宇治に行った。予定まで時間があったので、JR宇治駅前の宇治・上林記念館を見学した。
宇治と綾部は“お茶”の深いつながりがある。
将軍御用達の宇治茶師であった上林家は、もと丹波上林郷(綾部市上林地区)の土豪であった。
織田信長の命を受けた明智光秀を中心とする丹波侵攻の際、上林城(現在の上林山荘)を居城としていた上林一族は降伏し、幼い孫とわずかな家来を城に残して、一族の長・上林久重が宇治に移住して、茶業に携わった。
以来、上林家は豊臣秀吉の時代には茶頭取として宇治茶の総支配を命ぜられ、宇治郷の代官にも任じられた。
明治以後、宇治茶師の各家は相次いで廃業し、現在は唯一、上林春松家が茶業を引き継いでいる。
記念館には豊臣秀吉の書状や戦国大名が珍重した呂宋(ルソン)壺などの名品が展示されていた。
綾部の上林にも、茶業の祖としての綾部・上林記念館をつくったら良いのではないかと思った。
午後は、宇治市選出の村田正治府議の事務所を新たに立ち上げる宇治サポステのスタッフと共に訪ね、事業への理解とご支援をお願いした。
その後、宇治市小倉駅前の宇治サポステ事務所へ寄り、近くにある生活保護者の自立支援施設・オレンジハウスを見学して綾部に帰った。
夜は、綾部出身の日本画家・高田嘉宏さんとお出会いした。
中央公民館で日本画と絵手紙の教室をしておられて、6月に京都で生徒さんの展示会をされるそうで、宣伝ハガキなどをいただき、お話をお聞きした。