大相撲の元関脇麒麟児・北陣親方に綾部にお越しいただいた。
勧進元、本部長と一緒に綾部警察署を訪問して、新谷署長、塩貝地域課長に10月の綾部場所について、暴力団排除、交通対策などを説明し、今後の協力を求めた。
昼から、大相撲綾部場所実行委員会を開催。親方にもご挨拶いただいた。
午後は親方に講演をしていただいた。
14歳、中学3年生で、自ら相撲部屋を訪ねて入門をお願いし、入った初日の夜に寂しくなって家に電話をしたら、お母さんには「何言ってるの!」と頭ごなしに怒られた。
1年後、実家に帰省した際に、母の日記を見た。日記は入門の日から始まっていた。
「和春(親方の本名)から夜、電話がありました。でも、ここで優しい言葉をかけたら息子はダメになると思い、心を鬼にして厳しく接した。息子は朝2時に起きるのが辛いと泣いていた。だから私も明日から、息子と一緒、2時に起きようと思う」
これを読んで、「強くなりたい、強くなろう」と決心した。と、北陣親方はおっしゃった。
講演ではおっしゃらなかったが、昼食時には様々な苦労や試練の話を聞かせていただいた。そういうことを乗り越えている人は優しい、と感じた。
多くの方が講演を聴いて、涙を流しておられた。「感動した。青少年にぜひ聞かせてやりたい内容だった」とおっしゃっておられる方が多かった。
夜は中筋商工繁栄会の総会懇親会に出席。
「会員が減っている」と暗い話ばかりしておられたので、「中筋は綾部市の中で唯一、人口も増えているし、若い人も多い。一番元気ですよ」と挨拶した。
上を見ても、下を見ても、キリがない。
今やれることを一生懸命にやる。それだけなんだと思う。