第 3214回や第 4555回、第 4556回などで鉄道の電気を太陽光発電で賄えるようにならないかと書いてきましたが、やっと日本 も太陽光発電を運行に使うという動きがでてきたようです。まだまだほんの一歩ですが、徐々にその動きが大きく なって日本中の線路の上に太陽電池が敷き詰められる時が来るかもしれません。
スマートジャ パンより 2013年03月07日
鉄 道の運行にもメガソーラー、JR東日本が自社利用を目的に建設
JR東日本が初めてメガソーラーの建設に乗り出す。これまでは駅に太陽光パネルを設 置する取り組みを進めてきたが、新たに車両センターの未利用地に1MWの発電設備を導入する。発電した電力は車 両センター内で消費するほか、余剰分は自社の配電線を使って鉄道の運行に利用する。
[石田雅也,スマートジャパン]
メガソーラーを建設する場所は千葉県にある「京葉車両センター」の構内で、現在使われていない土地に6600平方メートル分の太陽光パネルを設置する(図1)。発電能力は 1.05MW(メガワット)になり、年間に約100万kWhの電力量を見込んでいる。これは首都圏を走る山手線 の1編成が4周するのに必要な電力量に相当する。2014年3月までに稼働を開始する予定だ。
京葉車両センターはJR東日本が東京・千葉・埼玉の1都2県で運行する京葉 線と武蔵野線の車両を収容するための基地である。メガソーラーで発電した電力は車両センターの構内にある事務所 や車庫などで消費して、余った分は鉄道の運行に活用する。
JR東日本は鉄道や駅などで使用する電力の約6割を自家発電設備から供給している。 そのために東京地区の100キロメートル圏内だけでも150か所以上の「運転用変電所」がある。メガソーラーで 発電した電力も同様に自社の配電線を使って運転用変電所に送ることができるようにする(図2)。
鉄道会社は大量の電力を必要とする。JR東日本は今後も太陽光をはじめとし て再生可能エネルギーの導入を積極的に進め、自家発電量の増加と合わせてCO2排出量の低減に取り組んでいく。 1MWのメガソーラーで年間に約500トンのCO2排出量を削減できる想定である。
実際問題としてその道のりは遠いものがありますが、何でも最初の一歩が大切です。これは無理だろうと最初から諦め ていては何にも進みませんが、一歩でも踏み出して、その歩みを止めずに進んで行けば何時の間にか思わぬところまで進 んでいることになります。そうなるとそこから又新たな手段も出てきたりして思わぬ進展が起きたりします。後で気が付 いたら何時の間にか完成していたなんてことになります。
何はともあれ始まったということは歓迎すべき事じゃないでしょうか。きっと日本中の鉄道は太陽光発電で運行 されているなんて時代が来るでしょう。
本当かな!