四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

大統領

2009年05月25日 | 論評・研究

 韓国ではノムヒョン前大統領が急死、北朝鮮は地下核実験をしたという。

 「これにどんなつながりがあるんでしょうか?」という電話がかかってきたが、それはよく分からない。

 韓国では大統領は本人もしくは身内の金銭スキャンダルが出てきて、全斗煥、盧泰愚など、大統領経験者が逮捕されたりもしている。

 日本ではその地位を退くことによって追及も止まるところがあるが、韓国では徹底的に追及される。

 朝鮮半島は中国前漢の武帝によって征服され、楽浪郡となった。その後、高句麗・新羅・百済の時代や高麗王朝などを経て、李氏朝鮮王朝となった。

 中国には皇帝がいたが、朝鮮には王しかいなかった。皇帝の「皇」は「王」の上に「白」という字が載っていて、「王の中の王」のことだ。

 中国にも、各地に支配者がおり、彼らは「王」を名乗った。各地の王の中で卓越した力を持ち、中原の覇者となった王の中の王が皇帝を名乗った。

 蒙古の王が中原を支配したのが「元」、満洲の王が中原を支配したのが「清」という具合で、始皇帝の秦もペルシャ系だと言われている。

 蒙古や満洲が近くにあり、中国とも接していた朝鮮は、そういった大国の影響を受けざるを得なかったが、中国皇帝と友好関係を保つことによって、その権威を背景にして国を治めてきたとも言える。

 第二次大戦後、朝鮮半島は分断され、二つの国家ができた。

 韓国には大統領、北朝鮮には労働党総書記というそれぞれ「皇帝」が生まれた。
 アメリカのような開拓多民族国家では、大統領に強大な権力を集める必要があるだろうが、大統領制が最良ではない場合が多いのではないかと思う。

 日本やイギリスは、天皇や国王の権威と政治を行う首相が役割分担をしている。
 国体の護持がアメリカ占領政策への日本人の唯一の主張であったが、それは確かに大事なことだったと思う。

 今日の夜は、消防の部内訓練に参加した。


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