写真は2013/2/5「石垣島」<o:p></o:p>
写真:推定重量1000tのサンゴ石灰岩「津波大石」<o:p></o:p>
石垣島川平湾から外周道路を東に進んでいると、米原ビーチ近くに賑やかな場所があります。カラフルでユーモラスな動物たちがいっぱい並び、「キムサー」などたくさんの島キャラもいる「米子焼工房」です。島の明るい太陽にぴったりマッチしていて、どこか前回紹介した展望台のオブジェと雰囲気が似ているような・・・?
写真:楽しい島キャラが並ぶ<o:p></o:p>
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近くの「ヤエヤマヤシ群落」(国指定天然記念物)はマングローブの一種でもあるヤエヤマヤシの群生地で、ここと西表島だけで見られます。ヤエヤマヤシは大きいものでは直径30cm、高さは25mにも達し、まっすぐ空に向かって伸び、頂上で広げた葉っぱがとても美しい! そのほかに大きな板根のサキシマスオウやギランイヌビワなども自生しています。
写真右:空にまっすぐ伸びるヤエヤマヤシ<o:p></o:p>
写真下:悲恋物語の「野底マーペー」
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黒島のオジィが歌う「つんどら節」がマーペーとカムニイの悲恋物語であることを書きましたが、その野底(ヌスク)マーペー山(282m)は、西側から見ると人面にも見え、人が座って泣いている姿とされています。野底岳の頂上にはマーペーが石となり、黒島の方向を見ているそうです。
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八重山諸島は今では海や空の美しさ、景観のすばらしさ、珍しい文化などで多くの観光客を集めています。でもマーペーの物語からは、風土病の代表でもあるマラリアがその特効薬キニーネが発見されるまで、大変多くの人命を奪い、運命を変えてしまったのですね。この地での日々の暮らしや労働がいかに大変だったのかに思いを馳せました。
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市街地に近くなったころ、「大浜 崎原公園」標識を見てとっさに左折しました。そこには道路に沿って4~5個所(どう数えるのか不明?)も御嶽(うたき)が並び、中央には八重山諸島の英雄とされる「オヤケ赤蜂之碑」、そして道路の反対側には「これはなに?」と思った大きな岩石がありました。後になって、というか今検索してわかったことに、これは珍しい「津波石」なのだそうです。
写真:「オヤケ赤蜂之碑」と「御嶽群」
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数箇所も連なった「御嶽群」は初めて見ました。新しい道路に沿ってきちんと並んでいるところから想像すると、道路整地・移転などの理由があったのでしょうか? また「赤蜂の乱」を起こしたアカハチの根拠地がここ大浜であり、妻の「古乙姥(クイツバ)之碑」が近くにあることも知りました。
写真:違う種類のヤシもいいかんじ<o:p></o:p>
彼は「イリキヤアマリ(琉球神道・御嶽信仰・ニライカナイ信仰などとも称される)」という信仰の禁止に反旗を翻したとされ、それは「英雄」だったとも、また反対に「逆賊」だったとも議論されているようですが、いずれにしても普通とは違う何かをして、伝説が残った、ことは確かなのでしょう。
さらに初めて聞いた「津波石」は、名前のとおり「津波によって打ち上げられた石」です。ここの「津波大石」は長径12.8m、高さ5.9m、重さ1000tというサンゴのかたまりで、長い年月を経ていることは、木々の成長からも察することができます。
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研究の結果ではこの大石は約2000年前の津波で打ち上げられたもので、東海岸には、そのほかにたくさん津波石があり「石垣島東海岸の津波石群」として天然記念物になっています。偶然とはいえ、こんなに珍しいものがあるとは!気になったところには行ってみる、見てみる、登って見ることって大事ですね~。
写真:大浜海岸にはなめらかな岩石が多い
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2月の旅なのに、4月の桜をとっくに過ぎてしまいました。「のんびり旅とのんびりブログ」におつきあいくださってありがとうございます。