朝7時12分発の特急に乗って、京都駅へ。府議会の建設交通常任委員会の管外視察に参加した。
今回の視察ではまず最初に、広島県議会に行き、建築設計のプロポーザル発注によって、コストを抑えながらもデザイン性を重視した公共建築物を作っていく手法について学ばせていただいた。
続いて、新幹線で博多へ。そして、バスで福岡県八女市へ行った。
ここでは「八女市ふる里タクシー」というデマンド型バスの交通システムを視察した。
デマンド方式であるが、ドアツードアであるため、年間の利用回数はのべ5万人を超えており、フロンティアやあやバスの参考にもなる良い視察だった。
予約センターも見学させてもらったが、6人体制で、初期投資が約5000万円、年間維持費が150万円というNTTのシステムが導入されており、電話がかかると同時にゼンリンの地図上に家が表示されるという優れものが入っていた。
フロンティアのシステムは町井貞一さんから生前いただいた寄付を元手にその後も改良を重ねながら、200万円以下の予算で作り上げているので、雲泥の差があると思った。
交通政策課の職員さんは、市では珍しく独立した部署があり、朝から晩まで、市民にとって良い交通手段のことを地元にも幾度も入りながら考案されたそうで、熱心に語って下さった。