年金暮し団塊世代のブログ

男寡になった団塊世代の年金の現実と暮らし向きをブログで。 今や仕事になった鳥撮り(野鳥撮影)の成果もアップします。

フェルメール関連写真(#09) : シュテーデル美術研究所

2011年01月30日 | フェルメール


シュテーデル美術研究所(Staedelsches Kunstinstitut)は、ドイツはフランクフルト市の、いわば市立美術館で、フェルメール作品を1点所蔵しております。

それが(↓)の「 #28/地理学者 」です。


(19)96年7月6日の撮影日付が入っています。

(↓)はフランクフルト市中心部のグーグル地図です。 地図の下部の矢印の先に「シュテーデル美術館」とあります。 中心街は上部の「ハウプトヴァッヘ」辺りです。



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フェルメール雑学(#4) : 作品の特徴

2011年01月15日 | フェルメール


(a) 毛皮の付いた黄色いジャケットが、下記の6作品に描かれている。
  「#17/リュートを持つ女」、「#19/真珠のネックレスを持つ女」、「#20/手紙を書く婦人」、
  「#26/女主人とメイド」、「#30/ラブレター(恋文)」、「#32/ギターを引く女」。

尚、黄色ではないが同形のジャケットが「#16/天秤を持つ女」、「#23/コンサート」にも描かれている。


(b) 手紙に関係する絵が、下記の7作品ある。
  「#05/開けた窓辺で手紙を読む少女」、「#13/演奏を邪魔された少女」、
  「#15/手紙を読む青衣の女」、「#20/手紙を書く婦人」、「#26/女主人とメイド
  「#30/ラブレター(恋文)」、「#31/メイドを傍らに待たせて手紙を書く婦人


(c) 音楽/楽器に関係する絵が、下記の6作品ある。
  「#14/ミュージック・レッスン」、「#17/リュートを持つ女」、「#23/コンサート」、「#32/ギターを引く女」、
  「#34/ヴァージナルの前に立つ婦人」、「#35/ヴアージナルの前に座る婦人


(d) トイレに関する絵が、下記の3作品ある。
  「#15/手紙を読む青衣の女」、「#18/水差しを持つ若い女」、「#19/真珠のネックレスを持つ女


(e) フェルメールの作品には女性の絵が多いが、男性のみが描かれているのは、下記の2作品のみである。
  「#27/天文学者」、「#28/地理学者


(f) 実生活に関する絵は、下記の4作品。
  「#09/牛乳を注ぐ女」、「#27/天文学者」、「#28/地理学者」、「 #29/レースを編む女


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フェルメール関連写真(#08) : デルフト眺望 今昔

2010年12月26日 | フェルメール

オランダ デンハーグのマウリッツフイス(Mauritshuis)美術館所蔵の「#12/デルフト眺望」です。
1660~61年に描かれた大きな風景画です。


(↑)は1996年11月15日撮影です。 その翌日に、この絵を描いた場所だと言われている所から見たデルフトの 335年後の風景が(↓)です。


(↓)はデルフトのグーグル地図で、最下部の上向き矢印の先端部、川沿いの道が、フェルメールの「#12/デルフト眺望」を描いた場所だと言われている所です。 「#12/デルフト眺望」の右側の尖塔が新教会(地図中の左向き矢印の先)の、左側の尖塔が旧教会(地図中の下向き矢印の先)のものです。



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フェルメール関連写真(#07) : ヘルツォーク・アントン・ウルリッヒ美術館

2010年12月16日 | フェルメール

ドイツ北部の大都市であるハノーファー(Hannover ~ 日本語的にはハノーバー)の東約60kmにある ブラウンシュヴァイク(Braunschweig)という小さな町にある ヘルツォーク・アントン・ウルリッヒ美術館(Herzog Anton Ulrich-Museum)が所蔵しているフェルメールの作品「 #11/ワイングラスを持つ女」です。



96年6月30日の日付があります。
相変わらずピントが合っておりません。 どうしてなんでしょう? 

それとグーグル、またはヤフーの地図を貼り付けようとしたんですが、出来ませんでした。
やり方をご存知の方、ご教示頂けませんでしょうか?

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しろちゃんのご教示通り、Google地図を画像にして貼付けてみました。(@2010/12/17

ハノーファーとブラウンシュヴァイクの位置関係。


ブラウンシュヴァイク内のヘルツォーク・アントン・ウルリッヒ美術館の場所。 


画像の貼付なら簡単ですな。


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フェルメール雑学(#3)  :  透視画法(その2)

2010年12月03日 | フェルメール

フェルメールの透視画法


(3) 視点 (=消失点と距離点の間の距離
初期の作品、例えば「#10/グラスのワイン」(c.1658 - 60)や「#11/ワイングラスを持つ女」(1659 - 60)では、手前のフロアータイルの両端に「ひずみ」があるが、これは視点が近すぎる(=消失点と距離点が近い)為である。

しかし、「#14/ミュージック・レッスン」(1662 - 64)では、視点がキャンバスから77 cmあり、「ひずみ」は目立たない。
フェルメールは時代とともに、視点を遠ざけると共に、消失点を画面の中央から端の方へ動かしている。
例えば、
  (#08) 「笑う女と役人」(c.1658)の視角は 約53度 
  (#24) 「画家のアトリエ」(c.1666 - 67)は 約30度
  (#30) 「ラブレター」(1669 - 70)は 約28度
  (#35) 「ヴァージナルの前に座る婦人」(c.1675)では 22度しかない。


(4) 水平線
水平線も初期の作品では、相対的に高い位置にあった。
例えば、「#02/マルサとマリアの家のキリスト」(c。1655)、「#05/開けた窓辺で手紙を読む少女」(c,1657)、「#06/居眠りをする女」(c.1657)の水平線は、絵を上下に半分にするように置かれている。
それが、例えば「#09/牛乳を注ぐ女」(1658 - 60)や「#29/レースを編む女」(1669 - 70)では水平線が低く、下から見上げる形になっており、従って人物が大きく見えるように描かれている。


(5) 暗箱 (Camera Obscura)
構図上の助けとして フェルメールが 「暗箱」も使用した事が、 下記の4作品で確認されている。
  (#12)「デルフト眺望」   (#21) 「赤い帽子の少女
  (#24)「画家のアトリエ」  (#29)「レースを編む女


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フェルメール関連写真(#06) : オランダ国立美術館(1)

2010年11月20日 | フェルメール

オランダのアムステルダムにある国立美術館(Rijksmuseum)はフェルメール作品4点を所有しております。 その内の2点を見て頂きます。

(↓)が「#07/(デルフトの)小路」です。


(↓)がフェルメールの代表作の一つ「#09/牛乳を注ぐ女」です。 
私めがフェルメールの虜になるきっかけになった作品です。


(↑)の画像には日付がありませんが、共に96年11月15日です。  もう14年も昔になるんですねぇ。


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フェルメール関連写真(#05) : メトロポリタン美術館 (1)

2010年09月03日 | フェルメール

アメリカはニューヨークにあるメトロポリタン美術館はフェルメール作品を8点所有しております。
その内の1点がこの「#06/居眠りをする女」です。


(↑)の写真には「’96.8.22」の日付があります。 当時まだ鑑賞できていなかったフェルメール作品6点を見る為に、ドイツからアメリカ東海岸(ニューヨークやボストン)に旅した時に撮った写真です。

いやぁ~ 懐かしいですねぇ。 良い思い出です。


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フェルメール雑学(#2) : 透視画法(その1)

2010年07月27日 | フェルメール

フェルメールの透視画法

(1)フェルメールは、消失点と水平線を、特別なキャラクターとムードを構成する為に注意深く位置付けた。
 例えば、「#08/笑う女と役人」では、消失点が2人の人物の中間にあり、2人の関係を示唆している。
 (尚、「#02/マルサとマリアの家のキリスト」は、室内が正しく描かれていないので透視画法による絵ではない。)

(2)消失点

(a)下記の13作品の消失点にピン穴痕がある事が確認されている。 
  (#08) 「笑う女と役人
  (#09) 「牛乳を注ぐ女
  (#10) 「グラスのワイン
  (#14) 「ミュージック・レッスン
  (#16) 「天秤を持つ女

  (#24) 「画家のアトリエ
  (#27) 「天文学者
  (#28) 「地理学者
  (#30) 「ラブレター(恋文)
  (#31) 「メイドを傍らに待たせて手紙を書く婦人

  (#33) 「信仰の寓意
  (#34) 「ヴァージナルの前に立つ婦人
  (#35) 「ヴァージナルの前に座る婦人


(b)フェルメールは全作品を通じて消失点を、描かれている人物の後方か、観賞者とシーンの間にある他のバリアーに置いている。
 例えば、「#05/開けた窓辺で手紙を読む少女」(c.1657)では、消失点は、結局は消された壁にかけたキューピッドの絵の額縁の下側にあり、見る人の視線がキューピツドに行くので、キューピッドの絵を消したのである。


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フェルメール関連写真(#04) : ドレスデン州立美術館

2010年07月01日 | フェルメール

旧東ドイツのドレスデン市にある州立美術館は、2つのフェルメール作品を所蔵しております。

#04/娼家にては、ご覧のように 結構 大きな作品です。
(↓)は、1996年5月4日撮影です。 拡大画像の私めの右胸辺りが赤いのは、日付の赤字の名残で、紙写真からスキャンしたので、あちこちに白い糸くず・ゴミがそのまま写っています。(涙)


#05/開けた窓辺で手紙を読む少女も 大きな方の作品にはいります。
(↓)の拡大画像では、撮影日「1996年5月4日」が かろうじて判読できますが、やはり絵の部分に白いゴミが…。



ドレスデンでは、レジデンツ宮殿のアウグスト通りに面したシュタルホーフの外壁に、マイセン磁器のタイルで作られた壁画「君主の行列(Der Fuerstenzug)」が有名です。 ザクセン地方の歴代君主の騎馬像を描いたこの壁画は、長さ102メートル、高さ8メートルもあり、使われたタイルは2万7千枚だそうです。


(↑の写真では 「’96 5 4」の日付がはっきりと(?)読み取れます) 
たまたま騎馬武者(?)が写っていますが、何かのお祭りだったのか、観光客向けのショーだったのか、記憶にありませんです。


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フェルメール関連写真(#03) : ディアナと同伴者達

2010年06月01日 | フェルメール

この絵「ディアナと同伴者達」は、オランダのデンハーグにある王立マウリッツフイス美術館にあります。
(↓)で絵の大きさがお判り頂けると思います。



(↑)の写真に日付けはありませんが、1996/11/15です。
 実はこの画像は紙写真をスキャンし(→画像左側に白い糸くずか埃が…)トリミングした画像でして、オリジナルの紙写真には日付けが写し込まれております。

1997年春に日本に帰国することが前年の1996年夏頃に決まりましたので、改めてフェルメール作品鑑賞の旅に出た時の写真です。
今後お見せする写真のほとんどは1996年夏以降に撮ったものです。


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フェルメール関連写真(#02) : ベルリン美術館

2010年05月07日 | フェルメール

ドイツのベルリン美術館(Staatliche Museen zu Berlin)は、下記2点のフェルメール作品をもっております。

「#10」~ A Glass of Wine 「グラスのワイン
「#19」~ Woman with a Pearl Necklace 「真珠のネックレスを持つ女

(↓)はそのフェルメール作品2点を撮った、全くのピンボケ写真(←おっ家内の顔はボカシ処理をしてあります)ですが、「1994/8/13」の日付だけがくっきり写し込まれております。



一般に欧米の美術館では、フラッシュを焚かなければ写真撮影をしても良いというのが普通です。
それにしても(↑)のピンボケのさまは、まったくお恥ずかしい! 

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2泊3日の遠出は、全体とは逆方向に動いたんですが、それでも5~10km程度の渋滞に巻き込まれてしまい往生しましたです。 千円高速は5月で終わり(?)ですから、残す所あと少しの期間です。 今月中にせいぜい「遠出」しようと思っておりますです、はい。


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フェルメール雑学メモ(#1) :  失われた作品

2010年04月16日 | フェルメール

フェルメールには、少なくとも下記 3点の失われた作品 がある。

(1) 「Gentleman Washing His Hands」 (手を洗う紳士)
    1696年の競売カタログに 「Where a Load washes his hands, in a see-through room, with figures, artful and rare」(絵の架かったシースルーの室内で手を洗う紳士、巧妙な珍品)と記載されている。 価格は95ギルダー。 だが、喪失して現存していない。

(2) 「Jupiter, Venus and Mercury」 (ジュピター、ビーナス、マーキュリー)
    デルフトの貴族 Gerard van Berckel (c. 1620 - 86) の遺産の競売(@ 1761.03.24.)カタログに載っている初期の歴史画。


(3) 「Grave Visitation」 (墓参り)
    1657年に死んだアムステルダムの画商 Johannes de Renialme の財産目録に記載されている。 評価価値は20ギルダー。


(参考)当時の1ギルダーの価値は、最も熟練した職工の1日分の給料に相当。


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フェルメール関連写真(#01) : 「コンサート」の盗難通知

2010年04月04日 | フェルメール

フェルメール作品全35点の解説は一応完了しましたので、今後は「フェルメール雑学」メモと「フェルメール関連写真」を見て頂こうと思っております。

今日は「フェルメール関連写真」の第1弾です。
フェルメール作品(#23)「コンサート」は、1990年3月に盗難に会い現在も行方不明の為、所有者のボストンにある小さな美術館では、盗まれた絵のない額縁に挟み込まれた紙片を見ただけと、こちらに書きました。

その時の写真を見て頂きます。 「’96 8 24」の撮影日時が見えます。


(↑)の貼紙部分を拡大した画像が(↓)です。 (←まるでピントが合っておりませんが、拡大すれば何とか読めます…)


(↑)の貼紙を和訳したら、以下のようになります。

1990年3月16日夜、警官の服装をした泥棒達がこのガードナー・ミュージアムに侵入し、今このギャラリーで額縁だけになっている主要な絵画 数点を盗んだ。 コレクションの大部分は手付かずでギャラリー自体も無傷だった。 積極的な捜査が継続され盗まれた作品が取り戻されることを切望している。 盗まれた作品の情報を持っている人は直ちにFBIに連絡してください。

盗まれて 最早20年にもなります。 絵はどうなっているんでしょうか……


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フェルメール作品 (#13) : 演奏を邪魔された少女

2010年03月25日 | フェルメール


Girl Interrupted at Her Music, 「演奏を邪魔された少女」
c. 1660 - 61, oil on canvas,
The Frick Collection, New York, USA 


ずっとメモを捜し続けていたんですが、出てきませんでしたので、画像のみ掲載します。


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フェルメール作品 (#04) : 娼家にて

2010年03月01日 | フェルメール


The Procuress, 「娼家にて」
1656, oil on canvas,
Staatliche Kunstsammlungen, Dresden, Gernany


ずっとメモを捜し続けていたんですが、出てきませんでしたので、画像のみ掲載します。


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