29日㈰、午前中から事務所でブログ書きなど。輝くんから借りた「日本が滅びる前に 明石モデルがひらく国家の未来」(泉房穂著、集英社新書、2023年)も、ざっと読んだ。
夕方には小源太が帰省してくるそうだ。
先日12月27日付の北海道新聞に「北海道新幹線札幌開業、2038年度が軸 国交省が調整 1月以降に決定 開業時期変更は2度目」という記事が出ていた。
2012年に着工した北海道新幹線(新函館北斗―札幌間)212キロのトンネル工事が難航しており、予定されていた2030年度末完成が2038年度まで延びることになるそうだ。18年の工期が26年以上になるということだ。
このトンネル工事も北陸新幹線の小浜京都ルートと同様にシールド工法区間が多いが、小浜京都ルートよりは工事が簡単だと言われていた。それが26年以上かかるのに、小浜京都が28年で済む、はずはないだろう。
トンネル工事は「掘ってみなければ分からない」ので、それを「科学的知見」で説明して京都府民を納得させることは不可能だ。
「急がば回れ」。早くルート変更をして、トンネルではなく高架で作れば、距離が延びても工期も工費も安くできるのではないだろうか?
小浜京都ルートの難しさが、さらに明らかになるニュースだった。
今年は「北陸新幹線問題」で揺れた一年だった。
振り返ってみると、私は8年前、北陸新幹線の敦賀以西が現在の小浜京都ルートに決まった直後の2017年1月5日に開催された綾部商工会議所の新年互礼会の乾杯の挨拶で、
「北部産業創造センターの確実な実現」と「北陸新幹線(小浜ー京都)ルートの自然破壊、京文化破壊」「山陰線(綾部ー園部)の複線化推進」
について発言しており、小浜京都ルートに反対すると同時に山陰本線(園部~綾部間)の複線化を求めている。
※参考:2017年1月5日付blog「今年も始動、商工会議所の互礼会」
2日後の2017年1月7日に開催された自民党京都府連の新春懇談会の西田昌司府連会長の挨拶に対しても、
西田昌司府連会長の「北陸新幹線のルート問題」についての説明は不完全燃焼だ。
府北部にとっては、「新幹線がダメなら、山陰線の複線化を強く進める」という決意であるとか、「小浜ー京都ルートの金銭的負担や環境負荷は京都が負うべきものではない」ということを地元議員として強く主張していくという決意をしっかりと示していただきたいと思う。
と感想を書いている。
そして、1年後の2018年12月14日に綾部で開催した西田昌司参議院議員との懇談会では、
私からは「北陸新幹線の舞鶴ルートがダメだったので、やはりJR山陰本線の整備が必要。園部駅から北ではICOCCAカードも使えない。消費税増税でキャッシュレス利用ならポイント付与と政府は言っているが、地方にはハンデが大きい」「Iターン、Uターンを増やすためには、農地法、農振法の許可や手続きを簡素化して、もっと簡単に農地を住宅地等に変えられるようにすべき」「天然ガスパイプラインの舞鶴~三田の敷設について、国の制度支援、国交省の高速道路使用の許可を」という点などを要望した。
とも述べている。
早期延伸のためには「米原ルート」にするか、敦賀~小浜~福知山~新大阪という「四方ルート」のどちらか、もしくは両方同時に建設するということになるのでないか。
現行ルートでは全く進まないのは明白であり、それは8年前の決定時から私は分かっていた。「やれるのならやってみたらいい」と思っていたが、案の定、頓挫している。
「下手の考え、休むに似たり」。決断は早い方が良い。