ずっと以前か らというかクルマというものを意識しだした学生の頃から疑問に思っていたことが今さらながら解決しました。
それは、「MAZDA」というマツダの綴りです。普通だったら「MATSUDA」ですね。実を言えば自分の名 前にも使われているMATSUだけに余計にどうしてこんな綴りになるんだろうと長い間不思議に思ってました。
というか、疑問に思っていながら調べようともしなかった怠 慢かもしれませんね。というか、それほど真剣には考えていなかったのでしょう。それでも、ああ、そうだったのかと目 からうろこは嬉しいですね。これもネットのお陰です。
Business Media 誠 より
ロー マ字が日本のイメージを台なしにしている――ソニーが「SONI」だったら (1/3)
自 主判断でわが道を行く社名たち
日本の役所が決めた、融通のきかないアルファベット化の ルールに盲目的に従うのではなく、オリジナルの社名を独自の工夫によって海外でも巧みに維持している会社もあり ます。これはブランディング上、極めて大切なことです。
クルマのマツダは、創業者の松田重次郎の姓にも由来するブランド名を、後に社名としました。何も考えない で「松田」をローマ字表記すればMATSUDA となるはずです。しかし、ある宗教の神さまの名前にもかけて「MAZDA」として世界中に浸透しています。シンプルで力強く、しかもシャープです。
ロボット技術で世界の最先端をいく安川電機も工夫をしています。「YASUKAWA」では、「ヤスゥカ ワ」になってしまうので、「YASKAWA」にし たのだろうと思われます。原音に近く、英語圏やフランス語圏でも原音を維持できる可能性が高い社名表記を選んでいるのです。見事です。
非常に意識の高い企業の代表格は「SONY」だといえるでしょう。もしも、東京通信工業という操業時の社 名をソニーに変えたとき、「SONI」あるいは「SONII」としていたら、ソニーのブランドイメージはど うなっていたでしょうか。
実際ソニーの場合、音に関わるSONICという単語の語源であるラテン語の「SONUS」と小さい坊やを 意味する「SONNY」からなる造語であり、 「どこの国の言葉でもだいたい同じように読めて、発音できることが大事」という趣旨で作られたといいます。はじめから世界を相手にビジネスをすることを当 然と考えれば、これが最も自然な選択です。盛田昭夫氏をはじめとする、ソニー創業時代のセンスの良さは、今 考えてみてもピカイチです。
それに比べて、150年もの間、50音にローマ字表記を1つずつあてて事足れりとしている日本の文化行政 の貧寒さは、どうでしょう。日本の人名や企業名 が海外で正しく発音されないのは、外国人が愚かだからではなく、日本が怠慢だからなのです。決してその逆ではないことを、グローバル化で大騒ぎする前に、 落ち着いて考えてみる必要があります。
凄いですね。今でさえ私の様にそんなこと考えもしな い者がいるのに戦後すぐの時代にそこまで考えて社名を考えていた人達がいるんですね。この社名は本当に大切だと思い ます。私だって何時か起業したいと思ったこともあって、まずは社名こそ命と考えたものの思いつかずに諦めました。こ んなことで起業を諦めた軟弱物は私くらいじゃないでしょうか。
そう思うと、一層こうして未来まで考えて社名を付けたということに驚きです。やはり、昔の日本人には凄い 人たちがいたようです。
今はどうなんでしょう!