四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

参加する、参加できる

2007年06月13日 | 論評・研究

 せっかくブログにコメントしていただいても、おそらくブログ上では、議論がかみ合わないと思う場合は、直接メールで返事をさせていただいています。

 「みんなが参加する、参加できるまちに」というスローガンに対する誤解があるように感じることが多いので、少し説明させていただこうと思います。

 現在、日本の国では第5次全国総合計画(5全総)が動いています。
 4全総までは、投資総額が明記されていました。5全総は「参加と連携」をテーマとしており、投資総額を示さず、投資の重点化、効率化の方向を示している点が、4全総までと違っています。

 国は6全総をつくらないことをすでに決めています。
 「参加する、参加できるまちに」というスローガンは、実はこの5全総のテーマをヒントにしているのです。

 5全総の時代になって、NPO法、指定管理者制度、市場化テスト、特区制度など、これまで考えられなかった行政への市民参加が可能になっています。「協働」という言葉は好きではありませんが、そう言わなければ行政サービスが維持できなくなってきています。
 規制緩和や開放が始まっているのは、国にお金がなくなったのと、国民の意識が多様化して、国が押さえきれなくなり、そうしなければもたなくなっているからです。

 「郵政民営化をしたからサービスが低下した」と言われますが、民営化せずに国が郵政事業を旧来のままで維持するのも難しいと思います。どっちにしても税金が必要なのです。

 全総は時代に合わせて、微妙に変化しています。時代に合わせて、しっかり身をかわしていっています。これを政治の側から作り上げてきたのは、戦後一貫して責任政党であった自民党です。その内部に蓄積された情報やノウハウは、すごいものがあると思っています。

 みんなが参加する、というのは、もっとしっかりと「見る」ことだと思っています。

 国は悪い、自民党は悪いで、シャットアウトしてしまえば、何も見えなくなってしまうのだと思います。

 参加できる、というのは、国が「見せる」ことだと思っています。

 もっと情報公開して、官から民への流れを進め、国民自身が国を運営しているという感触を感じさせることが大切だと思っています。

 僕自身は、NPO法人の活動を通して、そう思うようになりました。
 だから、綾部にもっとたくさんの法人ができてほしいと思っており、NPO法人化に関する相談には、どんなことでも乗らせていただいています。

 ※コメントに直メールしたら、アドレスが正しくなかったようで、返って来てしまいました。正しいアドレスを入力いただければ幸いです。


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