昨年「秋の渡り」の時期に行って大きな成果があった山口県岩国市の「レンコン田」(蓮田)に 遅まきながら4月21日に「春の渡り」を見に行って来ました。
昨秋の「秋の渡り」でも見えたように、全ての、と言ってよい程、どのレンコン田でも その畝部分や種レンコンを植える掘り返してある底土部でタシギ (田鴫)がいました。
日本では、春と秋に渡りの途中に飛来する旅鳥、もしくは本州中部以南では越冬のため飛来する冬鳥で、広島では冬鳥となっています。 しかし、岩国市の「レンコン田」(蓮田)で見たタシギは、季節的にみて、冬鳥ではなく旅鳥として飛来したものですね。
タシギは、嘴(くちばし)の先2cm程を、自由に動かすことができるので、嘴の根元は閉じたままで先だけを動かして泥中のミミズ類や昆虫類を探しては挟んで持ち上げ、飲み込みます。
この嘴(くちばし)の先端だけが開閉する仕組みを「嘴端開閉 (したん かいへい)」と言い、一部のシギ類やカモ類で見られます。