ハリーポッターシリーズ第六話「謎のプリンス」Harry Potter and the Half-Blood PrinceのDVDを見ました。原作だけではよくわからなかったことが、映画ではとても分かりやすく面白かったです。
原作とDVDを比べて異なるところを、第五話に引き続き、少し紹介します。
■ダンブルドアDumbledoreが迎えに来た場所は
原作では、バーノンVernon伯父さんの家にいたハリーをダンブルドアが迎えに来るが、映画では、旅を続けていたハリーが喫茶店のウエイトレスとデートするところに迎えに来る。母の姉ペチュニアPetunia叔母さんが、ハリーの安全を守るために果たしている役割を前作の映画では説明していないことや、今回は恋愛がテーマになっていることが理由で変えたのだろうか。
■列車の中でハリーを助けたのは
車内に倒れたままのハリーを、原作ではトンクスTonksが機転を利かして発車寸前に助けに来るが、映画では不思議なメガネをかけたルーナLunaが助けに来てくれる。
■トム・リドルTom Riddle
トムをホグワーツHogwarts魔法・魔術学校に誘うため、ダンブルドアが孤児院のトムの部屋を訪れる場面。原作では本が置いてあるだけだが、映画ではカードが挟まった本、海岸の写真、窓辺に7つの石が並べてあった。
■魔法省
前作では、保身のためヴォルデモートVoldemortの復活を信じようとしない大臣や、大臣に忠実で権力を振り回すアンブリッジUmbridgeのせいで、ハリーにとって魔法省は信じるに値しない存在と化していた。クリスマス休暇でハリーたちがロンRonの家に帰ったとき、原作では魔法省新大臣Scrimgeourがハリーに会いに来てヴォルデモートと闘うために魔法省に協力するよう働きかける場面があり、ハリーの意思が明確に表現されるが、映画では出てこない。
■ロンの家が燃える
原作には無いが、映画では、クリスマスに休暇で滞在するロンの家がデス・イーターたちに火を放たれて燃えてしまう。燃えさかる炎の中をジニーが走りぬけるシーンは迫力あります。
■ジニーGinny
映画では、ハリーより少し背が高くなったジニーが、原作には無い存在感を示していました。クィディッチQuidditchの選手選抜で、ハリーに代わって皆に号令をかけたり、謎のプリンスの本を手放すように率先していました。原作では、ハリーが一人でやっていました。
■指輪Ringから飛び出すものは
原作には出てこないが、映画ではハリーがダンブルドアの持っていた指輪に触れると、蛇からトムが現れ、孤児院の部屋、海岸の写真、7つの小石、ヴォルデモートが次々と映し出される。
■ロケットlocketを手にするのは
洞窟のロケットを、原作ではダンブルドアが入手してローブrobesの中にしまい、後に地面に落ちていたロケットをハリーが入手するが、映画ではハリーが直接入手している。
■プリーズPlease
原作も映画も、スネイプSnapeに対し、ダンブルドアが”Please.”と言う重要なシーンがある。Pleaseは、「頼む」と「どうぞ」とがあって、「頼む」だと”Please, help me”で、「どうぞ」だと ”Please, kill me”のニュアンスが感じられ、原作ではどちらなのかよくわからなかった。しかし、映画の演技を見ていると「どうぞ」のように感じられたが、日本語字幕は「頼む」になっていた。この違いは、最終作を読まないと判らないけど。
■デス・イーターDeath Eatersたちとの闘い
原作では、前作同様にラストでデス・イーターたちと騎士団との壮絶な戦いがあるが、映画ではベラトリックスBellatrixが暴れるだけになっている。
■謎のプリンス
原作では、Half-Blood Princeが正体を明かした後に、バックビークBuckbeakに追いかけられ全速力で去っていくが、映画では、正体を明かした後、燃えさかる家の横を静かに去っていく印象的な風景となっている。謎のプリンスが誰だったのか、その驚きと劇的な結末を重ね合わせて、タイトルにふさわしい印象的なシーンにしている。
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第7話ハリーポッター原作と映画の違い「死の秘宝 PART2」
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