四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

北陸新幹線整備に関する「請願」の対応

2024年12月13日 | 京都府議会

13日㈮昨夜は京都に泊まり、朝、ホテルでテレビをつけると参議院の予算委員会中継が行われていた。石破総理が「農業」問題に関して、立憲民主党の女性議員に答弁されていた。

 最近、予算委員会が始まって石破総理が答弁する姿を観て「石破総理は迫力がある」とか「堂々としていて良い」「田舎の人間は安定感に安心する」という声が巷でも聞こえるようになってきた。

 少数与党で苦しい立場ではあるが、野党の意見も取り入れて、国民生活を上向かせるように頑張ってほしい。

 「政治とカネ」問題はこのままだといつまでも追及されるので、裏金議員はまずは政倫審、その先では証人喚問にも応じて正直に告白し、自ら責任をとってもらうことを望む。

 

 11時から自民党府議団の政務調査会(藤山裕紀子会長)の勉強会に出席。テーマは「京都府における流域治水の取組」について。

 「何のために今、この課題なのか?」という声が聞こえていた。我々、議員の勉強会というのは「勉強する」のではなく、何かを「実現させる」ためにあると思っている。

 部局は進めたいが財政課が予算化を渋っている課題とか、府民や府内の団体から要望が上がっている課題とか、部局に予算をさらにつけさせたいとか、方針を変えさせたいとか、意義を明確にさせて、それを説明した上で呼びかけるべきだと思う。

 「流域治水」はもちろん重要な課題ではあり、すでに以前から京都府に要望し、一部は実現していて、もっともっと進めてほしい問題ではあるが…。

 


■北陸新幹線整備に関する「請願」

 12時半から議員団会議13時半から政策環境建設常任委員会に出席した。

 最初に議案の採決を行った後、請願審査が行われた。

 二之湯真士府議が提出された「北陸新幹線整備に関する請願」については紹介議員が降りられ、賛同者がなく、不採択となった。

 私にも11月末に二之湯府議から「紹介議員になってもらえないか?」という依頼があったがそれはお断りした。

 たしかに11月11日に自民党府議団が知事に出した「北陸新幹線小浜京都ルートのルート再考」を求める要望書に続いて、20日に無断でそれが修正されたものが再提出されたようだ。

 「自民党府議団の真意が分からない」と二之湯府議がおっしゃる気持ちは理解できるが、自民党府議団の荒巻隆三代表幹事が議員団会議においても、マスコミ取材に対しても一貫して、「11月20日の文書は議員団での手続きを全く踏んでいない単なる内部のメモが流出してしまったものだ」と明言されているし、私も「11月11日の要望書だけが自民党府議団の要望書だ」と考えている。(昨日、西脇知事が「二度目の要望書も要望書と認識している」と記者会見でおっしゃったようだが、それは知事の「優しさ」だろう)

 そのため、「今は請願を出して議員団をバラバラにするのではなく、一致結束して11月11日の要望(ルート再考)実現に団を向けていく方が得策だと思います」と二之湯府議には説明した。納得はしてもらえなかったが、請願よりも議員団全体の要望書に重みがあると考えての判断だった。

 その後、片山誠治府議が紹介議員になられて請願は受理された。片山府議がそのまま紹介議員として委員会で説明をされるのなら、前向きに検討しなくてはいけないと思っていたが、「総合的判断」によって片山議員が紹介議員を降りられ、不採択とすることの党議拘束もかかったので議員団の意向に従った。

 もちろん、今も二之湯府議との友情には変わりがないし、北陸新幹線のルート再考を目指す立場は同じだと思っている。

 府民の皆様には混乱や誤解を生じさせる結果になり、そのことは自民党府議団の一員として大変申し訳なく思っております。

 

■京都府知事、京都市長が与党PTのヒアリングを受ける

 京都府知事と京都市長、大阪府知事の与党PT(座長:西田昌司参議院議員)によるヒアリングは朝8時から9時で行われたようで、それは報道されている通りです。

 それぞれの首長さんが「現時点では現行の小浜京都ルートでのOKは出せない」といくつもの懸念点を示されました。全く常識的なお話です。これを聴いてもなお現行ルートを強行するというのは日本国民を泥沼にはめていくことです。

 


■PFAS問題の徹底調査と対策を!

 請願審査の後は総合政策環境部の所管事項の質問となり、私はPFAS問題に関して質問した。

 綾部市内では1年以上前に高濃度のPFASが検知され、地元の皆さんはそれに振り回され、今でも何度も会議を開くも国や府の対応がハッキリせずに困り切っておられる。

 全国各地でも同様のPFAS検知のニュースが流れるが、綾部での濃度はそれよりも高い。それなら綾部での発生源を徹底して調査し、これ以上、全国で被害が広がらないような対策を取れないものなのか?と要求した。

 もともとPFASは海外で人体に良くないという研究結果などが出て、世界的に規制が強まってきたので、数年前から日本でも調査が始まってきたものではあるが、日本でゼロから調査しなくても海外の調査結果を参考に日本での対応が決められないのか?

 綾部市では飲用水には影響がないが農作物や川の安全が危惧されている。農作物が「危うい」と思うのなら「規制すべき」であって、「安全」なら「安全だ」と明言してほしい。「結局、そういう国の曖昧な態度のしわ寄せは、何の非もない住民の皆さんに押しつけられている」と強く述べた。

 

 夕方、綾部に戻り、夜はNEXT(今川信吾代表)の忘年会に出席。ここ数年、欠席ばかりだったが、今年はロータリークラブの忘年例会が1日ずれたために出席できた。

 オスキーニを会場に、周りの店から中華料理やカレーなどをテイクアウトして、10数人で雑談して過ごした。


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