新年あけましておめでとうございます!
今年は正月の行事もほぼ中止となり、氏子である熊野新宮神社の元旦祭も子ども達3人に代理で参拝してもらった。
小源太が代理として、一番最初に玉串をお供えさせていただいたようで、誇らしげに教えてくれた。子ども達には日頃から「神社とお寺は大事にしてくれ」と言っている。
3日㈰からいただいた年賀状の整理を始め、4日㈪から事務所を開け、5日㈫は10時半から綾部商工会議所(塩田展康会頭)の新年互礼会に出席した。
会場は中丹文化会館で、例年のITビルに比べて数倍の広さとなり、懇親会も行われないという形ではあったが、開催されて良かったと思う。
例年は懇親会の乾杯の発声をさせていただいているが、今年は乾杯がないため、市長、振興局長(代理)に続いて挨拶をさせていただいた。
挨拶の要旨は次のとおり。
新年明けましておめでとうございます。ご紹介いただきました京都府議会議員の四方源太郎でございます。
今年は正月からほとんどの行事が中止となる中で、こうしてコロナ対策の工夫をして開催していただいたことに感謝を申し上げます。
綾部商工会議所というのは名前の通り、「綾部の商工業者が、会って議する所」であり、「人が会う」ということがやはり大事だと改めて思います。
私は今年度、京都府議会で農商工労働常任委員長を務めており、まさにコロナによって疲弊している経済を下支えするための予算を担当しています。通常は当初予算が決まると追加補正というのはあまりないものですが、今年は2月、4月、5月、6月、9月、12月と数十億、数百億規模の大型補正予算を積み上げました。それでもまだまだ足りないと感じておられると思います。
2月からは来年度の当初予算審議が始まります。そこでもしっかりと経済を下支えする予算を打ち出していかなければならないと考えています。
また、市長も先ほどおっしゃったように、コロナの感染防止策としては「中央から地方へ」の流れを創っていかなければなりません。例えば、近畿で一番人口の多い大阪市の面積は綾部市を100とすると65しかありません。そこに3万2千人の綾部市民の85倍もの人が「密」になって住んでいるわけです。都市から地方に人口を移して、本気で人口バランスをとらなければなりません。
京都府は農林水産部が移住政策を担当してきました。農村への就農者を増やすということが移住の目的でした。昨年の2月議会の代表質問で、政策的に取り組む移住目的をもっと幅広く、Uターンや教育、就労などに広げるべきではないかと主張し、農林水産部から府の総合政策を担う政策企画部へと所管が変わりつつあります。知事部局だけでなく、教育委員会等も含めて「オール京都」で移住の拡大に努めてほしいと訴えています。
コロナは人が運んできます。でも、人が生きるために、人を避けるわけにはいきません。政治もそうですし、商売にしても「人と会う」ことが大事な原点だと思います。
私は大学を出て、東京で働いていた20代前半の時に、北極海を単独で徒歩で横断された冒険家の大場満郎さんの事務局を担当していたことがあります。大場さんは3度失敗して、当時、4度目のチャレンジをしておられる時でした。
大場さんは新宿の歌舞伎町に住んで、歌舞伎町のビルの階段を上ったり下りたりしてトレーニングしておられたんです。それで「なんでこんな人の多いところでトレーニングするんですか?」と聞いたら、「人は人中(ひとなか)、木は木中(きなか)」だとおっしゃっいました。
人が誰もいない北極海での極限の孤独を知っておられる大場さんは「だからこそ、トレーニングは歌舞伎町で人に囲まれてする」「木は木に囲まれていなければ育たないように、人は人の中でしか生きていけない」とおっしゃいました。
もうひとつ、大場さんがいつもおっしゃっていたのが「迷わず進め、正直の道」という言葉でした。
コロナを恐れれば、できるだけ人を避けるしかありませんが、それでは人は生きられないし、商売もできない。コロナという病気は、肉体にも大きなダメージをおよぼしますが、精神にもっと大きなダメージを与えます。でも、その精神的なダメージを支えてくれるのは、結局、自分の周りの人達しかいないんです。
今年もいろいろあるとは思いますが、「迷わず進め、正直の道」で、これまで通り、周りの人達と誠実に真面目に付き合うしかなく、それが一番なのだと思っています。
京都府も経済の下支えをしっかり頑張りますので、ご意見ご要望があれば、ぜひお聞かせください。今年もよろしくお願いします。
おめでとうございます。ありがとうございました。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。