国民の幸福度を追求するブータン。最近の調査でも国民の90%がそう感じているとのこと。GNPは、日本の1/10。九州ほどの面積に人口77万人。隣町に行くにも3000m級の山を歩かねばならない。しかし、健康医療の考え方がしっかりしている。地域には診療所があり、県の病院、大病院とつながっている。町や住民の健康管理をしている、診療所の保健士が、国民一人一人の健康をしっかりと掌握し、住民と強い信頼関係にある。体調と合わせて精神的な心の支え役を果たす。そこには、暮らしの中の幸せつくりコミュニティが出来上がっているという。高度な医療器具よりも、一人一人の暮らしや健康に役立つサービスが行き届いている。そして、医療に関しては、すべて無料。物質的なことを求める現代人に、いかに精神的なものの大切さが重要かを教示している。世界中がおかしくなり、日本までも日本人の心の中も異変が起きつつある現在、心の在り方や生き方をあらためて学ばねばならない。