バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

「お願いします」と言ってくれる方々

2013年11月07日 23時27分36秒 | バス運転士

午前中の某駅発のバスには、通勤通学時間帯を過ぎても、何人もの女子学生が乗る。なぜならば、自分が取得しなければならない単位(講義)の時間に合わせて登校すればいいからだろう。中には、友だちに“代返”してもらっている人がいるかもしれないけれど…(そんな失礼な! 中退のオマエと一緒にするな!)

さて、今朝の11時半過ぎ… 乗り場には十数名の乗客が待っていて、半分以上が学生さんだった。まずは先頭の学生さんが「お願いします」と言いながら乗り、「ありがとうございます」と返す私の声にも少し力が入ったりして… しかし、続くお爺さんが無言で乗り、若い男性も無言で乗り、「ありがとぅござぃまぅ…」と言う私の声にも力が無かったりして…

その後に続いたのは数名のおばさん&お婆さんで、2~3人のお婆さんが「お願いします」と言ってくれた(ありがたやぁ~)。残る十名ほどの乗客は女子学生のみ… この路線に乗る学生さんの多くは「お願いします」と言ってくれるので、男性運転士の“癒やし路線”になっている… かもしれない。

「お願いします」と言いながらICカードをタッチさせた学生さんが通路を歩き出すか出さないかのタイミングで、すぐ次の学生さんが「お願い~」と言いながら乗ってきて… また、その「お願い~」という声は高く若々しく、「ありがとうございます」と返す私の声にも再び活気が戻っ… と、その時! 学生さんに紛れていた一人のお婆さんが「お願いします」と… 若い学生さんにつられたのか、やや高めの声で言いながら乗ってきたのである。

てっきり残りは学生さんばかりだと思っていた私は、ちょっと驚いてしまったのだが… トランプに例えるならば、ハートのクイーンばかりだと思って一枚一枚引いていたら、いきなりジョーカーが出てきたような…(こらぁ~! せっかく「お願いします」と言ってくれたお婆さんに対して、なんて失礼なぁ~! 罰が当たるぞぉ~! せいぜいバックする時には気を付けるんだな。フハハハ…)