既報の通り、今年(2020年)最初の鳥撮り旅行は、去る1月15日、世界中のナベヅル (鍋鶴) の9割(=約1万5千羽)が、そして世界中のマナヅル (真鶴、真名鶴) の5割(=約1,500羽)が越冬する鹿児島県出水(いずみ)市の出水平野(干拓地)にある「ツル観察センター」でした。
マナヅルは全長130センチ位で、ナベヅルの95センチ位より、はっきりと大きいので、また ナベヅルの胴体が灰黒色なのに対して、マナヅルは灰色なので、容易に識別・区別できます。
マナヅルは、前頸から耳孔後方への側頸が暗(濃)灰色が続いており、ナベヅルは暗(濃)灰色が途中で途切れているので、容易に識別・区別できます。
マナヅルは眼の周囲から嘴基部にかけて羽毛が無く、赤い皮膚が裸出しているのと、耳孔を被う羽毛(耳羽)が暗灰色で(周りの頭部の白色や 眼の周囲の赤色に)目立つのも特徴です。
マナヅルの翼は、初列風切や次列風切の羽先は黒いのですが、三列風切は長く白く、雨覆は灰白色です。
(手前がナベヅルで、奥がマナヅルです)
出水市の羽数調査結果では、今冬季のマナヅルの最高羽数は1,642羽(@2019年12月21日)だったそうです。 マナヅルは基本的に 家族単位で行動します。
(↓)は左側に3羽(番と幼鳥1羽)の家族と、右側も同じく3羽(番と幼鳥1羽)の家族です。
マナヅルの番(つがい)は、非繁殖期の冬でも 時には求愛ダンス?をして お互いの愛を確かめ合います。 ツル類は、一度 番になると片方が死ぬまで夫婦であり続けます。
一応 マナヅルの後姿も見ておいて下さい。
尚、マナヅル自体は国の絶滅危惧II類 に指定されていますが、出水平野は「鹿児島県のツル および その渡来地」として国の特別天然記念物 に指定され、そのツルにマナヅルも含まれています。
次回は マナヅルの幼鳥 の姿を見て頂きます。
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