去る10月下旬に、山口県岩国市の広大な 蓮田(レンコン田)へ行ってきました。
その蓮田の畔でアオサギの死体を発見しました。(↓)
近くにいた人達との話を簡単にまとめると、アオサギの死体の近くにはむしり取られた羽毛が少しは散らばっているが、死体には猛禽類が肉を食いちぎった傷跡らしきものがなかったので、アオサギを狩ったはいいが、肉の食べ方がまだよく判らない おそらく(猛禽類の)若鳥の仕業であろうということです。
そこで、まだ近くにその猛禽類の若鳥がいるかもしれないので、全員が手分けして探してみることに。
そして、近くの蓮田の奥の遠くの畔にいる オオタカ (大鷹)の 若鳥を発見しました!(↓)
このオオタカの若鳥がアオサギを本当に狩ったという証拠はありませんが、状況的には十分当てはまります。
尚、地元の人によれば、この蓮田では、冬に猛禽類がよく見られるとのことで、猛禽類狙いのバーダーさんがこれから冬に向かって増えていくそうです。 なので、私めも 冬にこの蓮田を再訪したいと思っております。
去る9月末に、COVID-19緊急事態宣言が解除された後も、広島県では集中対策と称して、飲食店などの時短営業要請や県境を越える移動の自粛などが10月中旬まで続けられました。
その集中対策の終了後、秋の渡りの時季がほぼ過ぎた10月下旬に、山口県岩国市の広大な蓮田(レンコン田)へ行ってきました。
その蓮田(レンコン田)で幸運にも、私めには初見となるエリマキシギ(襟巻鷸)のオスの冬羽に出会いました。 日本では春と秋の渡りの時季に見られますが、数は多くない旅鳥です。
エリマキシギのオスの夏羽は、名前の通り、首に白色や赤褐色や黒色などの襟巻のような長い飾り羽が生えるのですが、日本ではほぼ見えることはありません。 日本で見える姿は冬羽で、全身が淡褐色で体上面は黒い軸斑があり、羽縁が灰色で、胸は淡灰褐色だが、腹は白い。
(↓)遠くてピンボケですが、ご容赦下さい。
エリマキシギと似た姿のタカブシギとの違いは、体長(タカブシギは21cm、エリマキシギ♂は32cmで二回り以上大きい)とアイリングの有無(タカブシギには白い太い目立つアイリングがあるが、エリマキシギにはほぼ無い)です。
エリマキシギ単独写真では大きさが実感でき難いのですが、2羽のタカブシギとエリマキシギの大きさの違いを(↓)で確認して下さい。
(↓)体上面の模様も それなりに特徴的ですね。
ところで、昨年2020年6月に Canon Power Shot SX70HSを買って ほぼ1年半ですが、そのAF性能のいい加減さには づっと泣かされ続けております。 ニコンのCoolpix P950への乗り換えを真剣に検討中です。
去る10月10日(日)19:30~20:00のNHK総合「ダーウィンが来た!」という番組で、イソヒヨドリ (磯鵯)が取り上げられました。
本来ならば、名前の通り、磯で暮らすヒヨドリに似た鳥なのに、東京では内陸部の八王子で、しかも駅前の高層ビル近辺で多数のイソヒヨドリが暮らしていることに注目した番組でした。
一方、私めがよく行く河口で、決まって出迎えてくれるのがイソヒヨドリのメスで、オスもいるはずだが、今迄「幸せの青い鳥」とも呼ばれるオスは見たことがないと書きました(→ こちら)。
しかし、去る10月上旬に行った いつもの河口で、初めてイソヒヨドリ♂に、しかも若鳥に出会ったのですが、忘れていて、NHK番組を見て思い出したので、今日は その姿を見て頂きます。
イソヒヨドリ♂若鳥は、オス成鳥の体全体に(体上面の青藍色部にも 体下面の赤褐色部にも)白斑があるような姿で、幼鳥時の産毛が残っている感じですかね。
9月上~中旬に、秋の渡りをあちこち見に行ったのですが、私めが初めて見る野鳥に出会いましたので、紹介します。
その一つが アカアシシギ(赤足鷸)です。
アカアシシギは、春秋の渡りの途中に日本に飛来する旅鳥で、その名の通り、赤い脚が特徴のシギです。
但し、画像をお見せする前に言っておきたいのですが、先に紹介したツルシギ(→ こちら)と、同じ日に別場所のレンコン田で出会ったアカアシシギですが、両者の識別点である上嘴基部の色(→ 黒いのがツルシギで、赤いのがアカアシシギ)が、遠くて朝の陽光に照らされて100%自信を持ってアカアシシギだと断言できない状態なのです。 一応タイトルはアカアシシギとしましたが、 (?)付きにしました。 もしツルシギだったら、御免なさい!と先に謝っておきます!! 皆様の識別コメントをお待ちしております。
アカアシシギの夏羽は体上面が灰褐色で、黒い縦斑が密にあり、体下面は白地に黒い縦縞が密にあり、脇にも黒い横斑があります。 一方、冬羽は体上面が淡い灰褐色で、夏羽に比べて斑紋が粗く、体下面は全体が白っぽいというシギ特有の地味な体色です。
(↓)上嘴基部が黒っぽく見えなくもないような…。
尚、アカアシシギは国(環境省)の絶滅危惧II類に指定されている珍鳥の部類の旅鳥です。
9月上~中旬に、秋の渡りをあちこち見に行ったのですが、私めが初めて見る野鳥に出会いましたので、紹介します。
その一つが ハト位の大きさのツルシギ(鶴鷸)です。 春秋の渡りの時期に日本に渡来する旅鳥ですが、春に多く来て、秋はごく少ししか来ないそうなので、秋に出会えた私めは強運!でした。
嘴(くちばし)が長めで、脚も長いので、鶴のように端整な姿をしているからと ツルシギの名が付いたそうです。
ツルシギの冬羽は体の上面が淡い灰褐色、下面は白というシギ特有の地味な体色ですが、夏羽は体全体が黒色になるそうです。
ツルシギの脚は赤色で、嘴は全体に黒く、下嘴の基部だけが赤色なのが特徴です。(→ 上下嘴の基部が赤いアカアシシギとの識別点)
(↓)上下嘴の色に注目。
(↓)上の2枚とは、同じ田圃だが少し離れた場所で、朝の陽光に照らされた姿。 水面に写る姿にも注目。
(↓)1&2枚目画像と同じ場所での後ろ姿。
尚、ツルシギは国(環境省)の絶滅危惧II類に指定されている珍鳥の部類の旅鳥です。
去る8月下旬に「秋の渡り」を見に行った いつもの河口干潟で、セイタカシギ (背高鷸)のメス1羽に出会いました。
私め、セイタカシギは淡水域にいるもんだと間違って思い込んでおりましたので、海の干潟でセイタカシギに出会って、少々たまげましたです。(笑)
(↓)数枚は、海の干潟で小魚やカニを捕ったセイタカシギの姿ですが、本文の小さい画像では判りにくいですので、本文画像をクリックして大きな画像を出して確認して下さい。
(↓)アオサギ(全長95cm)との比較で、セイタカシギ(全長37cm)の大きさが判ってもらえますよね。
(↓)1本脚になって目を閉じて寝ている姿。(笑)
(↓)首を真っ直ぐ前に伸ばし、両足を後ろに伸ばして飛ぶセイタカシギの姿。 ピントが…。
尚、セイタカシギは、国(環境省)の 絶滅危惧種II類 に指定されている 日本本土では珍鳥の部類の旅鳥です。 海の干潟で出会った珍鳥なので、画像が多めです。(笑)
バン (鷭)は、ハトくらいの大きさで、東日本では夏鳥ですが、私めの住む西日本では越冬する留鳥です。
バンは、通常 湖沼・池・川などの淡水域の水辺に住んでいます。 去る9月上旬に行ったレンコン畑でバンの家族に出会いました。
(↓)バンの成鳥。(→ 過去の写真は こちら 参照)
(↓)バンの幼鳥。(→ 過去の写真は こちら 参照)
バンの成鳥&幼鳥の姿は過去にも見てもらっているので、今日は雛(ヒナ)の姿を中心に見てもらいます。
バンのヒナの額板は小さいですが、親のように赤い色をしており、これが幼鳥になると薄褐色になり、成鳥になるとまた赤くなります。 嘴の先端はどの時代でも黄色で、ヒナは中央に黒色の部分がありますが、幼鳥や成鳥には黒色部はありません。
また、成鳥にある脇の白線(白斑)や下尾筒の白斑は、ヒナにはありません。
収穫前の青々とした大きな蓮葉の茂っているレンコン田から、隣の収穫後の水を張ったレンコン田に家族で出て来たのですが、元来 用心深いバンの家族は直ぐに戻って行ってしまいましたので、わずかな間の出会いでした。
夏のレンコン畑の大きな蓮葉のジャングルの中で安全に繁殖したのだと思われます。 バンはひと夏に2回繁殖することもあるらしく、2度目の繁殖では1度目の子供が幼鳥となってヘルパーとして両親の子育ての手助けをするそうです。 成鳥と幼鳥とヒナが一緒の家族だったので、2回繁殖したのでしょうね。
去る8月下旬、いつもの河口干潟へ秋の渡りを見に行った際に ガングロ・ギャル(→ 漢字で書けば 顔黒小娘?)のマガモ♀に出会いました。(↓)
体全体が白くなったアルビノ/白変種の野鳥は見たことがありますが、体全体が黒くなったガングロ/黒変種?は初めて見ましたです。
マガモ♀だと判るのは、写真は載せませんが、10羽位のマガモ♂♀の小群の中にいたからで、更に、橙色の足、体全体が黒いながらも、上嘴の中央部は黒っぽくて、周辺部の橙赤色の名残があり、青緑色の翼鏡、その前後の白線、体や背中の模様、白い尾羽、などのマガモ♀の特徴が判別できるからです。
(↑)小群のマガモ♂♀達が、私めを見つけて、早々と浜辺から海へ逃げたのですが、このガングロ・ギャルは最後になって、ゆっくり逃げて行きました。 右翼の付け根付近に4つの大きな瘤みたいなのがありましたので、どうも右翼が損傷していたのかも知れません。
昨年6月下旬に 我が家の近くの電線に コシアカ ツバメ (腰赤燕) の親子が止まっていたのを発見しましたが(→ こちら)、今年も 去る7月下旬にコシアカ ツバメの親子が電線に止まっているのを 発見しました。
(↓)(左側の)親鳥が、(右側の)まだ黄色い口角が残っている幼鳥に 時々 餌を与えに来ていました。 その時幼鳥は 翼をバタバタさせて、餌をくれ! とアピールしていました。
(↓)まだ黄色い口角が残っている幼鳥ですが、名前の通り、腰が赤いのも確認しておいてください。
普通のツバメは縦壁面に椀型を半分にした形の巣を作りますが、コシアカ ツバメは、出入り口が細長い徳利型を半分にした形の巣を天井面(→ 軒下、橋の下面、など)に作ります(→ こちら)。
昨年&今年とやってくるということは、恐らく 近く?に巣があるのでしょうが、どこにあるのかまでは判りません。 来年も来てくれることを 願っております。
去る6月下旬 内陸部にある広大な農耕地に鳥撮りに行った際、右足が体から出る直前の膝蓋骨(しつがいこつ)、即ち、人間でいう膝(ひざ)のお皿の骨が割れた?かのように、膝から下の足が あらぬ方向に折れ曲がった、更に、人間の踵(かかと)も割れて その先の趾(あしゆび)も あらぬ方向に折れ曲がっっている ヒバリを見つけました。
ぴょんぴょんと 飛び跳ねるように 歩いていたので、直ぐに どこかケガをしているのかな?! と思い、よく見てみると、右足があらぬ方向に折れ曲がっておりました。
なぜ 体内にある膝蓋骨(しつがいこつ)が割れたのかは不明ですが、弱肉強食の厳しい世界で生き抜くのは、想像以上に大変なことですから、傷付いた野鳥を見ることは まま あることです。
とは言え、元気に採餌しておりましたので、何とか自力で生きていけそうな感じでした。 一般的に、野鳥は足や翼の片方がちゃんとしておれば、自力で生きていけるので、我々人間は、下手に手を出さずに、見守ってやるしかありません。
このヒバリが生き抜くことを祈るばかりです。
シロチドリ(白千鳥)は、北海道では夏鳥、本州以南では留鳥で(すが、私め個人の印象だと広島市近郊では、コチドリとほぼ同時期の夏鳥)、全長17センチほどの海辺のチドリです。
過日 5月下旬にいつもの河口干潟に行くと、オスが後ろからメスに近づいては、メスが逃げる様子が見られ、繁殖時期的には遅いのですが、ひょっとすると交尾が見られるかも…と しばらく観察していると、ちょっと目を離したスキに、オスがメスに乗っていました!(笑)
その後、交尾中に、何と オスを背中に乗せたまま、メスが歩き出しました!
やがて メスが立ち止まって、体を低くすると、やっとオスがメスの背中から降りました。
(↓)一応 メスの顔も見ておいてください。(笑)
まぁ 野鳥の交尾の姿を撮れるのは 極めて稀なことですので、感激?しましたです。
昔 スズメの交尾を観察、撮影したことがありますが(→ こちら)、今回のシロチドリの交尾で2回目です。
ムナグロ (胸黒)は、春と秋の渡りの時季に日本に立ち寄る旅鳥 で、チドリの仲間です。
昨年5月、「春の渡り」の時季に内陸部の広い農耕地で、田植え直前の水を張った田んぼでムナグロ(の夏羽と冬羽)に出会った(→ こちら と こちら)ので、今年も5月中旬に行ってみました。
すると 今年も 遠くの畔に、夏羽3羽と冬羽3羽の計6羽のムナグロ小群を発見。 小群の全体像を1枚撮った直後に、何かに驚いたのか、小群全6羽が同時に飛び立ちました。
私めはファインダーを覗いていたので、飛び立った理由は判りませんでしたが、猛禽類が近づいてきたのかも知れません。
(↓)ムナグロの夏羽2羽と冬羽2羽の様子。
ということで、(↑)の1枚しか撮れませんでした。とほほ(涙) 1枚撮れただけでも「良し」とするしかありません。 まぁ こういうこともありますよね。
5月上旬、いつもの河口に、遅まきながら、「春の渡り」を見に行って来ました。
そこで出会った野鳥の一つが、何と言っても下向きに曲がった長い嘴(くちばし)が最大の特徴の旅鳥、チュウシャクシギ (中杓鷸)で、名前の通り、シギとしては中くらいの大きさ(全長約40センチ)です。
最初は遠くの波消しブロック堤防の先端部に10羽位の小群で舞い下りたのですが、後に数羽が干潟に出て来て、カニを捕えておりました。
(↓)では、キアシシギが左端に1羽混じっておりますが、4羽のチュウシャクシギが確認できます。
チュウシャクシギの頭部には、白い「眉斑」と「頭央線」があり、暗褐色の頭側と「過眼線」があるのが特徴です。
(↓)は、大好物のカニを捕獲したチュウシャクシギです。
ちなみに、カニの食べ方は、捕獲したカニの手足を銜えて振ると、手足がもげて(いや、胴体がもげて)胴体だけが振り落とされるので、その手足がもげた胴体だけを呑み込むのです。 この食べ方は、カニが好きな全ての野鳥に当てはまります。