第 4525回や第 4792回などで何度か取り上げてきた追尾式の太陽光発電もその後どうなったのかの記事は見ませ ん。余り広まってないのでしょうか。やはりどうしても費用対効果の問題がありかなり有効なものでないと広がらな いのじゃないでしょうか。
そんな追尾式に又面白そうなのがありました。これは今 までのとちょっと違った切り口のシステムのようです。
JNC グループ、QBotix社のロボット制御・駆動のユニークな太陽光自動追尾架台の実証実験を開始
JNCグループの千葉 ファインケミカルは太陽光発電事業への参入を発表、さらにQBotix社のロボット制御 方式のユニークな太陽光自動追尾架台の実証実験を開始するとのことです。
QBotix社のユニー クな太陽光自動追尾架台は、最大300kWpまでの太陽光発電システムを1台のロボットが管理します。具体的に は、複数の2軸で太陽を追尾できる架台をつなぐモノレールの上を太陽の追尾を計算する頭脳と調節用のモーターを 備えた自走式のロボットが巡回します。この方式では、精緻に太陽光を追尾できることはもちろん、駆動用モーター をロボットのみがもつことで、従来の一般的な追尾システムと比べて設備が簡便で故障しにくい特長があるとのこと です。
実証実験は、2013年4 月に開始し、日本の風土の適否(耐候性)や発電量などから本設備の事業性が検討されます。発電量は二軸の太陽光 追尾により、固定型に比べて15-40%の向上が見込まれるとのことです。
動作の様子は、YouTube で見つけた下のビデオクリップをみるとよくわかります。このビデオクリップでだいたいのロボットの一架台毎 の移動と調整時間は10秒です。1台のアレイに、5kWp程度つけられるとして、300kWpで60架台。 1回の巡回に要する時間は、10秒×60架台で、600秒で10分です。結構スピーディです。ロボットは、 巡回毎か一定巡回ごとに充電ステーションで充電をする必要があるということですが、充電時間を30分とし て、1日6回程度は方向を変えて太陽の動きを追うことができる計算になります。(これは、当しな研のかって な計算です。
これは今までにないシステムで意表を突かれた感があり ますが、これも結構費用はかかりそうな気がします。
というか、この方式を見て、思いついたのですが、このロボットの代わりに人力はどうでしょう。ロボット が巡回するのじゃなくシャフトを繋いで一か所でハンドルを回すとパネルの角度が変わるような方式で家庭用な ら、私のような暇を持て余した人間のいるところはハンドルを回して太陽を追いかける方式ならコストも比較的 押さえられるのじゃないでしょうか。大きなシステムには無理でしょうが、家庭用なら面白いのじゃないでしょ うか。
私も暇です ね!