運転士が「できれば止まりたくない」と思っているバス停はいくつかある。というか、それも状況によりけりで… バスが遅れていれば「あのバス停を通過したい! そうすれば、その先の青信号に間に合う!」と思うし、バスが余裕しゃくしゃくで走っていれば「20人でも30人でも乗ってきやがれぇ~!」と思う。
まぁ、中には「全部止まりたくない」なんて冗談っぽく言う運転士もいるけれど、それはそれで正直なところかもしれない。実際に、バス停で止まったり動いたり… 扉を開けたり閉めたり… 車内事故が起こる確率が高くなるのは間違いないからである。
さて、私が「できれば止まりたくない」というか「止まってもすぐに発車したい」と思う場合、“後続車を待たせるから”という理由があるのだが… 私が特にそう思うバス停の一つに、某港から出てきて最初のバス停がある。
そのバス停は2つの大きな交差点の間にあり、その交差点の間隔は“僅かバス3~4台分”しかない。しかも、ほとんどの場合、バスはバス停手前の交差点を右折矢印で曲がって行くので、すぐに信号が変わって後続車の波が押し寄せてくるのだ。
さらに、バス停のある部分は片側3車線なのだが、バスが止まっている左車線は“左折レーン”になっていて、しばらくの間は信号が“左矢印”だけ… バスの右側に止まっている直進車は、当然のことながら動かず… 後続の左折車はバスの後ろでジッと待つしかない。
しかし、バスの乗客が多くて停車時間が長くなると、信号が青に変わり、直進車が動き出し… ずっと待たされていた左折車が、バスを追い越し&すぐ左折するようになるので、発車する時には少々神経を使うことになる。
そんなバス停で… 先日、車椅子の人が待っていた。一瞬「後続車に悪いから早く…」と思ったけれど、すぐに「いや、いつもより時間がかかって信号が赤に変わるのは明らかだから、慌てても仕方がない」と腹をくくって… 逆に、落ち着いて応対できたりするものである。
もしも、これが“赤信号になったばかり”だとしたら、「急がなければ、この後の青信号に間に合わなくなってしまう」という考えに変わって、バタバタした応対になってしまったりして… そうならないように心掛けます。が、ボケは死ぬまで… 否、死んでもボケだからなぁ~