テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ あしたの《鳥類》 ~

2021-07-11 23:23:28 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 どんがらがッしゃんッ!」
「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!竜巻注意~!)

 こんにちは、ネーさです。
 雷鳴におそれおののき、
 竜巻注意情報にビビりながらも、
 さあ、メゲずに読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
  ―― 鳥類学はあなたのお役に立てますか? ――



 著者は川上和人(かわかみ・かずと)さん、
 2021年3月に発行されました。
 『鳥類学者だからって鳥が好きだと思うなよ。』で
 全国の、いえ、
 たぶん全宇宙の鳥好きさんをノックアウトした
 気鋭の鳥類学者・川上さんが放つ
 新たなる《鳥との冒険記》です。

「むッ? あれにィ~みゆるはァ~」
「ぐぅっるるがぅるるるる!」(←訳:ひょっこりひょうたん島!)

 学者さんたち、
 NHKの取材班さんたちを乗せ、
 調査船が向かうのは、
 ひょうたん島……ではなくて、
 南の島。

 バカンス?
 リゾート?
 いえいえ、とんでもありません。

 そこは、絶海の孤島……
 ええ、いつものように
 無人島でのフィールドワークです。

「ぎゃッ! らくせきィ!」
「がるぐるる!」(←訳:蠅の大群が!)

 フィールドワークは肉体労働。
 稀少な渡り鳥から
 糞の直撃を受けたり、
 岸壁の登攀にヘトヘトになったりする
 川上博士……
 
 ですが、ふっふっふっ、
 しっかりちゃっかり
 最新機器を手に入れましたよ♪

「おおゥ! それはァ、もしやッ!」
「ぐるーる!」(←訳:ドローン!)

 高性能カメラを搭載した
 ドローンを使えば、
 わあ♪ なんてすばらしいんでしょう♫

 調査船に居ながらにして、
 絶壁の上方で、
 樹々や枝の陰で、
 鳥たちが営巣する様子が
 一目瞭然じゃありませんか。

「あんぜんだしィ!」
「がーるるるる!」(←訳:ノーストレス!)

 断崖絶壁の南硫黄島。
 絶賛噴火中の西之島。
 生態系保存を論ずる会議室。

 川上さんの闘いは
 さらに続きます。

 そう、人っ子ひとりいない
 南海の孤島にまで忍び寄る
 ”絶滅”という
 悪夢との闘いが。

「まもッてェあげたいィ~!」
「ぐるるるるがるるるる!」(←訳:オガサワラカワラヒワ!)

 静かに姿を消してゆきつつある
 鳥たち、昆虫たち、動物たち。

 オガサワラミズナギドリの
 生まれ変わりを自認する川上さんは、
 語り部となり、
 防波堤となって、
 鳥たちを”絶滅“から遠ざけるべく、
 今日も地道な戦いに
 身を投じるのです。

「ほかにもォ、いろいろォ~」
「がるぐるるーる!」(←訳:鳥類エピソード!)
 
 鳥類の先祖である恐竜たちは、
 泳ぎが苦手だった?
 彼らはカナヅチだったのか?
 の謎や、
 英語で論文発表!の国際学会のお話、
 日本鳥類目録作りの苦悩など、
 インディ・ジョーンズをも軽く凌ぐ
 川上さんの冒険に
 まだまだ先は見えません。

「かわかみィせんせいィのォ~」
「ぐるるがっるる?」(←訳:明日はどっちだ?)

 理系さんも
 文系さんも楽しく読める
 鳥類ノンフィクションは、
 全活字マニアさんにおすすめですよ。
 鳥たちの明日を想いつつ、
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 
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~ キツネくんの、ダンス♪ダンス♪ダンス♪ ~

2021-07-10 22:08:06 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あいたかッたでスよゥ、ごろォさァ~んッ!」
「がるる!ぐるるがるるるるる!」(←訳:虎です!今期も食べまくろう!)

 こんにちは、ネーさです。
 待ちに待っていた『孤独のグルメseason9』が放送開始!
 我らが井之頭五郎さんの
 健啖家ぶりに拍手喝采を送ったあとは、
 さあ、週末の読書タイムですよ。
 本日は、こちらのアート本を、どうぞ~♪
 
  



       ―― 小原古邨 作品集 ――



 著者は小池満紀子(こいけ・まきこ)さん、
 2021年5月に発行されました。
 『Ohara Koson』と英語題名にもありますように、
 『小原古邨』は『おはら・こそん』と
 お読みくださいね。

「もうゥ~だいひょうばんッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:大人気だよ!)

 それは、2018年のこと。

 神奈川県茅ケ崎市の
 茅ヶ崎美術館で開催された
 『原安三郎コレクション 花と鳥のエデン』展で
 大きな話題となったのが、
 或る画家さんの作品でした。

 小原古邨さん(1877~1945)。

「かわいいィ~!」
「がるる~!」(←訳:ラブリ~!)

 古邨さんが描いた花鳥画の、
 愛らしさ、美しさはたちまち噂となり、
 アート好きな方々の間を
 駆けめぐりました。

 ニュースだ!
 これは伊藤若冲さんの再発見・再評価に次ぐ
 大発見かもしれないぞ!
 というような感じだったでしょうか。

「だッてェ、にているゥのでスゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:境遇がね!)

 再評価されるまで、
 日本では知る人ぞ知る、
 しかし海外ではたいそう有名だったのが、
 伊藤若冲(いとう・じゃくちゅう)さん(1716~1800)。

 古邨さんはといえば、
 明治から昭和の前半にかけて、
 日本画家・木版画の下絵師として
 名を成した御方です。

 1899年にはニューヨークの展覧会で
 古邨さんの作品が紹介され、
 ボストン美術館や大英博物館、
 アムステルダム国立美術館にも
 古邨さんの作品が収蔵されているんですって。

「むふゥ!」
「がるぐぅるるるる!」(←訳:只者じゃないのだ!)

 日本では、
 1998年頃からじわじわと
 注目が集まり始め、
 2018年の展覧会でとうとうブレイク!

 特に観る者の熱い眼差しを独占したのは、
 キツネの画!でした。

「だんすだんすゥ!」
「ぐるっるがるる♪」(←訳:ステップ軽やか♪)

 この御本では、
 本文41ページに図版が掲載されている
 『踊る狐』(1904-13年頃)。

 金茶色の毛並みの、
 ひょろんと細身のキツネさんが、
 蓮の葉?
 それとも、里芋の葉っぱでしょうか、
 緑色の葉を頭にかぶり、
 右脚をちょいと上げて、
 ほい、ダンスダンスダンス♫

 なんというか、
 これは完全に、
 《一度見たら忘れられない》
 傑作でしょう!

「みィ~んなァ、だいすきィ!」
「がるぐるるがる!」(←訳:踊るキツネさん!)

 狐さん以外にも、
 古邨さんは素晴らしい作品を残しました。

 表紙にもなっている
 文鳥たち。
 スズメに、野鶲(のびたき)、
 鶉(うずら)に、
 金魚、鷺(さぎ)、烏(からす)……。

「えどじだいィとはァ、ちょッとォちがうゥ!」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:20世紀の花鳥画!)

 鷹に、鶴、カワセミ、ウグイス。

 今後はさらに研究が進み、
 世に知られていない作品が
 発掘されることもあるかしら?
 あるわよね?

 と願わざるを得ない古邨さんの作品集は、
 近代の花鳥画好きな御方に、
 歴史好きな活字マニアさんにも
 おすすめですよ。

 巻頭&巻末の解説や略伝は
 読み物としても楽しめます。
 週末に、夏休みの読書タイムにも、
 皆さま、ぜひ♪
 
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~ 選挙も、トリビア? ~

2021-07-09 23:34:50 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 いんぐらんどォにィ、いたりあッ!」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!決勝戦で激突!)

 こんにちは、ネーさです。
 EURO2020のファイナルへ勝ち上ったのは、
 イングランドとイタリア!
 11日の決勝戦では、
 自国開催のイングランドが有利?
 完全アウエーとなるイタリアが踏ん張るのか?
 期待にハラハラしながら、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの新書を、どうぞ~♪

  



      ―― ヤバい選挙 ――



 著者は宮澤暁(みやざわ・さとる)さん、
 2020年6月に発行されました。
 選挙……といえば、ええ、そうです、
 東京都ではつい5日前に
 都議会選挙が行われたばかりで。

「そくじつゥかいひょうゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:報道番組!)

 何かと騒がしかった選挙戦の最中、
 ひっそりと、
 しかし熱心に活動する方々がおられたことを、
 私ネーさ、まったく気付きませんでした……
 それは……

 選挙マニア!

「ふァ? せんきょォまにあッ??」
「がるるるぐる?」(←訳:何ですかソレ?)

 著者・宮澤さんは、
 晴れやかに名乗りをあげます。

 我こそは選挙マニア。
 選挙が趣味!
 
 大学で専攻したのは化学で、
 政治や歴史を専門的に学んだ訳ではないけれど、
 各地の選挙公報を取り寄せたり、
 政見放送をじっくり視聴したり、
 『選挙ドットコム』に寄稿したり。

「ふわわァ~…なるほどォ、それはァ~」
「ぐるるがる!」(←訳:マニアだね!)

 そもそも、
 宮澤さんが選挙に興味を持ったきっかけは、
 『羽柴誠三秀吉』という
 候補者名に驚かされたこと、でした。

 こんなにインパクト大な名前、
 あっていいのか。

 個性的すぎる政見放送も、アリなのか。

「せんきょのォ、るーるゥはァ」
「がるぐる!」(←訳:複雑怪奇!)

 この御本では、
 選挙について調べに調べ、
 すっかり選挙に詳しくなってしまった宮澤さんが、
 9つの《選挙騒動》を紹介しています。

 第1章『死人が立候補した都知事選』
 第2章『267人もの立候補者が出た村長選』
 第3章『選挙前に人口が増える《架空転入》の村』
 第4章『投票所が全焼、水没、連絡が取れない……』
 第5章『選挙権が剥奪されていた島』
 第6章『書類送検、辞職で議員がゼロに』
 第7章『450万円で立候補を取りやめさせる』
 第8章『無言の政見放送が流れた参院選』
 第9章『選挙で荒稼ぎする方法』

「ひゃわわわッ、こッこれはァ~…」
「ぐるるるるがるるる……!」(←訳:ホントとは思えない……!)

 私ネーさ、
 立候補者267人?!?と目を疑い、
 無言の政見放送に啞然といたしました。

 特に、選挙権が剥奪された島のお話には
 しんみり……
 離島ゆえに理不尽を強いられるなんて、
 哀しいわ……。

「ほかにもォ、いろいろォ!」
「がるるぐるるーる!」(←訳:驚愕のエピソード!)

 選挙という、
 民主主義にとっては
 当然のことでありながら、
 ”非日常”の出来事。

 選挙マニア・宮澤さんが
 マニアの視点で選出する
 選挙トリビアは、
 歴史好きな活字マニアさん、
 近代史好きな方々に
 おすすめです。
 ぜひ、手に取って、

「こんなァせんきょッ?!?」
「ぐっるがるるる??」(←訳:あっていいのか??)

 と、呆れ返ってみてくだいね~♪

 
 
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~ プロフェッショナル、かく診たり ~

2021-07-08 23:43:30 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おどろきのォ、きろくゥやぶりィ~!」
「がるる!ぐるるるる……!」(←訳:虎です!スゴすぎる……!)

 こんにちは、ネーさです。
 明るいのやら深刻なものやら、
 数々のニュースあれど、
 いっちばん度肝を抜かれるのは
 MLBの大谷翔平さん関連のニュースですね。
 来週の球宴ではどんな活躍を見せてくれるのか、
 身を乗り出して待ちながら、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



     ―― 後宮の薬師(くすし) ――



 著者は小田菜摘(おだ・なつみ)さん、
 2021年3月に発行されました。
 『平安なぞとき診療日記』と副題が付されています。

「くすしィ、ッてェ?」
「ぐるるるるるがる?」(←訳:お医者さんのこと?)

 ええ、そうですね、
 現代でいうドクター、
 昔の言葉でいうと、薬師。

 この御本に登場する薬師さん、
 大谷選手と似ていなくもありません。
 なぜなら、

   異邦人であり、
   プロフェッショナル意識が
   限りなく高くて、
   圧倒的な《結果》を出す。

 そんな存在なんです。

「たよりにィなるゥ~おいしゃさんッ!」
「がるるぅる♫」(←訳:良いじゃん♫)

 安瑞蓮(あん・すいれん)さんは、
 筑前で評判高いお医者さんです。

 大陸――反乱続きの唐国から、
 海を渡り、
 博多へと逃れてきた唐人の父に
 医術を教わり、
 今は優れた女医さんとして、
 博多はもとより、
 筑前国全域に
 その名を轟かせておりますが。

「せんせいィ! おしごとォでス!」
「ぐるがるる~!」(←訳:出張ですよ~!)

 赴任してきたばかりの
 筑前守さんが、
 瑞蓮さんに依頼したのは。

   京に住む私の娘を
   診てやってくれまいか。

   高価な薬はもちろん、
   祈祷と、祓(はらえ)も試したけれど、
   まったく効かぬ。

「むむゥ~? みやこにィ?」
「がるぐるる~…」(←訳:長旅だねえ~…)

 気は進まなかったものの、
 瑞蓮さんは
 東へ向かうことにしました。

 ……しかし、
 人々の視線が気になります。
 まあ、それには理由があって。

   高く結んだ長い髪は、
   薄(すすき)のような、
   赤みのある淡い色。
 
   彫りの深い端正な顔立ち。
 
   双つの瞳は
   宝玉を想わせる翠(みどり)色。

 大陸人の血が
 彼女に与えた容姿は、
 どうにも目立ってしまうんです。

「だいじょうぶゥでス!」
「ぐるるがるる!」(←訳:腕さえあれば!)

 患者さんに会い、
 問診したり、
 薬の処方を考えたり、と
 診療が始まってしまえば、
 ええ、容姿なんて
 誰も気にしなくなります。

 瑞蓮さんの診療で
 患者さんが快復したなら、
 そこに生まれるのは
 揺るぎない信頼。

 博多の街であっても、
 京の都であっても、
 それは同じ。

「さッそくゥ、うまれましたでスよッ!」
「がるるぐる!」(←訳:新たな信頼!)

 京の、貴族のお屋敷で。
 そして、御所で。

 呼び出され、招かれ、
 診療に携わった瑞蓮さんは、
 御所内部の複雑な人間関係に
 巻き込まれることになります。

 《病(やまい)》の源は。
 その理由は。
 どうしたら、治せるのか。
 癒すことが出来るのか。

「なんもんッ、ぞくしゅつゥ!」
「ぐるる!」(←訳:大忙し!)

 『源氏物語』や『枕草子』他、
 平安時代を舞台にした小説作品とは、
 異なる視点で描かれる
 エンタな《宮中》医学ミステリは、
 ミステリ好きな方々はもちろん、
 歴史小説好きな活字マニアさんに
 おすすめですよ。

 本屋さんで、図書館で、
 ぜひ、探してみてくださいね~♪
 
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~ 色彩と、線と ~

2021-07-07 23:31:52 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あまのがわはァ~みえないィけどォ~」
「がるる!ぐるがるるぅる!」(←訳:虎です!今日はスペシャル!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい! 
 本日は七夕スペシャル!
 ということで、
 読書&アートなひとときを楽しみましょう♪ 
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  


 
   ―― イラストレーター 安西水丸 展 ――



 東京・世田谷の世田谷文学館にて、
 会期は2021年4月24日~9月20日
 (月曜休館、ただし8/9は開館して8/10は休館)、
 『 the work of illustrator ANZAI MIZYMARU exhibition』と
 英語題名が付されています。

 現在、世田谷文学館にて開催中の
 『安西水丸 展』については、
 以前にちょこっとお知らせしましたが、
 あらためて御紹介いたしますよ。

「これはァ、おしゃれッ♪」
「ぐぅるるる!」(←訳:きゃわゆい!)
 
  

 小説に漫画、エッセイ、
 広告や書籍のデザイン、絵本など、
 さまざまなジャンルで活躍したイラストレーター
 安西水丸さん(1942~2014)。

 安西さんの展覧会に相応しく、
 このチラシ(フライヤー)もなかなか
 凝った造りになっていて。

 ↑上の画像の、
 チラシ裏側を
 ↓こうやって……じゃららん!

  

 と、開いてみれば。

「にぎやかッ♪」
「がるるる!」(←訳:カラフル!)

 解説文章のデザインも、
 画像も写真もすべてが
 パッ!とはじけるような色使い!

 ああ、やはり書籍関係のお仕事が
 目立ちますね。
 安西さんによる表紙画や装画と
 切っても切れない作家さんは、
 嵐山光三郎さん、
 村上春樹さん、
 和田誠さん……
 ふぅ、なんて豪華なんでしょう♪

「てんじィないようもォ~」
「ぐるるがるる!」(←訳:豪華で大規模!)

 展示されるのは、
 安西さんの幼少期から晩年に到るまでの、
 作品原画と関連資料500点以上、
 旅をテーマにした特別コーナー『たびたびの旅』では
 原画の他に郷土玩具や民芸品など約130点、
 そして忘れてはいけないのは……
 ↓こちら!
 
  

 ミュージアムショップには、
 この展覧会だけの
 オリジナルグッズも揃っています。

 世田谷文学館限定カバー仕様の
 展覧会図録は、
 企画展会期中のみ販売!

 展示に合わせて、
 漫画『青の時代』を復刻!

 ポストカードやトートバッグ、
 Tシャツやマグカップも!

「まんがァ、よみたいィ~!」
「がるるっるぐるる!」(←訳:マグカップ欲しい!)
 
  

 ↑嬉しいことに、
 8月31日までとなっていた会期が、
 9月20日まで延長となりました♪

 ……のですが、
 どうも雲行きが……?

「あやしィ!」
「ぐるがるる!」(←訳:不安だよう!)

 来週(7/12あたり?)、
 4度目の緊急事態宣言が出てしまうのでは、
 と報じられています。
 博物館や美術館の開館は、
 規制されてしまうのかしら……?

「あうううゥ~!」
「がるる~!」

 活字マニアさんの心も、
 アート好きさんの心も、
 グッとつかんで離さない
 『安西水丸 展』へは、
 先ずは最新情報が掲示されている
 世田谷文学館HPをご参照の上、
 お出掛けしてくださいね~♫
 
 
 
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~ 世界一の、はたらきもの ~

2021-07-06 23:39:50 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪るるゥ~♪ささのォはァ~♪」
「がるる!ぐるるる~♫」(←訳:虎です!さらさら~♫)

 こんにちは、ネーさです。
 祝!PUI PUIモルカー再放送開始!
 おっと、それだけじゃなくて、
 祝!!七夕~!
 例年のように明日のお天気はグズつきそうですが、
 織姫さんと彦星さんの年に一度の邂逅を寿ぎつつ、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



      ―― わんダフル・デイズ ――



 著者は横関大(よこぜき・だい)さん、
 2021年2月に発行されました。
 『“WON”DERFUL DAYS』と英語題名が付されています。

 今秋公開の映画『ルパンの娘』も話題の横関さんが、
 この御本で主役に据えたのは……
 大泥棒ならぬ
 ワンコたち?

「ただのォわんこじゃァ、ありませんでスゥ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:賢さ保証付き!)
「それはァ~…」

 盲導犬。

 はたらくワンコとしてお馴染みの、
 駅や列車内で見かけると、
 なんてキュート!撫でたい~!
 いや我慢だ!お仕事中なんだから!
 てな具合に心をかき乱される存在の、
 可愛いヤツら♪

 現在、
 日本でガンバってくれている盲導犬くんは、
 およそ1,000頭。

 そして、
 私にも盲導犬を!
 と切望している方々は
 3,000人と言われているそうです。

「なのでェ、ひつようゥなのでス!」
「がるるるる!」(←訳:訓練施設が!)

 盲導犬を育てるためには、
 お金も手間も、
 人手も時間もかかります。

 岸本歩美(きしもと・あゆみ)さんは、
 盲導犬の訓練士として、
 いえ、研修生として、
 盲導犬訓練施設《ハーネス多摩》で
 働き始めてまだ2ヶ月の
 新米さんなのですが。

「そうぞうゥいじょうのォ、げきむゥ!」
「ぐるるがるる~!」(←訳:大忙しだよね~!)

 盲導犬に関する知識を学ぶ座学。
 訓練所のお掃除や
 事務仕事などの雑用。
 
 そうして訓練所に慣れてきたところで、
 各研修生さんに
 指導監督がついて。

 いよいよ、
 訓練士への扉が開く……!

「ところがァ、どッこいィ!」
「がるぐるるる~る!」(←訳:安心できませ~ん!)

 歩美さんの指導監督になったのは、
 阿久津聡(あくつ・さとし)さん。

 腕はピカイチ、
 優秀な訓練士さんで、
 ルックスも良くて、
 ワンコたちにも好かれていて、
 ただ……人間は苦手なようで。

「ふァ??」
「ぐるがる?」(←訳:人間嫌い?)

 不愛想で
 とっつきにくい阿久津さんと、歩美さん。
 ふたりは良い師弟になれるのでしょうか。

 訓練士のお仕事は、
 盲導犬の育成だけではなく、
 アフターケアも大切なんです。

 黒いラブラドールレトリバーのジャックくんが
 体調不良?

 やんちゃな性格のキースくんが
 駅で置き去りにされちゃった?

 その他にも、
 マイクくん、
 アンジーちゃんたちが、
 あるいは
 盲導犬の飼い主(ユーザー)さんが
 トラブルに巻き込まれたりしたら、
 はい、
 不愛想な阿久津さんと
 元気な歩美さんの迷コンビの出番ですよ。

「ばんじィかいけつゥ、いたしましょゥ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:ワンコのために!)

 ワンコのしあわせ、
 人のしあわせ。

 6篇から成る
 ”ワンコ”連作ミステリは、
 あたし断然ワンコ派です!な活字マニアさんに、
 盲導犬について知りたい!とお考えの
 ミステリ&エンタ好きな方々にも、
 おすすめですよ。
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 
 

 
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~ 遠く、北極の空へ ~

2021-07-05 23:38:16 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ぱりィ~!!」
「がるる!ぐる!!」(←訳:虎です!パリ!!)

 こんにちは、ネーさです。
 7月4日放送の『青天を衝け』第21回では、
 主人公・渋沢栄一さんはパリへ!
 いいな~私たちも行きたいわよね~パリへ♪
 と羨望を募らせつつ、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~!

  


 
     ―― 北極探検隊の謎を追って ――



 著者はベア・ウースマさん、
 原著は2013年に、日本語版は2021年4月に発行されました。
 原題は『Expeditionen』、
 『人類で初めて気球で北極点を目指した探検隊は
  なぜ生還できなかったのか』
 と日本語副題が付されています。

「ききゅうゥでェ、ほッきょくゥ?」
「ぐっるる!」(←訳:すっごい!)

 北極点到達――

 19世紀、
 多くの冒険家たちが
 まるで何かに取り憑かれたかのように
 北極への探検行に乗り出しました。

 或る者は、
 ヨーロッパとアジアを結ぶ北西航路を
 発見するために。

 また或る者は、
 北極点に自国の旗を立てるために。

 スウェーデンの
 サロモン・アウグスト・アンドレ―さんも、
 そんな冒険家さんのひとり。

 アンドレ―さんが率いる探検隊は、
 気球での北極横断に挑むべく、
 1897年7月、
 ダンスク島から飛び立ちました。

「でもォ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:直後にトラブル!)

 そう、出発直後から、
 探検隊はトラブルに見舞われたのです。

 気球に取り付けた
 誘導索の大半を失い、
 高度の制御が不可能に。

 湿気のせいで
 重さが増した気球は、
 徐々に下降し始め。

 気球の縫い目の微細な穴から、
 水素ガスが漏れ出して……。

「ついらくゥするゥ~…!」
「ぐるる!」(←訳:うわあ!)

 《エルネン(鷹)》と名付けられた気球は、
 出発点から480キロの位置に
 不時着してしまいました。

 仕方なく、
 気球に積み込んでいた橇(そり)を使い、
 陸地に辿り着くための
 難行に取り組みます。

「あッ! あれにィ、みゆるゥはァ~!」 
「がるる!」(←訳:島だ!)

 1897年10月5日。
 クヴィド島、という島に
 探検隊は上陸しました。

 季節はもう秋を過ぎ、
 この島で越冬するしかない……としても、
 荷物に不足はありません。

 食糧? あります。

 水? 充分な量があります。

 防寒着? 
 セーターもジャケットもブーツも毛布も、
 寝袋もテントも、あります。

 ついでに言えば、
 お薬も、猟銃も弾丸も、あるんです。

「なのにィ~…?」
「ぐるがる?」(←訳:なぜ遭難?)

 装備は充分だったのに。
 食糧も衣服も足りていたのに。

 探検隊の消息が途絶えて33年後――1930年。

 偶然、
 クヴィド島に探検隊の痕跡が発見され、
 大騒ぎになりました。
 
 島には探検隊員3名の遺体が残っており、
 ここが遭難の地だったのかと、
 人々を慨嘆させたのですが……

 最後まで分からなかったのは、
 3人の死因です。

「うむむゥ?」
「がる~?」

 なぜ、どうして。

 著者・ウースマさんは
 15年の月日をかけて、
 博物館の展示品や資料、
 遺品にあった日記、
 遺族の方々の記憶、
 あらゆる記録にあたり、
 探検隊遭難の謎を追いかけました。

 ウースマさんが到達した
 その答えとは……?

「りきさくゥ、なのでス!」
「ぐるがる!」(←訳:快作です!)

 2021年BEST BOOKの候補として、
 ノンフィクション好きな活字マニアさんに、
 近代史好きな方々にも
 おすすめしたい一冊です。
 ぜひ、手に取ってみてくださいな~♪
 
 
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~ 《史観》を引っくり返せ! ~

2021-07-04 23:34:08 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おみまいィもうしあげまス!」
「がるる!ぐるがるるるる!」(←訳:虎です!早く梅雨明けを!)

 こんにちは、ネーさです。
 豪雨被害に遭われた方々に
 お見舞い申し上げます。
 どうか早く梅雨が明けて、
 穏やかな気候が戻ってきますように……
 八大竜王さまにお祈りしながら、
 読書タイムに参りますよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  


 
     ―― 青天を衝け 後編 ――



 作者(脚本)は大森美香(おおもり・みか)さん、
 監修はNHKドラマ制作班の皆さん、
 2021年7月に発行されました。
 現在放送中の大河ドラマ『青天を衝け』の
 ドラマ・ガイド本、です。

「せんしゅうゥはァ、すごかッたでスゥ……!」
「ぐるるるるる!」(←訳:インパクト大!)

 ドラマの主人公にして、
 のちに“日本経済の父“と呼ばれ、
 もうすぐお札の顔にもなっちゃう渋沢栄一さん。

 その渋沢さんと、
 泣く子も黙る新選組の
 “鬼の副長“こと土方歳三さんが、
 京都で出会い、
 罪人の捕縛に協力して、
 しかもそれが史実だったなんて!

「めにもォとまらぬゥ、はやわざッ!」
「がるるーるぐるがるる!」(←訳:猛スピード殺陣でした!)

 という、
 大河ファンの方々の間で
 《土方歳三オンステージ!》と絶賛された
 6月27日放送の『篤太夫、青天の霹靂』など、
 このドラマ・ガイド『青天を衝け 後編』では、
 第17回から第29回までのあらすじ、
 出演者さんの紹介&インタビューが
 収録されているのです、が……

 ない……ないわ……ないわね、どこにも……?

「なにがァでスかッ?」
「ぐるがるる?」(←訳:何が無いの?)

 登場人物関係図や、
 出演者さんの紹介ページを探しても、
 載ってないのよ。

 勝海舟(麟太郎)さんのお写真が。

 あ、正確には、
 勝さんを演じる俳優さんのお写真、
 っていうことなんですけど。

「ふむむゥ! たしかにィ!」
「がるぐる!」(←訳:無いです!)

 坂本龍馬さんが『青天を衝け』には出てこない!
 と判明した時には、
 大河ファンの方々も
 いささかの衝撃を受けたようですが、
 さらに、
 勝海舟さんも出てこない!
 となったら、
 いささかどころではない衝撃だわ……

 そして、
 江戸城明け渡しのキーパーソン、
 いえ、近代日本史上でもVIPであるはずの
 勝さんが出てこないのだったら、
 “偉人なのにスルーされてしまう”人たちは
 さらに増えてゆく……のかもしれませんね。

「ふァいッ! ちょうせんてきィ!」
「ぐるる!」(←訳:画期的!)

 脚本家の大森さんが描こうとしているのは、
 いわゆる薩長史観や、
 江戸幕府を擁護する史観、
 とも大きく異なる
 まったく新しい歴史観なのか?……と、
 放送回を追うごと
 ワクワクさせられる『青天を衝け』。

 余談ではございまするが、
 今日7月4日は、
 ドラマ中で土方歳三さんを演じた
 町田啓太さんのお誕生日なのだそうですよ。

「わおゥ!」
「がるぅ!」

 歴史好きさんに、
 大河ドラマ好きさんにも
 おすすめのドラマ・ガイド本です。
 土方さん(町田さん)ファンの方々も、
 ぜひ、一読してみてくださいね。
 

  
 
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~ 《CIRCUS》は、信州へも! ~

2021-07-03 23:33:31 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 しゅうまつはァ~りらッくすゥ!」
「がるる!ぐるるるがるるる!」(←訳:虎です!たまにはサボるぜ!)

 こんにちは、ネーさです。
 たまに……ではなく、
 しょっちゅう……という気がしますが、
 はい、本日は読書をサボり、
 展覧会情報をお送りいたしますよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~♪
 
  


 
    ―― CIRCUS ヒグチユウコ展 ――



 長野県上田市の上田市立美術館サントミューゼにて、
 会期は2021年7月16日~9月26日(火曜休館)、
 2019年の1月に
 東京の世田谷文学館から始まった
 『CIRCUS ヒグチユウコ展』が
 今夏は、信州へ巡回しま~す。

「こうげんのォ、さわやかなァかぜェとォ~…」
「ぐぅるるーるがる!」(←訳:ギュスターヴくん!)

  

 画家ヒグチユウコさんの手から生み出された
 可愛くも怖ろし気なキャラクターたち。

 ヒグチさんのSNSによれば、
 静岡や四国などの
 会場を巡回するごとに
 展示の形式を変えたり、
 出展作品も増やしたり、と
 アレンジが加えられているようです。

 ならば、
 この上田市での展覧会も、
 あちこちに変化や工夫が……?

「うううゥ! みにィゆきたいィでスゥ!」
「がるるる!」(←訳:上田市へ!)

  

 実は、真剣に考えていたんです……
 『CIRCUS』展を観るために
 信州へ遠征するのって……
 出来なくはないわよね?
 上田市って、
 中央本線じゃなくて
 北陸新幹線で行くのよね?
 時刻表は?
 なんて調べたりして。

 でも、
 雲行きが怪しいわ……
 東京はもしかしたら、
 いえ、近々ほぼ確実に
 緊急事態宣言が出てしまいそうな気配が。

「うえええェ~んッ!」
「ぐるがる~!」(←訳:もうヤダ~!)
 
  

 もしも、
 展覧会の会期が終わるまでに、
 2回のワクチン接種が済んでいれば、
 そうしたら……?

「おでかけェしましょゥ!」
「がるるぐるる!」(←訳:県境を越えて!)

 私どもの夏のお出掛け予定は
 まだまだ不透明ですが、
 信州にお住まいの方々は、
 ぜひ、上田市美術館サントミューゼの
 『CIRCUS ヒグチユウコ展』へ
 お出掛けしてみてくださいね♫
 
 
 

 
    ではここで、お久しぶりのオマケ画像も!
   
    『栗山製菓』さんの、
    《ヴァかうけ》……
    そう、あくまでも
    《ヴァ》な煎餅お菓子は、
    えーと、たぶん、
    地中海料理を狙っている、んでしょうか……?
    「おもいのほかァ、おいしィ~!」
    「ぐるるる!」(←訳:カリカリ!)
    新作お菓子をパクつきつつ、
    皆さま、どうか穏やかな休日を♪

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~ 天正時間旅行 ~

2021-07-02 22:15:48 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あたッくゥ~ちゃんすゥ!」
「がるる!ぐるるがるっる!」(←訳:虎です!タイムアタック!)

 こんにちは、ネーさです。
 はいはい、クイズ番組じゃありません、
 梅雨空のもと、
 今日も果敢に読書タイムですよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~♪

  


 
       ―― 鷹の城 ――



 著者は山本巧次(やまもと・こうじ)さん、
 2021年4月に発行されました。
 前回記事でご紹介したのは、
 ”シリアス”路線な歴史ミステリ作品『蝶として死す』でした。

 対して、こちらの御本は、
 ”ポップ&エンタ“路線の歴史ミステリ、でしょうか。

「ひょうしィ、かわいいィ~!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:ヘンテコだけど!)

 人気イラストレーターの
 スカイエマさんによる表紙画は……
 そう、ちょっとヘンテコです。

 お城を背景に、
 なびく旗印、
 勇猛そうな武者さん、
 凛々しいいで立ちの女の子に、
 八丁堀の同心さん……

 えっ? 同心さん?
 なんか一人だけ浮いてるわよ?

 となりますが、
 浮いていても、いいんです。
 何故なら、同心さんは
 異邦人。

 はるかな未来から、
 天正年間にやって来た
 時間旅行者なんですから。

「せんごくゥじだいィ、なのでス!」
「がるるぐる!」(←訳:激戦中です!)

 瀬波新九郎(せなみ・しんくろう)さんは、
 南町奉行所の定廻り同心さんです。
 今日も今日とて、
 強盗犯を追跡し、
 観念しな!
 と十手を突きつけたところで……
 あ?

「あううゥ! あしもとがァ?」
「ぐるるぅ!」(←訳:揺れるぅ!)

 一瞬の暗黒の後、
 気付けば、
 そこは見覚えのない土地で。
 様子も何かおかしくて。

「ここォ、どこッ??」
「がるるるっ?」(←訳:あれは何っ?)

 やがて、新九郎さんは知ります。

 今は、天正6年(1578年)。

 それって、
 俺がいる時代から200年ほども前なんだが。

「もうッ、しかたないィでスゥ!」
「ぐるがるる!」(←訳:開き直ろう!)

 小難しい理屈はあとにして、
 生き延びなくては。

 なんたって、
 戦国時代のド真ん中で、
 しかも俺、
 羽柴秀吉と毛利の軍勢が
 争っているド真ん中にいるらしい。

 数々の捕り物現場を体験し、
 修羅場をくぐり抜けてきた同心・新九郎さんは
 冷静に見極めます。
 とはいえ――

「たたたッ、たいへんッ!」
「がるるるるぅ!」(←訳:攻めてくるぅ!)

 “鷹の城”を囲む羽柴の軍勢が、
 いよいよ動き出す。
 未来人・新九郎さんは、
 さて、どう出るのでしょうか。

 江戸の町ではオシャレで知られる同心さんですが、
 もしも、戦国時代へ飛ばされたなら……?
 SFもミステリも時代小説も、と
 いくつもの《読む愉しみ》を織り込んだ
 エンタな力作は、
 週末の読書タイムにおすすめの一冊です。
 本屋さんで、図書館で、
 ぜひ、探してみてくださいね~♪
 
 

 
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