

 とありますが、これには
 『あれば』という条件付き。

 ですから、ホントに手近なお店の身近な食材で、
 薬膳料理が作れてしまう……?

「それはァ、らッきィ~!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:どんどん作ろう!)

 疲れたときには、
 鶏骨つき肉のスープを、
 塩と醤油だけの味つけで。

 イライラするなぁと感じたら、
 みかんの皮を天日干しにして乾燥させたものを、
 茶葉に加えて、
 お茶を淹れてみる。

 みかんが入手できない夏場には、
 グレープフルーツやオレンジ、レモンで代用できる。

 春は、たらの芽の天ぷらを。

 夏は、とうもろこしの炊き込みごはんを。

 秋は、かぼちゃと小豆のすいとんを。

 冬は、黒豆を入れて炊いたごはんを。

「てんぷらァ、おいしそうゥでス!」
「がるるぅぐるー!」(←訳:かぼちゃ好きー!)

 そしてまた、
 我ら食いしん坊に猛省を促し、
 決意を新たにさせるのは、
 ごはんの炊き方のページです。

 洗い米――
 お米を洗ってざるに上げ、40分ほどおき、
 吸水と水切りをする。

 この洗い米をすれば、
 土鍋を使わなくても、
 炊飯器でとても美味しいごはんが炊き上がる……。

「ふわわァ~♪」
「ぐるる~♪」

 簡素ながらも、智慧ある《食》。
 そして飲み物。

 巻末には、
 身体を温める/熱を冷ます薬膳食材の早見表、
 著者・麻木さんの闘病記、
 丁寧な『あとがき』も収録されています。

 特段どこかが悪いってことはないけど、
 疲れちゃったなぁ、
 動くよりひたすらグータラしていたいなぁ、と
 ココロ沈みがちな活字マニアさんは、
 ぜひ、この機に一読してみてくださいな。

「みかんいりのォ、おちゃッ!」
「がるるるる!」(←訳:効きそうだ!)

 もちろん、病知らずの健康優良児さんにも
 おすすめです♫
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

市川と、アラスカと。

2018-04-14 22:09:06 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 わッふッふゥ! ぼんぼりィみたいィでス~♪」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!魅惑の花珠!)

 こんにちは、ネーさです。
 ここ八王子では、たぶん大島桜と思われるヤエザクラが、
 ちょうど満開になっています♪
 強風にもメゲず咲いているピンクのポコポコ珠を見上げ、
 しばしのお花見を愉しんだ後は、
 さあ、週末恒例、
 読書をサボっての展覧会情報を、どうぞ~!
     
  



     ―― 没後20年 星野道夫の旅 Selection ――



 千葉県市川市の市川市芳澤ガーデンギャラリーにて、
 会期は2018年4月13日~6月6日(月曜休館、ただし4/30は開館)、
 『Michio Hoshino』と英語題名が付されています。

「だいしぜんッ!」
「ぐるがる!」(←訳:動物たち!)

 写真家・星野道夫(ほしの・みちお)さん(1952~1996)。

 展覧会の題にも冠されておりますように、
 没後20年を経て、
 昨年あたりから写真誌、アウトドア情報誌上で
 星野さんの特集が組まれていますね。

「となかいィのォ、おしゃしんッ!」
「がるぐるる!」(←訳:熊のお写真!)

  

 北米、ことにアラスカの自然と動物たちを愛し、
 ついにはアラスカに移り住んだのちも、
 毎年日本に戻った折りには、
 生まれ育った故郷・市川で過ごす時間を
 とても大切にしていたという、星野さん。

  

 この展覧会では、
 『イントロダクション:アラスカとの出会い』
 『マスターピース』
 『生命のつながり』
 『神話の世界』
 『星野道夫の世界』
 の5つのコーナーに分け、
 約180点の写真や資料から
 星野さんが辿った《旅》を紹介してゆきます。

「いべんとォ、ありまァ~ス!」
「ぐるるがるる!」(←訳:明日はお茶席!)

 4月15日と5月27日には
 お茶席(一席¥500、事前申込不要)、

 星野直子さんによるギャラリートークが
 4月27日と5月5日
 (無料、事前申込不要)、

 ギャラリーコンサートが
 5月20日
 (14:00~15:00、無料、先着50席、当日整理券を12時より配布)、

 などのイベントも予定されています。

 お出掛け前にギャラリーHPをご参照の上、
 さあ、星野さんのふるさとへ!




    で、ここでオマケ画像なんですけど……
   
    『リンツ』さんの
    《LINDOR キャラメル》!
    「とろけるゥ~♪」
    「がるるるる!」(←訳:スイスの味!)
    変わりやすい天候のせいで、
    クタクタ……な週末は、
    もう断然、甘いモノが必要です(←断言)。
    皆さまも御自愛しつつ、
    どうか穏やかな休日を♪


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

王様って、タイヘンだ?

2018-04-13 22:11:29 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 しゅうまつゥ~なのでス!」
「がるる!ぐるるがるっるぐる?」(←訳:虎です!花粉に週末ってあり?)

 こんにちは、ネーさです。
 はぁ~…今年の花粉(ヒノキ)はつらいですね。
 週末くらい花粉たちもお休みしてくれよぅ~とボヤきながら、
 さあ、今日も加湿器をONにして読書タイムです。
 本日は、こちらのSF作品を、どうぞ~♪
 
  



        ―― アリスマ王の愛した魔物 ――



 著者は小川一水(おがわ・いっすい)さん、2017年12月に発行されました。
 今週は、J・ディヴァーさんの《リンカーン・ライム》シリーズや、
 小川洋子さんの短篇集、西部劇風時代小説、と
 フィクション作品をやや多めに御紹介しておりますが、
 週のしめくくりとなるこちらの御本は――

「えすえふゥ?」
「ぐるがる?」(←訳:幻想小説?)
「ふぁんたじィ??」

 ええ、そのどれもの要素をカップに放り込んでシェイクして、
 仕上げに“笑い”のパウダーをさらさらっと振りかけたら、
 短篇5作品から成るこの御本の完成です。

 5作品の中でも、
 活字マニアさんたちの鋭い眼を
 キラリ!と光らせる作品という点では、
 はい、こちら!

「おうさまはァ、てんさいじィ!」
「がるるる!」(←訳:数学のね!)

 表題作品である
 『アリスマ王の愛した魔物』の主人公は、
 このひと、でしょうか。

 小国ディメのアリスマ王子。
 容貌こそ美しくはないけれども、
 独学で“数”を究めた天才児さん。

 アリスマ王子がその算術の力をふるえば、
 小さな王国の国力が増す、
 富んで栄え、
 隣国の王さまたちもハハ~っとひれ伏す。

 そして、もうひとかた。

 アリスマ王子の傍らにあって、
 王子の命令に従う
 美しき従者。

 算術の神に愛された主従のうちのどちらが、
 より多くを支配し、
 より多くを世界から受け取ったのか。

「おうさまッてェ~…」
「ぐるっるるがるぐるる!」(←ブラックな職業だねえ!)

 そうして、
 千夜一夜物語を連想させる
 『アリスマ王の愛した魔物』を読み終え、
 その残り香に酔っぱらっていると……

「ふァ?? これはァ??」
「がるぐる!」(←訳:また異色!)

 『星のみなとのオペレーター』には、
 はいはい、ちゃあんといますよ、
 この人が主人公だ!と言える登場人物さんが。

 小惑星イダの宇宙港管制室に勤務する
 筒見すみれさん。

 管制室長から、スマイル、と呼ばれる彼女は、
 天才でも鬼才でもない、
 ごく普通のオペレーターさんです♪

「ふつうじゃァないィのはッ」
「ぐるるるがる!」(←訳:宇宙の方です!)

 宇宙がフツウじゃないって、どういうことなのか?

 いえ、申し訳ありませんけれども、
 これ以上お喋りしたら
 ネタバレになっちゃいますからね。
 フツウじゃない宇宙の宇宙っぷりを、
 どうか皆さま、
 御自分の眼で!

「わらッたりィ、かんしんしたりィ~」
「がるるぐるがる!」(←訳:忙しい御本です!)

 SF好きさんファンタジー好きさんのみならず、
 全活字マニアさんにおすすめしたい怪快作、
 著者・小川さんの他作品もあわせて、
 ぜひ、一読を~♪

 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ひとり、荒野をゆく。

2018-04-12 22:11:04 | ブックス
「こんにちわゥ、テディちゃでス……
 ふうゥ~…」
「がるる……ぐるぅ~…」(←訳:虎です……ふうぅ~…)

 こんにちは、ネーさです。
 皆さま御存知の通り、CL準々決勝でユヴェントスが敗れ、
 それも後味の悪い敗け方をしちゃったもので、
 一日中、ふぅ~…と溜め息をついて……ばかりはいられないわ!
 今後はリーグ戦制覇のために全力を注がなくちゃ!
 気を取り直しての本日の読書タイムは、
 さあ、こちらの御本を、どうぞ~!

  



         ―― コルトM1847羽衣 ――



 著者は月村了衛(つきむら・りょうえ)さん、2018年1月に発行されました。
 ああ、なんという美しい表紙画でしょう!

「ふァいッ! おみごとォでスゥ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:見惚れるばかり!)

 CDやレコードの内容を知らずとも、
 ジャケットが気に入ったから買っちゃうわ!という
 ジャケ買いがあるのなら、
 書籍を表紙デザインで選んでもいいでしょう♪

 ええ、実のところ私ネーさも、
 この御本のこの表紙画に一目惚れし、
 気付けばふらふらと手に取っていました。
 
「このォおねえさんはァ~?」
「がっるるぐる?」(←訳:いったい何者?)

 装丁は関口聖司さん、
 装画はイズミタカヒトさんによる表紙の、
 この美しい女性は。

 羽衣お炎(えん)さん。

 江戸でもちょいと知られた、
 女渡世人、なのです。

「ふゥ~むゥ? はごろもォ?」
「ぐるるる?」(←訳:お炎さん?)

 江戸で知られる、というくらいですから、
 物語はお江戸の町から始まる……と思いきや、
 御本冒頭の
 『序ノ段 お炎登場』の背景は、
 佐渡。

 しかも、朝靄けぶる佐渡島の墓場に響く轟音は、
 剣戟の金属音ではなく、
 大型拳銃による銃声!

「えどじだいィにィ、けんじゅうッ?」
「がるぅ!」(←訳:うそぉ!)

 あら、嘘ってことは無いんですよ。
 江戸後期の次代、
 アメリカでは南北戦争があり、
 欧州諸国はメキシコで領土争いをしていたり、
 常に最新の兵器が開発されては売られ、
 といった状況でした。

 その最新兵器のひとつ――
 米国コルト社製の、M1847ウォーカー銃が、
 流れ流れて辿り着いたのが、
 お炎さんの手元、だったのです。

「けんじゅうゥかたてにィ~?」
「ぐるるるるがるぐるるる?」(←訳:お炎さんは何をしてるの?)

 お炎さん、人捜しをしているのです。

 コルトを手に
 佐渡へ渡ってきたのも、
 お炎さんの恋人――
 青峰信三郎(あおみね・しんざぶろう)さんの
 居所を知りたくてのこと。

 4年前、行方不明になってしまった信三郎さんが
 佐渡にいると聞きつけたら、
 じっとしてはいられない……!

「なァ~るほどォ!」
「がるぐるるがるる?」(←訳:でも佐渡は広いよ?)

 全盛期を過ぎたとはいえ、
 金鉱を擁する佐渡の島内には
 欲深い人間たちの思惑がひしめいています。

 広いようでいて狭く、
 狭いようでいて広い島のどこかで、
 お炎さんはなつかしい恋人と再会できるのか……?

「たいりょくゥ、しょうぶッ!」
「ぐるるがる!」(↓訳:気力の勝負!)

 日本的な時代小説、あるいは伝奇小説というよりも、
 これはまるで“西部劇”!

 ゴールドラッシュに沸く西部の荒野に、
 ふらりと現れ、嵐を呼ぶガンマン――
 そんな活劇を連想させるお炎さんの物語、
 活字マニアさんも
 映画好きな御方も、
 ぜひ、一読を♪
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

― 風景画の、旅はるばる ―

2018-04-11 22:03:29 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 しんりょくのォ、きせつゥはァ~…」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!旅だよね!)

 こんにちは、ネーさです。
 例年よりも早く、
 旅行をするのに最も心地よい季節がやって来ようとしていますね。
 週の半ば、読書をサボっての展覧会情報も、
 さあ、いますぐ旅に出たくような、
 こちらの企画展へ、どうぞ~♪

  



         ―― プーシキン美術館展 ――



 東京・上野の東京都美術館にて、
 会期は2018年4月14日~7月8日(月曜休室、ただし4/30は開室)、
 『PUSHKIN : MASTERPIECES OF FRENCH LANDSCAPE PAINTINGS
FROM THE PUSHKIN STATE MUSEUM OF FINE ARTS,MOSCOW』と
 英語題名が、
 『――旅するフランス風景画』と日本語副題が付されています。

「きゃッほゥ! これはァ、すごいィでスゥ!」
「ぐるるがるる~!」(←訳:なんて豪華~!)

 はい、↓こちらは、
 クロード・モネさん作『白い睡蓮』(1899年)。

  

 ↓こちらは、アンドレ・ドランさん作『海に並ぶヨット』(1905年)。

  

 ↓アンリ・マティスさん作『ブーローニュの森』(1902年)。

  

 ↓そして、ポール・セザンヌさん作
 『サント=ヴィクトワール山、レ・ローヴからの眺め』(1905年)。

  

「ほかにもォ、たァ~くさんッ!」
「がるるぐるがる!」(←訳:名作が揃い踏み!)

 この春、
 エルミタージュと双璧をなす、
 ロシアきってのミュゼ――プーシキン美術館から
 東京都美術館にやって来るのは、
 モネさんセザンヌさんの作品だけじゃありませんよ。

 クロード・ロランさん、
 ジャン=バティスト・カミーユ=コローさん、
 ピエール=オーギュスト・ルノワールさん、
 ポール・ゴーガンさん、
 アンリ・ルソーさん他、
 17世紀から20世紀にかけての
 フランス絵画コレクション65点!

「ふうけいがァ、なのでス!」
「ぐるがるる!」(←訳:この自然光!)

 特筆すべきは、
 チラシ(フライヤー)二も大きく印刷されている
 クロード・モネさんの『草上の昼食』(1866年)。

 モネさん26歳時のこの作品は、
 今回が初来日!

「こんしゅうまつゥからァ、はじまりまスゥ!」
「がるっるぐるっる!」(←訳:チケットチケット!)

 パスケース付きの前売り券、
 公式ブックレット付き前売り券、
 といった数量限定のチケットの販売は
 4月13日まで。

 詳細を公式HPで確認しつつ、
 アート好きな皆さま、
 ぜひ、お出掛けの準備を♪
 



    では、空腹と好奇心を刺激するオマケ画像もここで!
   
    『グリコ』さんの
    《SUNAO チョコチップ》は、
    糖質50%オフ、食物繊維たっぷりな
    ヘルシー系おやつ?
    「あんしんしてェ、ぱくぱくッ!」
    「ぐるっるるがるるる!」(←訳:思いっ切りパクパク!)
    気温の上下がせわしないこの季節、
    栄養補給も身体に良さそうなおやつで♪
    


    
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする