厚生労働省の年金記録がなくなったという問題は、政府の信頼というものが音を立てて崩れ出していることを感じさせる。
安倍総理がなんとか通そうとしている公務員改革法案は、自民党も抵抗していて、なかなかうまくいかないようだ。
政党が大嫌いだった明治の元勲・山縣有朋は政治家が官僚の仕事を邪魔しないように巧妙な官僚組織を作り上げた。安倍総理は同じ長州人の山縣を乗り越えられるのだろうか?
リストラという言葉は、「再構築」という意味が本来のものだが、そのリストラが避けられなくなっているとは思う。
景気が回復しているそうだが、地方にはその実感がない。なぜなら、地方経済は公共事業を水源として、それへの依存度が高いからだと思う。大企業の景気が上向いているのだとすれば、それは構造改革が成功したのだろう。行政組織の再構築をやりきれば、地方にも実感できる景気回復が訪れるだろう。