何だか面白い国が出てきたようです。何と、Chinaの罠である尺入金を完済したのだそうです。
それはトルクメニスタンだそうです。ところがここが独裁なのだそうです。これは、独裁が良い方に出たのでしょうか。
宮崎さんが詳しく取り上げてくれています。独裁者が国民の為を考え真剣に取り組めば行き過ぎた民主主義よりは素晴らしい国を作り上げることは可能でしょうが、残念ながらそんな指導者は殆ど居ないしましてや続くこともないでしょう。正に奇跡でしかないでしょう。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和三年(2021)6月14日(月曜日)
通巻第6947号
トルクメニスタンが中国からの借入金を「完済した」と宣言
謎の国のパイプラインは年間300億立方のガスを中国に輸送
トルクメニスタンという謎の国、「中央アジアの北朝鮮」とも云われる。ともかく不気味な国家なのだが、実際に行ってみる と、「明るい独裁国家」。イスラム教スンニ派だが、通俗宗教で、アルコールは飲めます!
人口は600万人足らず、国土面積は日本の1・3倍。観光の売りは「地獄の門」と言って、砂漠のど真ん中に大きな穴、溶岩 がぐつぐつ沸騰しているが、噴火をしない。廻りにテントを張って、かなりモノ好きな観光客が世界からやってくる(筆者のその 一人だったが)。
6月12日、ベルディムハメドフ大統領は唐突に会見し、「中国からの借入金は完済しました」と明らかにした。返済額や金利 に関してもコメントはなかった。
2009年から、営業を開始したのは鳴り物入りのプロジェクト「西気東輸」で、年間300億立方メートルの天然ガスを中国 の上海までパイプラインで輸送する。トルクメニスタン東部から、途中のウズベキスタン、カザフスタンに通過料を支払い、新彊 ウィグル自治区へ入ると、中国国内で分岐され、最終的には上海に届く。
中国上海銀行の資料によれば、同行は2011年時点でトルクメニスタンへ81億ドルを貸し付けたとしている。
明らかになっている数字はこれだけである。
しかし、このガス輸出だけでトルクメニスタンの国庫には年間65億ドルの歳入があるとされ、この独裁国、経常収支が黒字な のである。
トルクメニスタンは、1990年代初頭に、ソ連の頸城から解放されて独立、すぐさま「永世中立国」を宣言したのは絶対にソ 連とは協調しないし、新生ロシアとなっても距離をおく姿勢を内外に明らかにした。ロシアへの恨みは固執的である。
だから最大のガス輸入国である中国とも親密な姿勢を取らず、「上海シックス」にはオブザーバーで二度ほど参加しただけ。中国 としても扱いにくい国であることに変わりはない。
ニヤゾフ前大統領の独裁は、突然の死でおわり、後継となったのが現在のベルディムハメドフ大統領、すでに権力の座について 14年の歳月が流れた。まさに光陰矢のごとし、だ。
▼「言論の自由」「結社の自由」など、あるはずがないが。
大統領主催の閣議をテレビで見たことがある。まったく北朝鮮と同じで、閣僚は大統領とは目をあわせないように汗をかきなが ら必死でメモを取っている。ときどきお追従笑い。
しかも偶然だが、筆者はこのベルディムハメドフ大統領を目撃したことがある。グルジア(現在のジョージア)のトビリシで、 目抜き通りにある豪華ホテルに黒塗りのリムジンが数台とまっていて、トルクメニスタンの国旗があった。玄関で待機して見てい ると屈強なボディガード達に囲まれて、大統領がリムジンに乗り込んだ。
日本との関係改善には意外に前向きであり、ベルディムハメドフ大統領の訪日は即位の礼を含めて四回。日本からの首相訪問は 2015年に安倍晋三首相が首都のアシュガバード入りした。援助国としても、米国に次いで、日本はドイツを抜いて、二位であ る。
それはアシュがバードを走っているクルマの90%がトヨダのランクルであることを目撃すると分かる。此の国の国土の85% は砂漠なのだ。首都の目抜き通りは輝くように大理石のビル群。ところが入居テナントもない様子である。
ニヤゾフ前大統領の金ぴかの像が立っていて、右手に持つ書籍も輝いている。ガイドに「あれはコルランだよね」と聞くと 「NO」。あれはニヤゾフ大統領の著作『聖なる書』です、と答えたのには面食らった。ちなみにこのニヤゾフ前大統領の著作は 日本語にも訳されている。
さて借金を完済したという独裁国家、つぎに何をやらかすか。
資源に恵まれたのと人口の少なさが齎した奇跡なのでしょう。それに指導者と3拍子揃うなんてことは正に奇跡でしょう。
となると、面倒くさいが民主主義も仕方ないのかも。
その中でも、最高なのが日本のシラス国でしょう。権威と権力の分離の凄さです。