去年の6月7日(第 4645回)にドイツで5月の平日(25日)に電力需要の3分の1、工場やオフィスが休みの土曜 (26日)には半分近くを太陽光発電で賄えることができたという話題を取り上げ、いよいよ太陽光発電のピーク電 力の威力が見直されると気が来ると書きましたが、そのドイツで今年は既に効果が表れているようです。
太陽電池に関 するニュース記事より 2013年04月21日
ドイツ で平日(2013年4月18日)の昼に、太陽光+風力の出力が電力需要の50%超を記録
独 「IWR(国際経済フォーラ ム再生可能エネルギー)」が2013年4月18日に、ドイツ国内で同日(平日)の昼に、太陽光発電 と風力発電による出力の割合が、電力需要の50%を上回った。と発表したとのことです。
IWRのサイトや ニュース記事によると、これは電力市場「EEX」のデータから判明したもので、具体的な数字は下記の通り。
・ ピーク需要:約70GW
・ 太陽光発電と風力発電の出力:約36GW
ま た[3]では、2012年の発電実績として、
・ 全発電量に占めた太陽光発電・風力発電の割合:21.9%
と の数字も紹介されています。
去年は太陽光発電だけで26GWで22GWを発電したそうですが、今年の36GWには風力も入っているとのことなのできちんとした比較はできませんが、それでも平 日に半分を賄ったということですから凄いものです。
ここまで来ると、自然エネルギーをどう活用するかも計画が立て易いのじゃないでしょうか。ドイツのFITは 失敗だったと日本で騒いでいますが、それで国の財政が破たんした訳でもないのですから、ここまでくれば後の対策 が見えやすいだけに失敗とは言えないと思います。
日本がピークで半分なんて日は当分来そうもないですが、それでも今の産業用がある程度落ち着いてきたらそれ なりの数字が出てくるはずです。その時に、これからどうするかの対策が立てやすくなるはずです。そうなれば、本 気で再生エネルギーで全てを賄うのか、原子力との併用で行くのかの国民的意見の集約も出やすいのじゃないでしょ うか。
早く、そんな日が来て欲しい!