「竹富島には冬にホタルが飛んでいるのですよ」民宿の夕食後、意気投合して話が盛り上がった時、<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="34:広島県広島市;" Address="広島市">広島市</st1:MSNCTYST>のTさん夫妻の奥さんは目を輝かせて言いました。竹富島は石垣島から高速船で10分ほどの近くにあり、古い沖縄の赤瓦の街並みが残っている雰囲気の良い島です。そこにはなんでもここ竹盛旅館の主人(オーナー）のお兄さんがやっている民宿があり、島唄を聞いたり、近所でホタルを見たりと楽しい一夜だったそうです。Tさん夫妻はもう20年以上も前から沖縄地域の島めぐりを趣味にしているそうで、その意味ではあいよっこの大先輩。西表島にも何度も来ていて、このお宿がごひいきなんだそうです。<o:p></o:p>
そうこう話していると当のオーナーが「玄関先をライトアップしました」と嬉しそうに誘ってくださいました。外には玄関と庭の周囲にイルミネーションがちかちか輝いていました。「素朴な自然たっぷりのここで、どこにでもあるこれは似合わないなあ。違う形の照明か、あるいはなにもないほうがいいのにな」と、実は内心思ってしまいました。
「ホタルの幼虫がいるかもしれない」とオーナーが探し始めて、道路のしげみを見るとかすかな光がフワッ、ツー、フワッ、ツーとゆれているのです。ひとすじ、ふたすじ・・・。ホタルです！こんな季節に、こんな場所で！ 一匹手ですくい採ると、丸めた手の中が、かまくらのようにかすかな光で満たされました。さらに周囲を探すと白黒のぎざぎざ模様の幼虫も見つかり、それもかすかに光っていました。「幼虫は良く見るけど、成虫が飛んでいるのは初めて」というご主人の話にみんなもびっくり。珍しいことなのですね。<o:p></o:p>
飛んでいるのは「オオシママドボタル」のようで、特に水辺である必要はなく、藪や草むらにいるのです。島にはそのほか「イリオモテボタル」「ヤエヤマボタル」「キイロスジボタル」などが見られ、時期をずらして飛ぶそうです。一般にホタルは湿度が高くて蒸し暑い夜に光るといわれるので、今夜がそれに最適の条件だったのでしょう。そして点滅するイルミネーションにも、あるいは反応して近寄ったのかもしれません。そうだと良かったことになります。すっ、すみません。<o:p></o:p>
昔小学生だった頃、近くの小さな川には時期が来るとホタル（ゲンジボタル）が乱舞していました。採ってかごに入れて持ち帰ったのは、美しく光るものを自分のものにしたかったのでしょうか。でもホタルたちは朝になると動かなくなっていました。わかっていても何度も同じことをしたものでした。神様、たくさんの小さな命を奪った罪深きあいよっこをお許しください。
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逃がしたホタルが上方に舞い上がり木に止まったとき、空の星のまたたきが目に飛び込んできました。さっきまであった薄い雲がなくなり、満天の星が広がっています！天の川らしき光の束が流れています。どれがどの星座なのかわからないほど星がいっぱい！何時ごろからこんな空を見てないのかな？西表島、やっぱりすてきです！
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<o:p> 写真：西表島の郷土料理が並ぶ竹盛旅館の夕食。美味しい。</o:p>
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みなさま あけましておめでとうございます。実は昨年の初詣では、3ヵ所すべての神社で「大凶」おみくじをひいてしまいました。今年こそきっと良いめぐり合わせになるはず、と期待しているのです。みなさまも良いお年になりますよう。<o:p></o:p>