何と、もう終りかと期待していたBYDが、ワーゲンの閉鎖工場買収を考えているそうです。まだまだ、EVの行方は分からないようです。
BYDは、これが、起死回生の一手となると考えているのかも。しかし、そう上手く行くのでしょうか。買収が命取りになるのじゃないでそうか。と言うか、それで生き残られると大変なことになりそうです。
宮崎さんが、取り上げてくれています。それにしても、ドイツももし買収されるなんてことになったら目もあてられないでしょう。さて、どうなることやら。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和七年(2025年)1月18日(土曜日)
通巻第8604号 <前日発行>
BYD、フォルクスワーゲンの閉鎖工場買収に高い関心
EU委員会も中国の電気自動車に高関税を適用
苦境に陥ったドイツ経済はマイナス成長を記録した。
ドイツ連邦統計局は1月15日、「2024年通年の実質GDP(国内総生産)速報値が、季節調整済みで前年比0.2%減だった」と発表した。
23年は同0.1%減で、2年連続のマイナス成長は02~03年以来。
花形だったフォルクスワーゲンはドイツの国内工場を閉鎖すると発表した。しめた!とばかりに閉鎖工場を買収しようとうごめき始めたのがBYDだ。
中国政府関係者と自動車メーカーは、閉鎖が予定されているドイツのフォルクスワーゲン工場の買収に関心を示しているとロイターが報じた。
中国政府はドイツでの現地生産開始が、EU市場での影響力を高めるのに役立つと考えているうえ、EVメーカーは、EUへの輸入関税を回避できる。
2024年10月からEU委員会は、中国製EVの輸入関税を45%以上に引き上げた。
中国はただちにEU産ブランデーに暫定関税を導入して対抗したが、ブランデーなどの高級品は関税が高くても買う人は買うのである。
中国政府は自らの夥しい違反には口をつぐみ、一方でEU諸国は「保護貿易主義」に陥っていると世界貿易機関(WTO)に訴訟を起こした。
フォルクスワーゲンはドイツ国内の生産拠点を少なくとも3カ所閉鎖し、数千人の従業員を解雇し、給与を10%削減するとした。
このため労働組合はストライキに突入し、すくなくとも2030年間での現状維持で合意した。
それにしても、EV競争がここまで自動車産業をボロボロにすると誰が想像したでしょうか。
果たして、最後に笑うのはどこになるのでしょうか。決着が着く頃には世界の自動車産業の勢力図はどうなっていることやら。
日本は、勝利の美酒にありつけるのか!
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