沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

座間味村・サイクリング

2007-10-21 | 座間味村
12:15分発、座間味島行きの村内航路になんとか間に合いました。
阿嘉島と座間味島を、1日4往復する小さな船です。
周辺にいくつかの島がありますが、無人島です。
右の大きな島は、渡嘉敷島で、渡嘉敷村です。

座間味港にあるザトウクジラ。
ホエール・ウォッチングで有名な場所です。

港の待合ホールには、尾を識別したクジラ名がありました。
冬の繁殖期にザトウクジラがここへ現れるのは、クジラの成長に欠かせないプランクトンが豊富だからだそうです。

自転車を借りて、地図と水1リットル持って島巡りに出発です。
2時間はかかると聞きました。

いきなり上り坂です。早くも自転車を押します。

平和の塔です。
島を取り囲んだ米軍の猛烈な艦砲射撃に続いて、昭和20年3月26日に米軍が上陸すると、多くの島民が亡くなりました。

集団自決やスパイ容疑で殺された方、戦闘に巻き込まれた方など、600人以上の方々の名前が記されていました。
アイウエオ順ではなく、家族単位で名前が書かれています。
家族の大半をこの戦争で失った方がたくさんいることが、わかります。

お地蔵さんの気持ちが伝わったのか、お掃除をしたくなりました。
塔の周りや通路にあったマツの落ち葉や倒木を片付けました。

少し上ったところにある碑には、村長以下59名が集団自決したと書いてあります。

高月山展望台です。
眼下に座間味港と中心街が見えます。

手前は安護の浦、奥右手は渡嘉敷島です。

自転車は、反時計回りに、西を目指します。
山の稜線の林道がサイクリング道路です。

女瀬の崎(うなじのさち)展望台です。
夕陽がとてもきれいで、景色は最高だそうです。

少し道から外れると、足元がめちゃくちゃ怖いです。
夢に出てきそうな、思い出しただけでも足先に力が入ります。

高速船の出発時刻16時20分が近づいてきました。
急いで、港に戻ります。

港の入り口に、
 「太平洋戦争沖縄戦上陸第一歩之地」
  昭和20年3月26日午前9時上陸
と、記されていました。