写真撮影は 2015/12/29~30
四万十川の代表的沈下橋のひとつ「勝間沈下橋」
それにしても不思議です。地図を見ていると「えっ、いったいどこからどう流れているの?」と迷ってしまいます。四万十川は愛媛県境に近い「不入山(いらずやま)」に源を発し、南下しつつ海に向かいますが、海岸線に近い窪川付近から方向を変えて、こんどは西に向かっています。
「ありえな~~い。これって山に登っているみたい」と感じるほど、大きく蛇行しながら、再び南下して土佐湾に注いでいるのです。これなのですね!四万十川の魅力。 豊かな水量で、蛇行しながらゆったりと流れる大河の風貌と美しさを備えているからなのでしょう。
古来より「わたりがわ」と呼ばれたそうで、国の正式名称も近年まで「渡川」でした。住民にとって「川を渡る行為」はとっても必要だけど、危険です。四万十川は常に地域の中心にあり、自然の恵みを与え、生活や文化も大きな影響を受けたことでしょう。
また「これまで見たことがない流れ」と思った蛇行を「穿入蛇行(せんにゅうだこう)」と呼び、これは「自由蛇行」に対する用語で、「蛇行状に屈曲する谷のなかを河川が流れる状態」だそうです。先に蛇行する谷があった、ということかな?
近年四万十川や仁淀川では「沈下橋ブーム」が起きています! 欄干や手すりがない橋は、台風や洪水の時に流されないようにする知恵ですが、いわば橋の原型でもあります。これこそ「渡る文化」を象徴する景色です。
現在四万十川本流:22、同支流:51、また仁淀川本流:6、同支流:23の沈下橋があるといわれます。時に夜間とか飲酒時に、歩行や運転を誤っての転落事故も多いのだとか。そんなときはほぼ助からないようで、本当に危険と隣り合わせなのですね。
実際に車で走ってみると意外と道路幅は広いので、「怖い感じ」はまったくなく、見晴らしが良くって、川面に近くて気持ちいい~~!
あいよっこには「カルスト台地・鍾乳石・鍾乳洞」も四国の魅力のひとつです。その代表がご存じ「龍河洞」で、「地球の宝物」とされる「神の壺」が残っています。2000年以上も昔、住民が使っていた壺型土器に石灰華が付着したもので、考古学上世界唯一の貴重な遺跡です。
そのほかにも巨大鍾乳石や玉すだれ状の滝などなど、いやあ鍾乳洞ってほんとうに面白くてびっくりの連続ですね~~!多彩な体験アドベンチャーも盛りだくさんですよ。
「2015年末 四国の清流と足摺岬」を終わります。
「時期遅れ」なのにおつきあいありがとう
「勝間沈下橋」からのながめ
龍河洞の宝物「神の壺」
「天降石・絞り幕」高さ11m最大の巨石
脇の礼拝所は高僧が修行した跡
玉すだれの滝
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