第4184回のカーボンファイバーで日本人の技術者がきっと時間短縮を達成し てくれるでしょうと書きましたが、何と、早くも達成されたようです。
日刊工業新聞より
帝人、CFRPを1分で成形する量産技術 確立-量産車向け提案
掲載日 2011年03月10日
帝人は9日、熱可塑性樹脂を用いて炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を1分以内で成形する量産技術を確立し たと発表した。成形時間短縮で、従来の高級車向けだけでなく、量産車での採用拡大を期待する。東レも熱硬化性樹脂を 用いて、従来30分要していたCFRPの成形時間を約5分にまで短縮化している。需要拡大が見込まれる量産車向け に、今後各社の競争は一層厳しさを増すと見られる。
帝人はこれまで熱硬化性樹脂を用いており、成形時間に5分程度かかっていた。新技術は炭素繊維に熱可塑性樹脂を 含浸させた中間材料をプレス成形するもので、成形時間1分以内という。
今後は自動車メーカーなどとも協力し、2年以内の量産開始、4―5年程度で実際に自動車への搭載を目指す。
熱可塑性樹脂を用いた炭素繊維 強化プラスチック(CFRP)を車体骨格に使った帝人のコンセプトカー (=写真)。重量は47キログラムで、同規模のスチールボディーと比 べて約5分の1に軽量化できた。帝人は9日、熱可塑性CFRPを1分以内で成形する量産化技術を確立したと発表した。
まさかこんなに早く達成されるとは日本の技術者は凄いですね。これで本格的に自動車に採用されるとコストダウ ンも大幅に進みそうです。そうなるとオールカーボン製のクルマなんてのも夢じゃなくなりそうです。電気自動車の走行 距離も結構伸びるのじゃないでしょうか。バッテリーと軽量化で意外と早く実用的になるかもしれません。
今回の大地震のようにガソリンが入荷しなくても太陽光発電で充電できる電気自動車なら停電にも安心です。
とは言いながら、避難するにもクルマはどうしても渋滞があります。それに比べたら自転車なら小回りは利くし渋 滞も無縁だと思われます。
あの地震の日東京では家に帰るために自転車を買い求める人が多かったそうです。自転車で高台に逃げていれば津波 も避けれたかも。
それにしても日本の技術者は凄い!