19日㈮、視察の2日目。丹後広域振興局の宮津総合庁舎にて、「米農家のコロナ禍による影響」について調査。
丹後農業改良普及センターの太田雅也所長らからの説明を聴取した後、宮津市の日置蓮華米生産者の会の吉田進代表、京丹後市の㈱エチエ農産の越江昭公代表取締役、与謝野町の㈱AGRISTの太田桂史代表取締役から現状の経営状況や課題を聴いた。
丹後地域の農業出荷額は102.5億円で府全体(666億円)の15%を占めており、このうち水稲が42%となっている。農業就業人口は4,802人で、この10年間で24.7%減少している。このうち60才以上の割合は72.4%にもなる。
これまでは水稲によって、担い手減少の中でも機械化を進めて農地保全を図ってきたが、これから先は全てを維持していくのは難しいのではないかと感じている。
今回の視察ではここには書けない本音の話をたくさん聴かせていただき、大いに参考になった。
若い経営者がいろいろと考えながら、前向きに事業に取り組んでおられることもよく分かった。
午後は京丹後市の丹後織物工業組合にて、「コロナ禍を乗り越える織物産業の取り組み」について調査。丹後織物工業組合の田茂井勇人理事長、安田章二副理事長、松田忍副理事長、創作工房糸あそび(与謝野町)の山本徹代表らからお話を伺った。
お話を伺って、織物が着物だけにとどまらず、インテリアや工芸素材としての活用の道が模索されつつあることがよく分かった。丹後が白生地の原材料生産に留まっていた時代から脱皮し、オリジナル製品を持った「メーカー」になっていっていることもよく分かった。
創作工房糸あそびでは綾部の黒谷和紙を織り込んだ生地も製作し、販売していただいているそうだ。黒谷和紙の世界も広げていただき、ありがたいことだと思った。
視察後はバスで府庁まで戻り、そのまま車で同じ道を引き返し、綾部に戻った。
19時半からはNEXT(今川信吾代表)の例会に出席。今後の行事予定などを決めて、いつものように懇親会に行った。コロナで例会が休止していたり、選挙があって参加できておらず、久しぶりだった。