10月の『つつきっけん講座&ウォーク』の申込者も40名を超えた。
お話しする内容に更なる新たな魅力やこぼれ話がないか等を現地を訪れ土地の人たちに聞きながら、深みを増している。
南山城三十三所の二十番、念仏寺を訪れると、再建のための解体が進んでおり、二週間前に見た老朽化した本堂や観音堂の姿はなくなっていた。
また、二十二番、興戸観音寺の継承寺院である寿命寺も有名な腰抜け地蔵は現在の住職が来られた時には、すでになかったことを聞いた。
もう一つの継承寺の光照寺も今では、収蔵庫に聖観音立像があるだけになってしまっている。
二十三番の日光寺は、同志社構内の田辺天神山にある。JR同志社前からのひっそりしたもう一つの坂道、これが銭街道。隠された面白い話をどのように組み立てて話すのかがこれまた、楽しみである。
17世紀後半にやっと訪れた平和の世の中で、民衆に観音信仰が高まり、南山城内でも三十三所巡りを作り上げた、東光寺の如範の思いを今一度、思い起こし、少しでも市民に知っていただきたく、この取組みを一歩ずつ進んでいきたく思う。