写真右:三神庫のひとつ。正倉院の校倉つくりで作られているけど、雰囲気は全く違うよ。 まだ見ぬ異国の象を想像して描いた絵は面白いです。
東京駅に来た時は、丸の内グリルでランチをとるのが楽しみでした。昭和レトロな内装(というかあまり改装をしていない?)に、伝統的な正しい「洋食」。(たぶんね。当時の味は知りません)またお値段がリーズナブルなことも嬉しい。だけど改装工事でもう長いこと閉店しているようです。リニューアル開店されると思うけど、そして楽しみではあるけれど、もうあの雰囲気はないでしょう。ちょっと残念。<o:p> </o:p><o:p>
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さて日光です。まず表門を入ったところで「おおっ~~!」と思わず感嘆の声がもれました。東照宮は改装が進んでいますが、目の前の「三神庫(さんじんこ)」は丁度手入れが終わった場所なので色がいっそう鮮やかです。とにかく金色はまぶしく、装飾はにぎやかで、立ち居振る舞い(?)がはではでなのです。案内の人は、しきりに改装にはお金がこのくらいかかった、これを今作るといくらかかるということを教えてくれました。
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奈良の正倉院の校倉つくりを模した建物(写真)もあるけど、かなり雰囲気が違います。そうなのですね、たぶんブラウン基調の奈良の寺社を見慣れているので、あまりにも違う雰囲気にびっくりしたのかも知れません。でも奈良の寺社も新築当時は色鮮やかだったらしいです。まくらことばの「あおによし」がドラマの影響もあり有名になりましたが、青とは今で言う「緑色」で、丹は「朱色」ですよね。
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そしてなにが一番っていうと、やはり国宝「陽明門」!「1日中見ていても飽きないので『日暮らし門』と呼ばれる」ということもむか~し学びましたが、その時「そんなヤツおらんやろ。チッチキチー」と思ったことを記憶しています。
実物は全体がパステルトーンの薄いグレーだという印象です。ひとつひとつは全くそんな色ではないのに、なぜでしょう? 壁という壁に、軒先に、なげしに、そして柱にも、あらゆるところに細かい彫刻や細工が施してあります。しかも人や動物などの表情も実に克明で興味深いです。なるほどこれは、日が暮れるまで見ていても飽きないでしょう。しかし首やあごは確実に疲れます。<o:p></o:p>
「鳴竜」も印象に残りました。説明の僧侶が拍子木を打つと、天井の竜の絵から「鈴が転がっているような反響音」が聞こえてくるのです。意図してつくったとするとすごいことですね。それとも単なる偶然?
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写真:左甚五郎作の有名な「ねむり猫」。正面からは寝ているようですが、下から覗き込むとしっかり「家康のひつぎ」を守っているんだとか。
でもひとつ残念だったことは、お寺のやり方がとても商業主義に感じてしまったこと。まず「鬼門封じの丸い紙製吊るしもの。お祈り込み」(3000円)のお勧めがあり、次にはここだけの「正式な木製じゅず。祈願済み」(3000円)などと続きます。改装に莫大なお金もかかるし、お寺の運営も大変なのでしょうが・・・。<o:p></o:p>
あいよっこが好きな沖縄地域の島々では、ほとんどなにもない拝所でお祈りをしています。宗教心という視点からは、なんだか対極のところにあると感じてしまいました。文化遺跡、歴史資産と考えるほうが良いのかな?<o:p></o:p>
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