「こんにちわッ、テディちゃでス!
かまきりィせんせいィ、かッこいいィ~でスゥ!」
「がるる!ぐるるがるるるる?」(←訳:虎です!次回はいつですか?)
こんにちは、ネーさです。
今日8月21日放送のNHK・Eテレ『香川照之の昆虫すごいぜ!』、
後半部分しか見れなかったんですけれど、
画面に釘付けになりました……!
カマキリ先生、嬉しそうに暴走してらしたわね♪
再放送は明日22日の午後4時30分から、とのことで、
予約録画の設定を終えたら、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの新書を、どうぞ~!
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―― 映画には『動機』がある ――
著者は町山智浩(まちやま・ともひろ)さん、
2020年6月に発行されました。
『動機』には『わけ』とルビが付されています。
映画評論家&コラムニストである著者・町山さん、
『週刊文春』誌上に
在住するカリフォルニア州バークレーから
ライブ感いっぱいの米国現地情報を連載中です。
が、この御本は、映画一色!
複雑な政治情勢やら何やらは脇に置いといて、
ひたすら映画にのめり込みますよ。
そのテーマは、というと……
「なぜッ?」
「ぐるるる?」(←訳:どうして?)
《なぜ、この人はこの映画を作ったんだろう?》
そんな《なぜ》の答えを探して
町山さんが向き合うのは、
ギレルモ・デル・トロさんの
『シェイプス・オブ・ウォーター』
マーティン・マクドナーさんの
『スリー・ビルボード』
ジム・ジャームッシュさんの『パターソン』
など、12の映画作品。
名作、傑作と呼ばれるそれらの作品の中には、
かならず作り手の『動機』が隠されている……?
「どれもォ、にんきィたかいィのでスよゥ!」
「がっるぐるるる!」(←訳:ヒットしたしね!)
12の作品に対する12の考察を
ぜ~んぶバラしちゃうのはルール違反ですので、
ここでは第8章の《なぜ?》を
ちょっとだけ御紹介いたしましょう。
第8章の題名は、
《なぜ少年の顔に蠅がたかるのか?
――『君の名前で僕を呼んで』》
「ぶたいィはァいたりあァ、でしたでス!」
「ぐぅるるーるるがるるるる!」(←訳:ティモシーくん大ブレイク!)
そうね、『君の名前で僕を呼んで』は、
俳優ティモシー・シャラメさんを
世界的に認知させ、
一躍スターダムに押し上げた作品だと言えますし、
監督のルカ・グァダニーノさん、
原作者のアンドレ・アシマンさんも
大いに脚光を浴びました。
けれど、町山さんは、
出演者さんや監督さんよりも
脚本家さんに注目します。
『君の名前で僕を呼んで』で
2016年のアカデミー賞で脚色賞を受賞したのは、
ジェームズ・アイヴォリーさん。
『眺めのいい部屋』(1986年)、
『日の名残り』(1998年)他の作品で知られる
映画監督さんですね。
「ふァいッ! ふぁんでェ~ス!」
「がるるるるぐるがるるぐる!」(←訳:眺めのいい部屋大好きです!)
自ら監督したかったけれど、
映画化権を取得できなかったため、
アイヴォリーさんは脚色担当として
制作に参加します。
それほどまでにして、
アイヴォリーさんが『君の名前で僕を呼んで』という作品に
関わりたかったのは、何故なのか。
町山さんはそこに、
同性愛者さんたちが経験してきた苦難の道のりを
想い重ねたのでした。
「かいがいィとォ、にほんッ……!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:事情が違うんだ!)
海外の国々では、ごく近年まで
同性愛は処罰の対象となる犯罪でした。
いうなれば、刑事罰が制定された刑事事件扱いで、
拘留や禁固刑は当然、
長期の実刑判決が下されるほどに
罪悪視されていたんです。
現在でも、
厳しい刑罰が処せられる国があります。
町山さんは静かに記します。
《彼もまた同性を愛する人だったから》。
アイヴォリーさん、
そして
今はもうこの世を去った
アイヴォリーさんのパートナーさん。
ふたりにとって、
小説『君の名前で僕を呼んで』は
どのような意味を持ったろうか、と。
「やるせないィ~…!」
「がるるる!」(←訳:さみしい!)
『君の名前で僕を呼んで』ファンの方々に、
何を措いても読んでいただきたい
美しい文章です。
もちろん、
この他の章でも
町山さんの筆は《なぜ》を問い続けながら
果敢に闇を切り裂いてゆきますよ。
「えいやッ!」
「ぐるっ!」(←訳:とうっ!)
その快刀乱麻ぶりを、
映画好きな活字マニアさんは
ぜひ、一読してみてくださいね~♪
かまきりィせんせいィ、かッこいいィ~でスゥ!」
「がるる!ぐるるがるるるる?」(←訳:虎です!次回はいつですか?)
こんにちは、ネーさです。
今日8月21日放送のNHK・Eテレ『香川照之の昆虫すごいぜ!』、
後半部分しか見れなかったんですけれど、
画面に釘付けになりました……!
カマキリ先生、嬉しそうに暴走してらしたわね♪
再放送は明日22日の午後4時30分から、とのことで、
予約録画の設定を終えたら、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの新書を、どうぞ~!

―― 映画には『動機』がある ――
著者は町山智浩(まちやま・ともひろ)さん、
2020年6月に発行されました。
『動機』には『わけ』とルビが付されています。
映画評論家&コラムニストである著者・町山さん、
『週刊文春』誌上に
在住するカリフォルニア州バークレーから
ライブ感いっぱいの米国現地情報を連載中です。
が、この御本は、映画一色!
複雑な政治情勢やら何やらは脇に置いといて、
ひたすら映画にのめり込みますよ。
そのテーマは、というと……
「なぜッ?」
「ぐるるる?」(←訳:どうして?)
《なぜ、この人はこの映画を作ったんだろう?》
そんな《なぜ》の答えを探して
町山さんが向き合うのは、
ギレルモ・デル・トロさんの
『シェイプス・オブ・ウォーター』
マーティン・マクドナーさんの
『スリー・ビルボード』
ジム・ジャームッシュさんの『パターソン』
など、12の映画作品。
名作、傑作と呼ばれるそれらの作品の中には、
かならず作り手の『動機』が隠されている……?
「どれもォ、にんきィたかいィのでスよゥ!」
「がっるぐるるる!」(←訳:ヒットしたしね!)
12の作品に対する12の考察を
ぜ~んぶバラしちゃうのはルール違反ですので、
ここでは第8章の《なぜ?》を
ちょっとだけ御紹介いたしましょう。
第8章の題名は、
《なぜ少年の顔に蠅がたかるのか?
――『君の名前で僕を呼んで』》
「ぶたいィはァいたりあァ、でしたでス!」
「ぐぅるるーるるがるるるる!」(←訳:ティモシーくん大ブレイク!)
そうね、『君の名前で僕を呼んで』は、
俳優ティモシー・シャラメさんを
世界的に認知させ、
一躍スターダムに押し上げた作品だと言えますし、
監督のルカ・グァダニーノさん、
原作者のアンドレ・アシマンさんも
大いに脚光を浴びました。
けれど、町山さんは、
出演者さんや監督さんよりも
脚本家さんに注目します。
『君の名前で僕を呼んで』で
2016年のアカデミー賞で脚色賞を受賞したのは、
ジェームズ・アイヴォリーさん。
『眺めのいい部屋』(1986年)、
『日の名残り』(1998年)他の作品で知られる
映画監督さんですね。
「ふァいッ! ふぁんでェ~ス!」
「がるるるるぐるがるるぐる!」(←訳:眺めのいい部屋大好きです!)
自ら監督したかったけれど、
映画化権を取得できなかったため、
アイヴォリーさんは脚色担当として
制作に参加します。
それほどまでにして、
アイヴォリーさんが『君の名前で僕を呼んで』という作品に
関わりたかったのは、何故なのか。
町山さんはそこに、
同性愛者さんたちが経験してきた苦難の道のりを
想い重ねたのでした。
「かいがいィとォ、にほんッ……!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:事情が違うんだ!)
海外の国々では、ごく近年まで
同性愛は処罰の対象となる犯罪でした。
いうなれば、刑事罰が制定された刑事事件扱いで、
拘留や禁固刑は当然、
長期の実刑判決が下されるほどに
罪悪視されていたんです。
現在でも、
厳しい刑罰が処せられる国があります。
町山さんは静かに記します。
《彼もまた同性を愛する人だったから》。
アイヴォリーさん、
そして
今はもうこの世を去った
アイヴォリーさんのパートナーさん。
ふたりにとって、
小説『君の名前で僕を呼んで』は
どのような意味を持ったろうか、と。
「やるせないィ~…!」
「がるるる!」(←訳:さみしい!)
『君の名前で僕を呼んで』ファンの方々に、
何を措いても読んでいただきたい
美しい文章です。
もちろん、
この他の章でも
町山さんの筆は《なぜ》を問い続けながら
果敢に闇を切り裂いてゆきますよ。
「えいやッ!」
「ぐるっ!」(←訳:とうっ!)
その快刀乱麻ぶりを、
映画好きな活字マニアさんは
ぜひ、一読してみてくださいね~♪