四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

道路整備要望と建設交通部への質問

2024年12月16日 | 京都府議会

16日㈪朝8時40分頃車で綾部を出たが、府議会に着いたのは10時半過ぎ今日は京都市内が渋滞していた。

 11時から府道広野綾部線及び綾部環状道路改良促進協議会(長野幸富会長)京都府の石井宏明建設交通部長に要望されるのに同席。長野会長が都合悪く、中堂秀二副会長が代わって要望された。

 この路線は京丹波町広野(旧和知町)を起点として、由良川左岸を通って山家地区、綾部地区(野田町)まで改良が進んでいるが、野田踏切の先の並松町区間は由良川と線路に挟まれて拡幅工事が難しいため、井根山にトンネルを掘るなどして道路を上げ、寺町の都市計画道路寺安場線につなげてそこを改良し、最終的には田野町~安場町~上延町~大島町の鳥ヶ坪交差点で府道福知山綾部線につなげる「綾部環状道路」としての整備を要望している。

 現在は「綾部環状道路」の一部にあたる府道安場田野線、三俣綾部線のうち、中筋地区の安場町、上延町でのバイパス工事や道路拡幅工事を進めていただいている。

 京丹波町側の片山誠治府議にも要望に同席していただいた。

 

 11時半からは主要地方道綾部美山線開通促進協議会(長野之輝会長)同じく要望活動に同席。綾部市睦寄町古屋と南丹市鶴ヶ岡を結ぶ「洞峠」の開通を目指して活動している。こちらも南丹市側の片山府議に同席いただいた。

 こちらはUPZ内でもあり、資源エネルギー庁の原発避難路予算を現在の約2億円を10倍程度に拡充してもらって、原発避難路として整備できないかと考えている。

 

 午後政策環境建設常任委員会に出席し、建設交通部所管事項についての質問。

 私はまずは「北陸新幹線」について。

 13日に開催された与党PTのヒアリングの形態や委員から西脇知事への質問や意見の内容をまず尋ねた。

 会議の形態は、公開によるPT座長、副座長の挨拶の後、非公開で最初は大阪府知事の説明とヒアリング、入れ替わりで京都府知事、京都市長が説明とヒアリングを受け、その後、PT委員のみでの会議が若干行われたようだ。

 質問は説明の確認程度、意見は北陸や関西の議員が自らの想いを述べられた程度とのこと。

 北陸新幹線小浜京都ルートのB/Cは最初にルートが示された際に1.1と公表されたが、以後、いっこうに公表されない。そんなに計算が難しいのか?と聞くと、計算式があるので難しいものではないが、B(ベネフィット、便益)に何を含めるかによっていろんな考え方はあると思うとのこと。

 例えば、計算式には「社会的割引率」が含まれるが、これは平成の初め頃の国債金利(4%)によって決められており、30年以上たった今でもそのままの4%となっている。(現在のレートだと1%)

 これを1%にすれば、北陸新幹線小浜京都ルートのC(コスト、費用)が5兆円を超えた今でもB/C1.0以上とすることは可能かもしれない。しかし「北陸新幹線にだけそれを適用するのは邪道だ」という意見を述べた上で、京都府がよく言う「受益に応じた負担」の「受益」は国交省か京都府のどちらが計算するのか?と質問した。

 それは「京都府が計算する」との答弁があり、「その計算を早くやって、京都府はこれだけしか出せないと示した方が良くないか?」と質問したら、「現行の小浜京都ルートには多くの懸念点があるため、その懸念点が払しょくされないことには計算するにも至らない」という答弁だった。たしかに、それはそうだろう。

 整備新幹線というのは「第二の国鉄を作らない」という方針で、地元にも負担を求め、地元が必要だというところにだけ新幹線を敷いてきた。今さら「国策だから全て国費でやれ」と言い出したら、これまで自己負担してきた自治体は怒るだろう。「そういういい加減なことを国会議員が言うこと自体がおかしい」と意見を述べた。

 

 にも、今日、衝突事故があった京都縦貫道の暫定2車線を早く4車線にしてほしい。せめてネクスコが方針を出している園部IC~丹波IC間だけでも早くやってほしい」と要望。

 同じく、単線で先日の土曜日のわずかな積雪で大きくダイヤを乱した山陰本線について、「これでは公共交通の意味がなくなっている」と指摘し、JR西日本へ改善要望することを求めた。北陸新幹線であれだけ「リダンダンシー」と言うのなら、生活路線である在来線の「リダンダンシー」にも、もっと気を配るべきだ。

 また、来春の建築基準法改正について、府民への影響について質問した。

 

 夜は京都泊。


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