あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

見えない敵との戦い 勝つか、負けるか?  ⑦

2020-05-07 11:29:38 | 新型コロナウイルス 

写真:2020/4/10 奈良県と三重県の桜たち

宇陀川と周囲の湿原はかつて、明日香藤原時代の宮廷遊猟地

堰堤の桜は「猟路(かりじ)の桜」と呼ばれる

 

 

  4/28、国立感染症研究所は、国内の新型コロナウイルスの「タイプに関する研究結果」を発表しました。「…中国・武漢から持ち込まれた第1波の感染拡大はほぼ終息し、今は欧州で流行しているウイルス株を起源とする第2波が広がっている。…(中略)武漢株から変異し欧州で流行しているウイルス株が、3月中旬までに海外からの帰国者らが持ち込む形で国内に流入、拡散したとみられる」としています。

 

  確かに当初は「持病のある人や高齢者は重病化しやすいが、比較的症状は軽い人が多い」といった報道に「それほどの脅威ではない」とつい感じましたね~。しかしその後イタリア、スペイン、イギリス、フランス…各国のパンデミック映像は現実と思えない悲惨さで、まさに毒性が強くなった印象があり、てごわい性質も次第に明らかになりました。

 

  クルーズ船での感染拡大の後、日本国内での第一報は「奈良県在住の観光バス運転手が、武漢の客から感染」で、その後大阪在住のガイドへと続きました。この時点では武漢型だったのに、いつのまにか欧州型が大勢を占めるようになったということかな?

 

  そうすると「帰国者・入国者に対する検疫体制・方法に問題があった」ということですか? 知識のない素人が心配することですが、あまり問題視されていないようなので…。もちろんこの未知のウイルスは無症状なのに陽性だったり、他人に感染させるなど、とらえにくいですが、空港で韓国や台湾の人が「日本の空港はとても無防備だけど、大丈夫?」などとコメントしていたのも気がかりです。

 

  あることを思い出しました。もう30年ほども前、初めてオーストラリアに行った時です。到着寸前に「今から消毒用のガスを噴霧します」と放送があり、たちまち機内は白いガスで覆われました!「おお~い、これって安全なの~?」とびっくり。そして降りると靴底用の長い消毒用のマットが続きます。当時から種の保存や自国製品への検疫体制がとても厳しかったです。

 

  その後2回の訪豪時はオーストラリア系飛行機ではなかったためか(?)、ガス体験はなかったですが、わからない形で現在もあるかも…。というわけで今回のコロナ禍においてオーストラリア政府が取った対策「中国湖北省在住者をクリスマス島(孤島)で隔離」には、な~るほどと1人ガッテンしたのです。

 

  翻って日本国の検疫体制・意識は比較的(とっても)ゆるいと感じてしまいます。

 

  厚労省は2020/3/27、「成田空港における検疫強化未実施事案について」報道各社に通達しました。「26日、米シカゴからの成田空港到着便(全日空11便)について、検疫強化(14日間の待機・公共交通機関の利用禁止の要請)の対応をすべきところ、乗員16名、乗客76名(除く乗り継ぎ36名)を通常の検疫で通過させました」とし、言い訳とお詫びをしています。

 

  また西日本新聞は4/21に、入国時の検疫強化で「帰宅難民」になり苦悩した実例をとりあげています。なかでも「九州在住の40代男性は3月下旬、出張先のスペインから帰国した。成田空港の検疫場で列になって並んだが「(密閉、密集、密接を避ける)『社会的距離』を取る措置はなかった」という。その後、PCR検査を受け、応接室のような場所に集められた。換気が悪い上にスペースもあまりなく、トイレ以外は外に出ることができなかった」(文:郷達也)という体験が気になります。その他3月から始まった水際対策の問題点を、実例をあげて指摘しています。

 

  これに対して「厚生労働省検疫所業務管理室は『感染者が各地で多発し、そちらに手が回っている。(待機者への)対応ができていないとの指摘は真摯に受け止め、今後考えたい』と話した」そうですが、今となっては「いくら忙しくてもそこが一番大事でしょう」と言いたい気持ちです。

 

  国政府・各県の「出口戦略」が現在、最も注目を集めています。国内が終わった後、さらに重要なのは「対外的出口戦略」であるのは間違いなく、そこでは「わかりやすく簡潔なことばを用いて、判断に迷う表現は避け、誤解や勘違いのないように」と願うとともに、特に対外国においては「入口戦略を万全にして、自国防衛に徹して欲しい」と期待するのです。 

 

写真上:「宇陀川の桜」のほかに「又兵衛桜」「仏隆寺の千年桜」など、宇陀市には桜の名所が多い

何かな、イチゲの仲間?

初めて見ました「ミツマタの花」いいね~。和紙、特にお札の原料として有名。 美杉町に群生地がある。

朝霧の中、なにげない里の風景



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